ニュースヘッドライン
リリース:Oracle/Sun VirtualBox 3.0(20090707-2)
Sun社は先週、ドイツのinnotek社から2008年2月に獲得した「VirtualBox」と呼ばれる第三世代のホステド仮想マシンモニタ(VMM)をリリースした。
Sun社はこの製品に本格的に力を入れ、18カ月もしない間にメジャーアップデートを2回、そしてマイナーアップデートを複数回実施してきた。
ESX、XenServer、あるいはHyper-Vのような基盤となるVMMとホステドVMMが競合できたり、同社の製品が仮想デスクトップインフラを運用できるようにも思えるため、同社の戦略はしばしば懸念されることもある。とはいえ、Sun社はこのプロジェクトのエンジニアリング面でかなり健闘している。
新バージョンの3.0には以下のような新機能が加わっている。
- 最大32個の仮想CPUをサポート(ただしIntel VTもしくはAMD-V対応CPU限定)
- すべてのゲストOS(Windows、Linux、およびSolaris)でOpenGL 2.0をサポート
- WindowsゲストOSでDirect3D 8・9を試験サポート
VirtualBoxは今のところWindows、Linux、Solaris、およびMac OS X版が用意され、オープンソースで無償となっている。だが、顧客にとってはOracle社によるSun社の買収完了後もこの状況が続くかどうかが気になるところだ。
Oracle/Sun社がVirtualBox 3.0のベータプログラムを公開(20090618-3)
Oracle社もSun社も、買収完了後のxVM仮想化製品についてまだ何も発表していない。
この大ニュースが待たれる間、グラフィックス関連に大幅な改良を加え、驚異的な数の仮想CPUをサポートするVirtualBox 3.0の最初のベータをSun社が投入してきた。
- 最大32基の仮想CPU(Intel VT-xおよびAMD-V限定)を搭載するゲストSMP
- Windows、Linux、およびSolarisの各ゲストOSでOpenGL 2.0をサポート
- WindowsゲストOSでのDirect3D 8/9アプリケーションとゲームの利用(試験対応)
ベータプログラムへの参加はこちらから。
今度はSun社とVirtual Iron社の買収を巡ってEMC社がOracle社に逆襲(20090515-2)
つい2週間前、EMC社(というかむしろ同社の2人のトップ幹部)は1年半の沈黙を破り、自社の子会社であるVMware社に対するOracle社のサポートポリシーを公に非難してきた。
このような方向性の変化をもたらしたのはSun社の買収だったのではないかと思われる。長期的にOracle社を競争力の高い危険なベンダーに変身させる可能性を秘めているのだ。
だがOracle社は、企業ブログで応戦するのではなく、まさに宣戦布告だと言えるVirtual Iron社の買収という反撃に出た。
「Oracle VM Server」は顧客がどのようなワークロードにも利用できる汎用ハイパーバイザーとして販売されているが、Oracle社製以外のアプリケーションを運用している顧客は少なくない。
Virtual Iron社の買収は、Sun社とそのxVM仮想化ポートフォリオの買収よりも一層大きな変化をこの認識に対してもたらし、Oracle社の製品を必ずしも利用していないタイプの異なる顧客を集める可能性がある。
そこでEMC社が再登場し、今度はOracle社の仮想化戦略全体を攻撃してきた。
今回も、自身の個人ブログで最初に仕掛けたのはバイスプレジデント兼国際マーケティング担当最高技術責任者(CTO)のChuck Hollis氏だ。
…ここ最近のほかの活動と合わせて考えれば状況は非常に明確になる。Oracle社は自社がそのデータベースによって市場で有する力を利用し、まもなく発表される仮想化スタックを顧客に強制的に検討させたい意向のようだ。
…
筆者が抱えるIT関連の顧客の大半は、単一仮想化レイヤに標準化したいと考えている。 彼らは、サーバアプリケーションの仮想化、デスクトップアプリケーションの仮想化、そして管理、セキュリティ、バックアップなどのサポート関係すべての仮想化にも整合性のある1つの技術セットを使いたいのだ。
また、当然ながら彼らは進みたい方向性としていずれもがVMwareを選択している。
Oracle社は、適切な顧客主導のビジョンをぶちこわそうとしているようだ。 そして彼らは、顧客がOracleのデータベースに依存していることを利用し、別々のアーキテクチャにより別々に管理され別々にサポートされる仮想化レイヤの使用を顧客ベースで余儀なくさせるようだ。…
VMwareには、Oracle社のハイパーバイザーにはおそらく絶対に搭載されないであろう多数の便利な機能がある。
…
顧客のみなさんには申し訳ないが、別々で、扱いにくく、非効率的で、高価な「Oracleの正規サポート代替品」で我慢していただきたい。 Oracle社の勝ち、顧客の負けだ。
…
顧客のみなさんには申し訳ないが、vSphereのフォールトトレラント環境にOracleを検討することはできない。 Oracleの正規サポート代替品にこのような機能はないので、SQLserverやUDBなど、ほかにはいろいろ検討できるかもしれないがOracleのデータベースだけはだめだ。 Oracle社の勝ち、顧客の負けだ。
…
筆者が大口の顧客と頻繁に話す機会があることはご存じだと思うが、彼らは率直に言ってこのような状況全体に憤慨している。 Sun社、そしてVirtual Iron社という、Oracle社による最近の買収行動を見れば、今ここで何が起こっているのかは彼らに明確に分かる。 そして彼らは、どのような対応をすべきか検討しているところだ。
ある聡明な人物が、Oracleデータベースの戦略的代替案としてMicrosoftのSQLserverを中心とした大規模な実証実験を開始することをOracle社に伝えている。 Microsoft社のチームはその支援を大喜びで引き受けており、それはEMC社も同様である。 この結末がどのようになるかは分からないが、結果的には、必ずOracle社がVMwareのサポートに関して特別な取引をこの人物に申し出るはずだ。
もう1人の人物からも、大半のサポート関連問題(VMwareでは問題がなかった)を任せる契約をOracle専門のコンサルティング企業の1社と結び、その過程においてOracleへのサービス依頼は拒絶する、といった話を聞いている。…
ラベル: EMC, Oracle, Sun, Virtual Iron
Sun社買収だけでは満足できずVirtual Iron社にも触手を伸ばすOracle社(20090513-1)
Oracle社が過去10年で最も戦略的な交渉をまとめてSun Microsystems社を買収してからまだ1カ月も経過していない。
Java、Solaris、MySQLに加え、Oracle社はSun社のxVM仮想化ポートフォリオのすべてを引き継いだ。
Oracle社には独自のXenベースハイパーバイザーである「Oracle VM Server」、そして独自の管理コンソールである「Oracle VM Manager」があり、これらの2製品は数カ月以内に「Sun xVM Server」および「Ops Center」と統合されると考えるのが妥当だ。
現在の顧客は、Oracle社にはVMware社、Citrix社、そしてMicrosoft社に対抗できる強力な仮想化製品をリリースするだけの資源、エンジニア、開発コードがあるとだれもが思っている。
だが、やや事情が異なるようだ。
同社は5月13日、仮想化業界から2社目となるベンダーの大規模買収を発表した。未公表額でVirtual Iron社を買収したのだ。
これはvirtualization.infoが3月に報じたうわさを正式に認める結果になった。
Virtual Iron社は、5回にわたって資金調達を実施し、これまでに、仮想化ベンダーとして有数の額となる6500万ドルを調達している。
2008年第4四半期は売上高130%増、そして2009年第1四半期は同65%増と、同社はここ数四半期で大幅な成長を遂げてきた。
いずれにせよ、2008年には創業者兼最高技術責任者(CTO)のAlex Vasilevsky氏をはじめ、創業当時からの幹部の大半が同社を去っている。Vasilevsky氏は現在、Virtual Computer社という新興企業を経営している。
だが、XenSource社(Citrix社により買収済み)によってXenがリリースされると、Virtual Iron社は最初にこれを採用するベンダーの1社となっているため、経験豊かな仮想化エンジニアの力と一定のXen採用者の引立てが期待できることだろう。
にもかかわらず、Virtual Ironハイパーバイザーの機能は大半がOracle VM ServerやSun xVM Serverのそれとオーバーラップする。
したがって、同データベース大手に新たな買収が必要になった理由は完全には明確になっていない。
Oracle社は市場を集約することで仮想化業界第4位の主要ベンダーになろうとしているのだろうか?
それとも、自社製品もSun社のものもESX、XenServer、そしてHyper-Vに対する競争力が低いことを間接的に認めているのだろうか?
確かなのは、これでOracle社が大きな難問を抱えたということだ。3製品のコードと製品ラインを結合するには完璧かつタイムリーな作業遂行が必要だ。
それができなければ、同社は投資家、顧客、そしてパートナーの目に信頼できないと映り、Sun社やVirtual Iron社の仮想化専門家が他社に大量流出するリスクが生じる。
Oracle社/Sun社/Virtual Iron社が統合した新しい巨大ベンダーに真っ先に動揺する仮想化ベンダーは、KVMベースの新しい仮想化ソリューションによってオープンソース市場をリードする計画を持つRed Hat社だ。
これに従って仮想化レーダーを更新した。
ラベル: Oracle, Sun, Virtual Iron
xVM Serverの今後に関するSun社の最新情報(20090504-6)
virtualization.infoが先週「Sun xVM Serverの開発が無期限延期に」という記事を発信したところ、Sun社から予想外に素早い回答があった。
Sun社のxVM担当バイスプレジデントSteve Wilson氏は自身の企業ブログに長い書き込みを行い、「Early Availability」(初期導入)プログラム中に集まったフィードバックによりハイパーバイザーのデザインを多数の側面から見直すことになった経緯を詳細に説明した。
- 参加者からは、多数のサーバで迅速な導入が可能になる「手動操作不要」インストレーションプロセスの要望があった。単一システムへのインストールは「古い手法」であり、大企業のデータセンタには適していない。
- 参加者からは、ハイパーバイザーインスタンス間のゲスト移行機能に対する要望があった。マルチホスト管理はアドオンオプションなどではなく、本格的な使用に必須の要件だった。
- 参加者からは、さらなるカスタマイズ実現に向けた基盤のOpenSolarisインスタンスの利用拡大を求める声もあった。核となるSolarisインスタンスを包むラッパ「アプライアンス」の存在を喜ぶ声がある一方で、xVM Server用に完全にカスタマイズされたOpenSolarisディストリビューションがあることは問題だった。
- 顧客は、小規模の集約プロジェクトより大きな「クラウド」タイプの導入に関心を持つようになった。
Sun社はこれまでに積み重なった遅延を全く懸念しておらず、商品化までの時間を競争の激しい今日の仮想化業界における戦略の重要な側面として重視していないように思える。その結果が今の同社なのだ。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)そこで、われわれは自分たちの取り組みを見直して、Ops Centerがハイパーバイザーや基盤ハードウェアを管理するための中心的手段になるユースケースに重点を置いた。さらに、われわれは両方に全く同じコードベースが使えるようxVM ServerとOpenSolarisの路線を収束させる方向へと進み出した。
残念ながらWilson氏はxVM Serverの新たな予想発売日に言及し忘れていたが、Oracle社の買収完了直後のSun社の行動に関する説明などは完全に省かれた。
おそらく時期的に早すぎるのか、もしかするとOracle社の立場を考えた上で発言できないのかもしれない。今の顧客の懸念の大半は製品の現状ではなく1年後のことであることは明白だ。
この点についてしっかりした迅速な回答がないと、だれもxVM Serverを安心して使うことができず、長期投資資金をほかに回してしまうことになるだろう。
Wilson氏は自身のブログで、xVM Ops Centerの新バージョンにxVM Serverのベータ版が含まれるようになり、そのサポートが拡大されたことも伝えている。
先週は、virtualization.infoで「Ops Center 2.1」が仮想化技術を一切サポートしていないという誤った報道をしてしまったのでこの場でおわび申し上げる。
いずれにせよ、Sun社によるこのような行動の理由は明らかではない。顧客のフィードバック対応にxVM Serverの一部デザイン見直しが必要であることに彼らが既に気づいているなら、まもなく廃棄される部分を市販製品に組み入れるのはなぜなのだろうか?
Sun xVM Serverの開発が無期限延期に(20090429-2)
1週間前、Oracle社がSun社買収を発表し、顧客、パートナー、アナリスト、そして両社の社員までも驚かせた。
Sun社の多くのプロジェクトについては現在議論が行われており、一部は打ち切られる可能性がある。
FacebookやTwitterなどのSNSサイトで流れているメッセージを読むと、Sun社内でFUD(不安・疑念・不信)が広まりつつあることは容易に想像が付く。
Sun社が現在抱えるなかで最も重要なプロジェクトの1つであり、今回の合併の悪影響を受けると思われるのが、Xenベースのハイパーバイザーで、Sun社が当初2007年9月に発表した「xVM Server」のリリースだ。
同ハイパーバイザーの発売は何度も延期されてきた。Sun社が出した最後の最新情報では、最初のリリース予定は2009年第2四半期とのことだった。
購入を考えている人々は、このようなリリースではFibre ChannelやiSCSI SANのサポートといった重要な機能がいくつも欠けることは先刻承知だ。この件についてSun社では、2009年後半のアップデートを待つよう示唆している。
同社では当初、xVM Serverと、物理と仮想の両方のマシンを処理できる野心的なエンタープライズ管理ソリューションである「xVM Ops Center」とを一緒にリリースし、仮想マシンのライブマイグレーションやリソースプールなどの強化機能を提供する計画だった。
だが、Ops Centerの用意は整ったものの、xVM Serverが用意できなかったため、Sun社は仮想データセンター管理を未サポートのまま後者を途中でリリースすることにした。
「xVM Server 1.0」が存在しないのにOps Centerが既に2.0に到達しているのはこのような理由からである。
Sun社は先週末、Ops Centerを密かに再びアップデートし、バージョンを2.1に引き上げた。
xVM Serverをサポートする兆候は全く見えないので、ハイパーバイザーの発売日はまだ先になるようだ。
Sun社が実際にこの製品をリリースする可能性はかなり低くなったようだ。
Oracle社はXenベースの独自ハイパーバイザーである「Oracle VM Server」を既に保有しており、同ベンダーが重複する製品をリリースするのは全く理にかなわない。
つまり、VM ServerとxVM Serverが結合する方がはるかに可能性が高い。もしこれが何らかの技術的束縛から不可能な場合、Oracle社は自社の独自ソリューションを使い続け、Sun社のコードは捨ててしまう可能性がある。Sun社が仮想化市場参入を遅らせるごとに競合各社は毎日マーケットシェアを拡大しており、メインで使用するハイパーバイザーの変更が容易ではないことから、Oracle社がxVM Serverの開発継続は割に合わないとの判断を下す可能性もある。
Oracle社がSun社(そして仮想化ポートフォリオすべて)を獲得(20090420-1)
Wall Street Journalは3月中旬、IBM社とSun社が買収交渉中とのニュースを速報した。だが、この交渉がまとまることはなくIBM社は70億ドルの提案を取り下げて交渉の場を下りた。
ところが、この時点でOracle社が急きょ参入し、74億ドルでSun社を買収してしまった。
これは、仮想化業界にとってかなり興味深い動きだ。
Sun社では仮想化製品のポートフォリオである「xVM」ファミリー製品化の最終段階に入っており、それには大幅にスケジュールが遅れたXenベースのハイパーバイザー(Server)、エンタープライズ管理ソリューション(Ops Center)、コネクションブローカ(VDI)、そしてデスクトップ仮想化ソリューション(VirtualBox)までが含まれる。
Oracle社側も、2007年11月に独自の仮想インフラを発表しており、これにはXenベースの無償ハイパーバイザー(VM Server)とエンタープライズ管理ソリューション(VM Manager)が含まれている。
Oracle社はこれまでのところあまり表に出ておらず、大半の人がOracle VMはOracle製品の処理専用と考えるほど仮想化市場では本気でその存在感を示そうとしてこなかった。しかし、同社の戦略は大きく異なっている。同データベースベンダーは仮想化ベンダーとして完全に認められ、元パートナーのVMware社と競合できるようになりたいと考えているのだ。
Sun社はこれまで、(Sun VDI内でxVM ServerよりESXを優先するなど)VMware社との相性が良かったが、Oracle社も同仮想化プレーヤーと友好的とは言えず、攻撃を強めている。
今回の買収により、Oracle社はSun社のすべての仮想化ポートフォリオとすべてのコンピューティング製品(サーバ、ストレージ、ハイパーバイザー、OS、管理レイヤ、コネクションブローカなど)を獲得する。
もしここでOracle社がうまく事を運べば、2年後にはVMware社にとって危険なライバルになっているだろう。
今回の買収によるもう1つの影響は、Oracle社にとってVirtual Iron社がもはや不要になることだ。
virtualization.infoではここ数週間、買収の可能性に関するうわさを報じていた。
もちろん、今回の買収には仮想化とは関係のない影響もいくつかある。
Oracle社がついにRed Hatへの依存を捨ててEnterprise LinuxではなくSolarisを採用する可能性があることもその1つだ。
もう1つ、これより大きい影響としては、MySQL(Sun社が2008年1月に買収)が何か完全に異なる会社に変貌する可能性もある。
ラベル: Acquisitions, Oracle, Sun
IBM社が70億ドルのSun社買収提示額を取り下げ(記事更新)(20090409-4)
The Wall Street JournalがIBM社とSun社の買収交渉のニュースが速報されてからまだ1カ月もたっていない。
virtualization.infoも、Sun社買収に関するCisco社の当初の関与について報じたが、ほかの情報源からうわさの確認を取ることはできなかった。
そして今週はじめ、IBM社とSun社の交渉が決裂し、IBM社が70億ドルの提示を取り下げたことをNew York Timesが報じた。
もしCisco社が本当にSun社に関心を寄せているのなら、交渉再開には今がこれ以上ないチャンスだ。
多くの指摘があるように、Cisco社が本当にサーバ市場で主要ベンダーになりたいのであれば、獲得できる限りの経験、信頼、そして顧客が必要なはずだ。
これら3つの要素をゼロから構築するには、同ネットワーキングベンダーのような大企業でも数年がかりになるかもしれない。
Sun社なら、これらすべてに加え、VMware社との密接な提携が何らかの理由で危うくなったときに有用になるかもしれない仮想化製品群も提供できる。
さらに、今回の失敗を受け、Sun社の買収費用は1カ月前より大幅に低下していることだろう。
最新情報:Sun社とIBM社の交渉はまだ続いているようだ。ラベル: Acquisitions, Alliances, Cisco, IBM, Sun
リリース:Sun VirtualBox 2.2(記事更新)(20090409-1)
Sun社は4月8日、「VirtualBox」デスクトップ仮想化製品の新しいマイナーアップデートをリリースした。
この新ビルドは批准されたばかりのOVF 1.0標準を新たにサポートしている。
VirtualBox 2.2ではさらに、次のようなうれしい新機能も搭載されている。
- OpenGLを使ったLinuxおよびSolaris用アプリケーションの3Dグラフィックスアクセラレーションをサポート
- Apple Mac OS X (コード名:Snow Leopard)をサポート
- 1台の仮想マシンあたり最大16GバイトのvRAMをサポート
- ホストインターフェースのネットワーキングモードをサポート
いずれにせよ、このプレス発表を非常に興味深いものにしていることがほかに2つある。
- Sun社は製品名から「xVM」という言葉を外した。
Sun社では、2008年2月のinnotek社買収直後にxVM製品ファミリーにVirtualBoxを組み入れた。
これまでのSun社は命名手法にかなり慎重なので、これがミスである可能性は低い。
もしかすると、同社はリリースできないかもしれない仮想化製品のポートフォリオを宣伝したくないか、何らかの名称変更を考えているのかもしれない。 - Sun社ではVirtualBoxを説明するのに「ハイパーバイザー 」という言葉を用い始めている。
Sun社がこのようなことをしているのが自社製品に対するユーザの認識を変えるためなのかどうかは明らかでないが(VDI環境用の正当なプラットフォームとして販売が開始されている)、VirtualBoxがタイプ1の仮想マシンモニタ(VMM)、つまりハイパーバイザーでないことは確かだ。
これはまさにVMware Player/Workstation/Server、Parallels Workstation/Desktop/Server for Mac、あるいはMicrosoft VirtualPC/Virtual Serverのようなタイプ2のVMMだ。
技術用語をあれこれいじり回すのは顧客を混乱させるだけで、ベンダーに対する信頼が失われる可能性もある。過去にParallels社が犯したミスだ。
VirtualBox 2.2とVMware 5.x(およびESX)との互換性は相当高くなっているようだ。
リリース:Sun xVM VDI 3.0(20090324-3)
IBM社がSun社を飲み込むのかどうか、その行方をだれもが見守るなかSun社が相変わらず自社の(論争を呼んでいる)仮想化戦略を進めている。
シンプルに「VDI」と呼ばれる同社VDIコネクションブローカの第三弾がついにその登場準備を整えた。
1月に発表された同製品はかねてからの予測通り、Sun社が2008年2月にinnotek社から獲得したホステドVMM(仮想マシン・モニタ)の「xVM VirtualBox」を新たにサポートする。
先に浮き彫りになったように、自社の顧客が仮想デスクトップインフラのようなリソース食いをハイパーバイザーより大幅に動作の遅いプラットフォーム上で運用したがっている、とSun社が考えている理由は明らかでない。
そして、その理由が価格であることもない。VirtualBoxは無償でも、現在入手可能な無償ハイパーバイザーは1つではない。
いずれにせよ、これよりも興味深い仕様はほかにもいくつかある。
- Microsoft RDPリモーティングプロトコルのサポート(ついに来た!)
- Microsoft Active Directoryのサポート
- Solaris ZFSとの統合
Sun社はこのバージョンの価格を同時使用ユーザ1人当たり年間40ドルに設定している。
IBM社によるSun社買収の動きはCisco社に起因か(20090319-1)
Wall Street Journal紙は3月18日、IBM社がSun社の買収に乗りだしていると報じた。
まもなく登場するUnified Computing SystemでCisco Systems社がシェアを確保する前にIBM社が仮想化/クラウドコンピューティング分野における自社の立場を固めようとSun社買収を望んだ、というのが多数意見だ。しかし、この買収提案へのCisco社の関与にはそれよりもっと深い意味がある。
いくつかのうわさ(いずれも信頼できるvirtualization.infoの情報源のものではないが)によると、IBM社が参加する前に、Cisco社はSun社と既に買収交渉に入っていたという。
Sun社のサーバシャシーとCisco社の新しいUCSシャシー(こちらに一例がある)に類似点があることに多くが気付き、両社間にはUCSハードウェアの製造に関するOEM契約があるのではと考え始めた。
設計上の類似点の有無にかかわらず(正直なところ、明らかな類似は感じられない)、Cisco社とSun社の間の交渉を確認するうわさはCisco社の内部から出ている。
そして、これがIBM社をCisco社の交渉阻止に動かした可能性がある。
多数の人々(大きな影響力をもつGigaOM社のOm Malik氏など)は、Sun社にはIBM社よりもCisco社の方がはるかにふさわしいと考えている。
ラベル: Acquisitions, Cisco, IBM, Sun
IBM社がSun社を買収へ?(20090318-9)
TThe Wall Street Journal紙が、IBM社がSun社と買収交渉を進めていると報じているが、この情報源を考えると、これが単なるうわさである可能性はかなり低い。
早ければ今週中とも予想されるこの交渉がもしまとまれば、IBM社はSun社買収に少なくとも65億ドルの現金を投じることになる、と関係者は語っている。これは、17日のSun社の終値に対して100%以上の上乗せに相当する。
このような合併の影響は非常に大きなものとなる可能性がある。だがもちろん、問題は重複する多くの事業部や製品/サービス(サーバ、ストレージ、管理ソフトウェア)の今後だ。
IBM社が現行のSun社のなかで残したいと考えているものの1つが、大幅な遅れを起こしながらもまもなく登場するサーバ仮想化ポートフォリオの「xVM」だ。これには、Xen(xVM Server)ベースの基盤ハイパーバイザー、VMライブマイグレーションとリソースプール(xVM Ops Center)対応のエンタープライズ管理コンソール、VDIコネクションブローカ(xVM VDI)、ホステド仮想化製品(xVM VirtualBox)、そしてAmazon EC2と競合可能な(先ごろ獲得したQ-Layer技術次第)クラウドコンピューティング施設が含まれる。
今のところIBM社は仮想化ディストリビューターという立場に満足しているが、これは同社が‘60年代に発明した技術だ。しかし、Cisco社がサーバ市場に侵攻しつつあり、VMware社にもそれなりに出資している。同仮想化ベンダーを買収するほどの額ではないが、IT市場で今日最も早い成長を見せる分野でトップの座を維持するには十分だ。
もちろん、IBM社はx86ハイパーバイザーの獲得だけ考えてSun社を検討しているわけではない。それだけならばVirtual Iron社があるし、Sun社より格段に安い。しかし、仮想化市場の完全なポートフォリオを獲得できることは検討に値する特典だろう。
また、両巨大ベンダーが合意すれば、HP社が同じような合併の検討を余儀なくされる可能性もある。最近はCitrix社が非常に面白いように思えるが…
Sun社がOps Center 2.0をひっそりとリリースし、xVM Serverは2009年第2四半期に延期(20090202-10)
どうやら、Sun社はXenベースのハイパーバイザーである「xVM Server」をスケジュール通り投入するにあたり本当に深刻な問題を抱えているようだ。
同製品は当初、エンタープライズ管理コンソールの「Ops Center 2.0」と一緒に2008年9月10日に登場する見通しだったが、Sun社はそのスケジュールに間に合わせることができず、製品ラインアップを発表し直した(最初の発表は2007年11月に行われている)。
Sun社は2回目の発表のなかで、同社の仮想化製品は2カ月以内に(つまり2008年11月までに)リリースできるだろうと示唆したが、この期限も守ることはできなかった。
そして先週、Sun社はxVM Serverが明らかに準備できていないにもかかわらず、プレスリリースも出さずになんとしてもOps Center 2.0をリリースすることにした。
これと同時に、フランスのLeMagIT誌(いつも素晴らしい速報を出している)が、同ハイパーバイザーのスケジュールに遅れが出ており、リリースが2009年第2四半期に再度延期されたことを正式に確認した。
LeMagIT誌はさらに、xVM Serverの最初のエディションではSANとiSCSIストレージが未サポートになることも公表した。
これは2009年後半リリース予定の次期バージョンを待つ必要がある。
ラベル: Sun
リリース:Sun VirtualBox 2.1.2(20090202-1)
先週、Sun社が「VirtualBox」デスクトップ仮想化製品のメンテナンスアップデートをリリースした。
この新しいバージョン2.1.2では、多数のバグ修正のほか、ゲストOSとして「Microsoft Windows 7」のベータ1がフルサポートされている。
同製品は相変わらずオープンソースとして無償提供されている。ダウンロードはこちら。
Sun社がxVM VDI 3.0を発売(xVM VirtualBoxもサポート)(20090126-4)
Sun社がXenベースハイパーバイザーの「xVM Server」と一緒に、同社のコネクションブローカである「xVM VDI 3.0」の発売準備を進めている。
「Early Access」プログラムが用意されており、1月末まで利用可能となっている。
奇妙なのは、Sun社がまもなく登場する基盤仮想化プラットフォームをサポートする代わりに、innotek社から2008年2月に獲得したコンシューマー市場向けホステド仮想化製品の「xVM Virtual Box」をサポートすることにした点だ。
リソースを消費するVDI環境の実行に顧客がホステドプラットフォーム(ハイパーバイザーと比較して明らかに遅い)を利用したいと考える理由は分からない。
Sun社がVirtualBoxホストで利用できる仮想デスクトップの台数を把握するためのパフォーマンス比較を公表してくれることを望みたい。
さらに奇妙なのは、Sun社がxVM Serverをサポートすべきでないと確信している様子であることだ。
同社では、かなり以前からハイパーバイザーを開発してきた。Sun VDIが10カ月前にバージョン2.0になるころには、仮想化エンジンの開発は既に始まっていた。
xVM Server 1.0とxVM VDI 3.0を統合するための期間が1年以上ありながらSun社はそれをしなかったのだ。
Sun社が他社も巻き込んでVMwareソリューションに賭けていることが明らかになっているためESXは今もサポートされている。
Sun社が仮想化を巡って混乱?(20090116-1)
Sun社が1月15日にSMB市場向けの新製品を発表した。自社のミッドレンジサーバとSANを「VMware ESX」もしくは「Microsoft Hyper-V」とバンドルしたものだ。
自社製ハイパーバイザーに膨大な予算を投じているSun社は業界をリードする競合2社に対してまさに大きなプレッシャーをかけているのだ。
この構想の背景にはどのような戦略があるのだろうか?
これは、全く新しいサーバに好みのハイパーバイザーをプレインストールするという、どの主要OEMもがしばらく前から行っている典型的な内容ではない。Sun社はプレス発表を行って専用のウェブサイトを開設し、両仮想化製品の違いを浮き彫りにし、どちらのシナリオにはどちらが適しているのかを示している。
競合するハイパーバイザーを再販するという契約は、Sun社による「xVM Server」のリリースまであと3年かかるというなら理にかなう。しかし、遅れはでているものの、xVM Serverの登場は間近に迫っているのだ(流出した資料からも明らかだ)。
Sun社が自社の顧客にESXとHyper-Vをうまく売れたとしても、xVM Serverが発売された暁に、営業担当は「われわれがご提案し、お客様が投資して移行を完了したばかりのハイパーバイザーを破棄していただけますか」とでも言うのだろうか?
ここまで来ると、xVM Server+Ops Centerが有益な無償プラットフォームだとしても関係ない。顧客はESXやHyper-Vの学習、導入、そしてトラブルシューティングに既に投資してしまっている。それを、たとえば3年もたっていないのにxVM Serverに移行するなどできるだろうか?
Sun社が競合ハイパーバイザーを推奨するのは今回が初めてではない。同社のVDIソリューションは現在VMware ESXしかサポートしておらず、同社はxVM Serverのサポート時期も明らかにできていない。
Sun VDIは以前から存在するもので、同社がESXのサポートを主要セールスポイントにしてこれを売り込もうとしたというのは(ほとんど)理にかなわない。しかし、xVM Serverの発売をわずか数週間後に控えて(そうであることを願う)この新しい構想を発表したことにはどのような意義があるのだろうか?
Sun社の仮想化提案は堅実であり、今後も長期にわたって有望に思える。なぜ同社は自社製品を待たずに他社のソリューションを販売しなければならないのだろうか?
Sun xVM ServerとOps Centerの詳細が明らかに(20090113-3)
Sun社では、Xenベースのハイパーバイザーである「xVM Server 1.0」と、関連エンタープライズ管理プラットフォームの「xVM Ops Center 2.0」のリリースが相変わらず大幅に遅れている。
にもかかわらず、同社は情報を小出しにする焦らし作戦を相変わらず進めているが、これら両製品に関する資料の一部が1月13日にネットに流出した。
同社の企業Wikiでは、仮想マシン1台あたりのサポート仮想CPU数(最大2)、リソースプールとLive Migrationの搭載、サポートゲストOSの一覧など、有益な情報がいくつか明らかになっている。
- Solaris 10(そしてOpenSolarisおよびSolaris Express)
- Red Hat Enterprise Linux(RHEL)5.2
- Microsoft Windows XP
- Microsoft Windows 2003
同サイトの各所に記述があるように、このマニュアルはまだ未完成で、内容については技術的精度の検証が必要だという。
このなかに「Windows Server 2008」の記述がないのは、だれかが忘れただけに過ぎないことを願いたい。そうでないならSun社はとんでもないスタートを切ることになるだろう。
ラベル: Sun
Sun社がQ-layer社を買収(20080112-6)
Sun社が新興市場、とりわけ仮想化とクラウドコンピューティングで二番手に甘んじたくないことは明白だ。
同社は仮想化分野において、Xenベースの独自ハイパーバイザーと、「VMware vCenter」と競合するエンタープライズ管理システムを開発中だ。
残念ながら、「xVM Server 1.0」も「Ops Center 2.0」も登場があまりに遅れ、エンタープライズレベルのサポートが受けられるオープンソースハイパーバイザーを適当な時間内に持ちたいという顧客の期待は消えつつある。
Sun社は、クラウドコンピューティング市場において具体的な存在感を確立するための行動も起こしている。同社の汎用グリッドコンピューティング施設であるNetwork.comはアップグレードが進行中で、幅広い人気を得ているAmazon EC2のようなものになると思われる。
そして今回、同社は「NephOS」を販売する欧州企業のQ-layer社の買収を発表する。同製品は、バラバラになったサーバのほか、ネットワークやストレージ資源のオンデマンドプロビジョニングを簡略化し、ユーザ単位でのチャージバック機能を提供する管理プラットフォーム。
次期バージョンのNetwork.comは、Amazon社との競争力を高めるべくNephOSを投入する可能性がかなり高い。
ラベル: Acquisitions, Q-layer, Sun
リリース:Sun xVM VirtualBox 2.1(20081218-4)
Sun社は12月18日、同社のデスクトップ仮想化製品である「VirtualBox」の新バージョンをリリースする。
数字上はマイナーアップデートだが、同製品には以下のような興味深い機能強化が2つある。
- OpenGLのサポート
- iSCSIイニシエータの搭載
同製品は相変わらず無償かつオープンソース形式で提供されており、そのためSun社は毎日2万5000回以上のダウンロードを記録している。ダウンロードはこちら。
これに従ってvirtualization.infoの製品ロードマップを更新した。
Sun社が自社の汎用クラウドコンピューティング設備をアップグレードへ(xVM Serverを採用か?)(20081211-4)
Sun社が、Network.comのクラウドコンピューティング設備を一時的にシャットダウンした。
同オンラインプラットフォームは2006年3月に導入され、シンプルなPayPalアカウントを採用して、一定の処理サイクルを1時間当たり1ドルで購入できるようにしてきた。
ユーザは自社のアプリケーションをアップロードし、特定のワークロードの実行に対して必要な時間を指定するだけだった。
ただ、このアプローチはあまり柔軟なものではなく、顧客は自分たちのアプリケーションがUltraSPARCプロセッサ上で並列計算処理ができるよう開発する(もしくは開発し直す)必要があった。
やがて同社は、3Dレンダリングプログラムなどのプレインストールアプリケーションを提供することで膨大な利用開始コストの低減に取り組み始めた。
にもかかわらず、顧客がLinuxやWindowsのゲストOSをインストール可能な空のXen仮想マシンを提供するAmazon EC2ほどの人気をNetwork.comが獲得することはなかった。
Sun社では、今後採用する仮想化技術について口を閉ざしているが、まもなく登場するxVM Server(これもXenのインプリメンテーションであることには変わりない)を活用したEC2に近いものになる可能性が高い。
ラベル: Sun
Sun xVM Server 1.0とOps Center 2.0はVMのライブマイグレーションを実現(20081208-2)
いつになっても準備が整わないように見える仮想化製品を顧客がひたすら待ち続けるなか、インターフェースや機能セットの一部を紹介するティーザー広告をSun社が相変わらず展開している。
「xVM Server 1.0」および「xVM Ops Center 2.0」のこちらの新しい(コマーシャル)プレゼンテーションは両製品のデモとしてこれまでで最高の仕上がりで、新しいvirtualization.infoバイヤーズガイドにも追加される機能について以下のような貴重な詳細が明かされている。
- xVM Ops Center 2.0は仮想マシンのLive Migrationを実現する。
- xVM Server 1.0ではVMwareの仮想マシンが読み込めるようになる。
ラベル: Sun
Gartner社がマーケットシェアのレポートを更新するもIDCの数字とは開き(20081029-6)
先週公開された仮想化ベンダーのマーケットシェアと各社ハイパーバイザーの機能を比較するGartner社の表は、Oracle VMの方がMicrosoft Hyper-Vより多く利用されているとされるなど、大きな話題となった。
この表はDatamationの最近の記事に組み込まれたものだが、Gartner社によると、これは2007年11月のレポートの一部だという。
後者は前者に対し、2008年3月の予測に基づくこの表の最新版を使ってその記事を修正するよう依頼した。では、ここで2つの表を比べてみよう。
| 2007年11月 |
| 2008年3月 |
ご覧になれば分かると思うが、データが大きく異なり、いくつかの理由からさらに興味深いものとなっている。
- マーケットシェアではVMware社は相変わらず他社の手の届かない存在で、Hyper-Vが市場に登場したばかりで,その間Citrix社は買収前に取得したXenSourceの顧客に加え、2007年第4四半期にXenServerの新しい顧客を400社獲得しているという状況にも関わらず、Microsoft社はCitrix社を抜いて今では第2位に付けている。
- 最初の表ではVirtual Iron社と同等の数字を記録し、Citrix社を上回っていたOracle社は、Management/Automation(管理/自動化)およびMaturity/Stability(成熟度/安定性)の両カテゴリーで最低の格付けとなった。
これは、Oracle VMが7月にハイパーバイザーをバージョン2.xにアップデート(2番目の予測が明らかになった後)したことを考えると興味深い低下だ。1.xと1.x.x.の間でGartner社に悪影響を与える何かひどいことが起こったに違いない。 - Virtual Iron、XenServer、そしてHyper-Vの価格が上がった。
しかし、この表が興味深い理由がもう1つある。これでGartner社のデータが最新であることが保証されたため、このマーケットシェアの予測を2週間前に公開されてやはりコメントが殺到したIDCのそれと比較することができる。その違いが非常に大きい。
- Microsoftのマーケットシェア: IDC(23%)- Gartner社(7%)
- VMware社のマーケットシェア; IDC(44%)- Gartner社(89%)
ただし、IDCの割合がESXとServer for VMware、そしてMicrosoftのHyper-VとVirtual Serverの両方を含めた総計値であることを考慮したい。Gartner社が同じ手法を採ったかどうかは分からない。
いずれにせよ、予測値の間に大きな食い違いがあり、仮想化のマーケットシェアに関するすべてのレポートに深刻な疑問が生じることだけは確かだ。
また別の調査会社から新たに数字が出てくれば面白いだろう。もしForrester社、Burton Group社、あるいはそのほかの各社から参加の希望があれば、この記事をアップデートしていく。
皮肉を書くわけではないが、信頼性が高く、上の表と比較できる仮想化選定基準を示すことがvirtualization.infoにできないものだろうか。
このことを検証するため、われわれはハードウェア仮想化(ハイパーバイザー)の採用に関するかなりシンプルな調査(9つの質問で構成)を公開した。
これは、われわれのユーザ層の目を通して市場を調査する初の試みだと思われ、その調査内容には一部から不満の声が上がることも想定される。
だが、もしこの実験が成功したら、より複雑なアンケートを用意して複数の側面から市場の評価を進めていきたい。
これら9つの質問に対しては、仮想化ベンダーの社員を除くすべての読者からの回答を歓迎する。3分もかからないはずだ。
もちろん、その結果は多数の回答が集まった時点でネットで無償公開する。
http://www.virtualization.info/surveys
ラベル: Citrix, Market Trends, Microsoft, Oracle, Sun, Virtual Iron
Sun xVM Serverは無償化されるものの仮想マシンの移行には疑問(20081029-5)
Sun社が同社初のハイパーバイザーである「xVM Server 1.0」と「xVM Ops Center 2.0」(11月リリース予定)の仕上げに取りかかるなか、同製品に関する新たな詳細が企業ブログからいくつか明らかになってきた。
そこにあるFAQ一覧には、xVMファミリーを巡る無償/有償の両戦略に関して興味深い(だが混乱する)指摘がある。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)質問:「Sun xVM Portfolio」では何がオープンソースとなり、何が有償になるのでしょうか?
回答:Sun xVM VirtualBoxとSun xVM Serverはオープンソースになります。ただし、ゲストの移行といった一部の機能は、Sun xVM Ops Centerの一部となります。また、Sun xVM Portfolioのパーツはどれについてもサービス契約の購入が可能です。
この一覧にはサポートされる仮想マシンフォーマットに関する新たな詳細もいくつか含まれている。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)質問:Sun xVM ServerはネイティブのXenフォーマットをサポートしますか?
回答:あまりご要望がなかったためサポートしません。質問:Sun xVM Serverと同様のVMwareソリューションとの間でゲストを行き来させることはできますか?
回答:一方向は可能です。Sun xVM Serverはvmdkファイルを読めますが、vmdkフォーマットへの書き出しはできませんので、ゲストを修正してから戻すということはできません。私の知っている範囲ではVMware社もわれわれのフォーマットをサポートしていません。
Sun社の関心は仮想化のどこにあるのか?(20081014-7)
Sun社がXenベースのハイパーバイザー(xVM Server)、物理/仮想マシン用管理プラットフォーム(xVM Ops Center)、コネクションブローカ(Sun VDI)、そしてデスクトップ用にホスティングされた仮想化プラットフォーム(VirtualBox)などで大攻勢をかけて仮想化市場に参入しようとしていることは、今ではよく知られるようになった。
同社がこれらに対応する仮想化フレンドリーなサーバやストレージアレイをリリースしていくことは容易に想像できる。
何度も繰り返されてきたが、Sun社には今、マルチベンダーのライセンスやサポート契約(そして問題)で顧客を煩わすことなく、ハードウェアからソフトウェアまでを含む仮想化向けの完全なコンピューティングスタックを提供できる唯一の大企業となるまたとないチャンスが巡ってきている。
このような位置にいると、Sun社はうまく連係の取れた製品上でのコンポーネントの統合に全力を注いでおり、同社の製品以外ではほとんど何も望むものはないと考えてしまうだろう。しかし、そうでもない。
同社のハイパーバイザーの出荷予定が来月だろうとなかろうと、それと相互接続可能なコネクションブローカが既に存在していようといまいと、Sun社は引き続きVMware社との関係強化を進めている。
両社は先月、Sun社が「VMware Virtual Desktop Manager」(VDM)をSun Rayシンクライアントと一緒に販売することを発表した。
新しいハイパーバイザーを必要としたSun社の顧客がどこに目を向けるかは容易に想像が付くが、同社が発売直後のxVM Serverに彼らの注目を向けさせることができるとは考えにくい。
最も驚くのは、ハイパーバイザーの相互運用性に関するMicrosoft社との提携があるにもかかわらず、Sun社が今もVMware社と取引を続けている点だ。
もちろん、Microsoft社との提携は同社との排他的な関係を意味するものではないが、実際のところ、このような契約の背景には大きな経済的利害関係があり、Microsoft社はSun社がHyper-VではなくESXの採用を推奨していることをあまり喜ばしく思っていないのではないだろうか。
この戦略を修正するかどうか、した場合の修正内容、そしてその影響はxVMファミリー登場後に分かるだろう。
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