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| 10/12/2009 | レビュー:Mastering VMware vSphere 4 - Scott Lowe(20091012-1) |
レビュー:Mastering VMware vSphere 4 - Scott Lowe(20091012-1)
Sybex社は8月末、ePlus Technology社国内仮想技術主任であり、仮想化コミュニティーで最も人気の高い専門家の1人であるScott Lowe氏の初めての著書を出版した。
同氏によるウェブサイトは必見で、virtualization.infoによって2008年のベスト仮想化関連ブログにも選定されている。また、同氏はわれわれが主催するVirtualization Congress 2009でも講演をしている。
Scottの著書である「Mastering VMware vSphere 4」は700ページという膨大な情報量で、VMware社の最新仮想化プラットフォームのプラニング、インストレーション、コンフィギュレーションを詳しく解説している。
このような製品の技術関連書を執筆する上で最大の課題の1つは、正式なマニュアルを補足し、読む価値のある内容を書くことだ。そして、VMware社の製品マニュアルのように詳細かつ幅広く書かれたものがある場合はそれが非常に難しい作業となり得る。
本書はScottの実体験に基づく明確な裏付けを多くの章(大半はプラニング関連)に含めることでこれに対処している。
本書はアーキテクチャのリファレンスガイドではないし、そのような想定もしていないが、内容は指標となる。
本書の中心となるのが第5章の「Creating and Managing Virtual Networks」(仮想ネットワークの作成と管理)と第6章の「Creating and Managing Storage Devices」(ストレージデバイスの作成と管理)だ。
いずれの章も、仮想データセンタの非常に複雑で重要な側面をカバーしており、vSphereを大幅に超える驚くべき内容となっている。
たとえば、第5章にはvSphere用初の仮想スイッチである「Cisco Nexus 1000V」のインストレーションとコンフィギュレーション専用セクションがある。
一方の第6章はストレージに関するもので、これが本書のほとんどを占めている。この分野のほかのマニュアルが既に手元にある読者も、この章だけで「Mastering VMware vSphere 4」は検討に値する。
この章は、EMC社のVMware技術アライアンス担当バイスプレジデントであるChad Sakac氏が書いているが、同氏もわれわれの2008年のベスト仮想化関連ブログに選ばれたトップ仮想化ブロガーの1人。
vSphereによるストレージアレイの使用/操作方法を多少理解する以前にエンタープライズストレージに関する知識自体があまりなくても、100ページの量があるこの章はひときわ優れた入門書となる。
一方、どの優れた製品でもそうだが改善の余地は残っている。
本書は読者がVMwareの世界を多少は知っているという仮定で書かれているため、全くの初心者は同じようなところ(特に最初の方の章)でやや混乱するかもしれない。もちろん、これは「仮想化/VMware入門」ではないのでそれで全くかまわない。
そのほか、第13章の「Securing VMware vSphere」(VMware vSphereのセキュリティ)や、第14章の「Automating VMware vSphere」(VMware vSphereの自動化)のようにもっと大幅に踏み込んでも良いのではと思われる章もいくつかある。読者は第5章と第6章のような詳細な記述に慣れてしまうため、セキュリティや自動化のような特に重要なトピックなど、ほかの章にも同レベルの詳細な分析を期待するようになる。
願わくば、Sybex社には内容が拡大/改善された続編に早急に着手してもらいたいところだ。
Mastering VMware vSphere 4は、それまでの間VMware製品管理者必携の書籍となる。
購入は、virtualization.info Bookstore(協力:Amazon社)もしくはAmazon.comで検討されたい。
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