ニュースヘッドライン
| 12/28/2009 | Red Hat社がWindowsゲストOS用SPICEドライバをリリース(20091228-5) |
| 12/10/2009 | Red Hat SPICEプロトコルがオープンソース化(20091210-3) |
| 8/27/2009 | Red Hat社の新プラットフォームの詳細が明らかに(20090827-4) |
| 8/07/2009 | Red Hat社の仮想化管理ソリューションはまだバージョン0.80?(20090807-6) |
| 3/05/2009 | Red Hat社が新しい仮想化戦略をついに公開(20090305-5) |
| 11/20/2008 | KVMの仮想化の未来について示唆するRed Hat社のCEO(20081120-5) |
| 10/22/2008 | Fedora 10にはXenが搭載されず、KVMの独走が続く(20081022-2) |
Red Hat社がWindowsゲストOS用SPICEドライバをリリース(20091228-5)
Red Hat社は、2008年9月にQumranet社から獲得した「SPICE」リモートデスクトッププロトコル(RDP)をオープンソースでリリースするという大胆な行動に出た。
同社が今度はKVM仮想マシン用のSPICEドライバを提供する。
このパッケージ(現在はWindows XP用のみ)は「Red HAt QXL」と呼ばれる仮想GPUと「Virtual Desktop Interface Port」を作成する。
管理者は、このほかに各Windowsゲスト内にSPICEエージェントをインストールする必要がある。
これで、オープンソースリリースに含まれるSPICEクライアントが仮想マシンに接続できるようになる。
情報を提供してくれたLinux-KVMに謝辞を述べたい。
Red Hat SPICEプロトコルがオープンソース化(20091210-3)
Red Hat社は、XenをEnterprise Linux OSの一部として採用し、ハードウェア仮想化への取り組みに着手した。 それにもかかわらず、同社は市場に十分浸透してVMware社、Microsoft社、およびCitrix社の強力なライバルになることができていない。 仮想化分野のカギを握るベンダーになるチャンスを広げる試みとして、Red Hat社は勇気ある選択をしようとしている。
まず、 同社はXenをKVMと入れ替え、この比較的新しいプラットフォームを大企業で販売およびサポートする初めての主要ベンダーになろうとしている(IBMもKVMをサポートするが、VDI用として限られたソフトウェアスタックのみ)。
Red Hat社は今回、自社のVDI製品発売を目前に控え、2008年9月にQumranet社から取得したSPICE RDP(リモートデスクトッププロトコル)をオープンソース化してきた。これは、一石を投じる数少ない重要な措置の1つとなっている。
ほかの主力仮想化ベンダーはどこも、VDIに最適化されたパフォーマンスの高いRDPをリリース済み、もしくはリリースしようとしているところだ。Citrix社にはICA/HDXがあり、VMware社とTeradici社はソフトウェア専用のPCoIPをリリースしたばかりで、Microsoft社もCalista社から取得した技術をRDPに統合する見通しだ。 これらに加え、プロプライエタリなプロトコル(VDIworks社やPano Logic社など)や独自のRDP最適化(Quest社やEricom社など)を推進しているところもある。
互換性のない全く新しいプロトコル群のなかにあって、オープンソースの代替製品は間違いなく興味深いものとなる。
SPICEがオープンソース化されれば多くの潜在的な効果がある。 まず第一に、現在、自社の全く新しいサービスとしてのデスクトップ(DaaS)サービスでCitrix HDXプロトコルを使用しているIBM社が即座に関心を示すかもしれない。 次に、Xenに統合される可能性があり、それによりOracle社のような主力ベンダーが開発に参加してくる可能性が増す。 そのほか、どことも交渉することなく、ベンダー各社がこれを自由に拡張し、自社のデバイスに統合できるため、大半のシンクライアントが加わる可能性もある。 大事なことを言い忘れていたが、いずれ自社のIaaSクラウドで異種仮想化プラットフォームへの対応が必要になる多くのクラウドプロバイダーからも支持が集まるかもしれない。
いずれにせよ、最も重要なことは、オープンソース化されたSPICEプロトコルがLinuxカーネルの一部になる可能性があることだ。Qumranet社は既にKVMで、わずか6カ月の開発期間で同様の難題を成功させている。 もしLinuxカーネルがSPICEを統合することになれば、数カ月後にはすべてのディストリビューションがこれを最初から搭載することになるだろう。そしてそれは、すべてのLinuxゲストOSが何もしなくてもVDI対応になることを意味する。
もちろん、SPICEの成功はそのパフォーマンスに大きく依存している。Brian Maddenが、同プロトコルのアーキテクチャと仕様をカバーしたまさにこの点に関する貴重な見解を公開している。
SPICEのオープンソース版はこちらから入手可能。
Red Hat社の新プラットフォームの詳細が明らかに(20090827-4)
KVMをベースにしたRed Hat社の新しい仮想化製品の正式な発売がわずか数日後に迫っている。
製品名を除き、Red Hat社はこれまでのXenインプリメンテーションに替わる同プラットフォームの情報をほとんど明らかにしていない。
待ちきれないという方のために、Mark Wilson氏がこの製品に関する具体的な情報をいくつか公表している。要チェック(強調部分)である。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)…RHELカーネルとKVMをベースにしたスタンドアロンハイパーバイザーで、そのサイズは100Mバイト未満に収まる見通しだ。
PXE、フラッシュメモリ、ローカルディスク、あるいはSANからの起動に対応し、最大96個のプロセッサコアと1TバイトのRAM、そして最大16個の仮想CPUと256GバイトのRAMを搭載したVMをサポートする。
Red Hat社の主張によると、そのハイパフォーマンス仮想I/OドライバとPCIパススルーダイレクトI/Oにより、RHEVは物理(ベアメタル)ソリューションの98%のパフォーマンスを実現するという。
RHEVにはさらに、今のところ自社のハイパーバイザーで実現できていないのはMicrosoft社だけとなるダイナミックメモリページ共有技術、隔離用のSELinux、ライブマイグレーション、スナップショット、そしてシンプロビジョニングも搭載される。
…
RHELの3 - 5、そしてWindows 2000からVistaやServer 2008(おそらくもうすぐWindows 7やServer 2008 R2も含まれる)の各ゲストのサポート
RHEVはx64限定のソリューションで、ハードウェアがアシストする仮想化を広範に活用し、方向性I/O(Intel VT-d/AMD IOMMU)とPCIシングルルートI/O仮想化でPCIパススルーを確保する。
…
重要なのは管理の部分となっており、Red Hat社はRHEV Manager製品も投入する。
筆者が感動した(SCVMMでは見覚えがないが間違いかもしれない)のは、検索主導のユーザインターフェースだ。多くの仮想マシン管理製品にはタグ付けをして仮想マシンのグループ化などをする機能があるが、RHEV Managerは「85%以上の利用率で動作する仮想化ホストをすべて表示」といったクエリに基づいて結果を返すことができる。
…
Red Hat社の3番目の仮想化ポートフォリオがデスクトップ用のRHEV Managerで、これは独立したコンピューティング環境(SPICE)適応リモートレンダリング技術のシンプルなプロトコルを使い、ウェブブラウザのクライアントからActiveXもしくは.XPI拡張機能を使ってRed Hat社の独自コネクションブローカサービスに接続する仮想デスクトップインフラ製品。
Red Hat社の主張によると、同社のVDIの使い勝手は32ビットカラー、高品質ストリーミングビデオ、マルチモニタサポート(最大でモニタ4台)、双方向オーディオ/ビデオ(VoIPおよびビデオ会議用)、USBデバイスリダイレクト、そしてWAN最適化圧縮などを搭載する物理デスクトップと見分けがつかないという。
情報を提供してくれたDABCCに謝辞を述べたい。
Red Hat社の仮想化管理ソリューションはまだバージョン0.80?(20090807-6)
virtualization.infoの大半の読者は既にご存じのように、Red Hat社が(ようやく)KVMベースの仮想化製品を9月1日にイリノイ州シカゴで開催されるRed Hat Summit 2009(そして、もしかするとVMware VMworld 2009でも)公開する計画だ。
新製品のポートフォリオには、1つではなく、2つの管理ソリューションが含まれることになる。
- 「Enterprise Virtualization Manager for Servers」Live Migration、High Availability、System Scheduler、Power Manager、Imageマネージャ、Snapshots、シンプロビジョニング、監視、そしてレポートの各機能を搭載。
- 「Enterprise Virtualization Manager for Desktops」(コネクションブローカおよびQumranet社から2008年9月に取得した管理コンソールの「SolidICE」)
SolidICEの概要は公になっているが、1つ目の管理ソリューションを実際に見たものはRed Hat社が6月前に密かに選んだ数人の幸運なベータテスト担当者以外にはいない。
Red Hat社が開発中の仮想インフラ用管理ソリューションで唯一公開されているのは、「virt-Manager」と呼ばれるものだけだ。
同製品は将来有望(Xen、KVM、およびQEMUの各仮想マシンをサポート)だが、開発は2006年9月から続いており、いまだにバージョンは0.80(7月末にリリース)のままとなっていて、エンタープライズ対応では全くないようだ。
Redhat社の仮想マシンマネージャは大きく進化し、本格的なユーザビリティが見え始めている。それはコマンドライン専用だったが、今ではテストの目的でしか使わないようになった。まだ必要な作業はあるものの、バージョンはまだ0.8であり、良いペースで進化している。既存のストレージを使ったVM作成時のバグを除けば、大きなユーザビリティの問題はない。ただし、メインビューワの改善には期待している。
virt-managerは、Red Hat社が「VMware vCenter」、「Citrix XenCenter/Essential」、「Microsoft System Center Virtual Machine Manager」、そしてOracle/Virtual Iron社の各管理プラットフォームと競合させるための製品でないことを願っている。
Red Hat社が新しい仮想化戦略をついに公開(20090305-5)
2008年9月にQumranet社を買収したRed Hat社は多くの注目を集めた。
各所でXenインプリメンテーションを売り込んでいた同社を信頼した顧客は、自分たちの今後の運命を知りたがっている。
オープンソースハイパーバイザーに興味はあるものの、Citrix社がXenを間接的にコントロールすることを嫌う見込み客は、Red Hat社がどの程度真剣にKVMのことを考えているのか知りたがっている。
だがついに先週、同社が約束する内容を発表した。
- Enterprise Linux(RHEL)の次期バージョンはKVMを搭載する。
Xenを搭載する既存のバージョンはRHEL 5のサポート期間終了までサポートされる。 - Red Hat社は全く新しい「Enterprise Virtualization Hypervisor」(KVMと一部のドライバのみサポートする最小構成バージョンのRHEL)をリリースする。
- Red Hat社はLive Migration、High Availability、System Scheduler、Power Manager、Imageマネージャ、Snapshots、シンプロビジョニング、監視、およびレポート作成の各機能を搭載した全く新しい「Enterprise Virtualization Manager for Servers」をリリースする。
この製品はRHELとRHEVHの両方を管理できるようになる。 - Red Hat社はQumranet社のコネクションブローカ/管理コンソールの「SolidICE」を「Enterprise Virtualization Manager for Desktops」へと変更する。
これらの製品はすべて、2009年半ばを皮切りに今後3から18カ月以内に逐次投入される。
もちろん、KVMに関する最大の懸念はISV各社がこれをサポートしていないという点だ。また、既存の仮想マシンのおよそ95%がWindowsゲストOSを運用しているため、Microsoft社との提携が重要となっている。
わずか2週間前にRed Hat社が「Microsoft Server Virtualization Validation Program(SVVP)」に加盟したのはこのような理由からだ。
同社はこれがないと、仮想化市場の規模を考えると小さいニッチ市場に過ぎないLinuxのゲストOSを運用する顧客にしか新しい仮想化プラットフォームを販売できなくなる。
しかし、それは(同社がまだ発表していない)新しいプラットフォームの価格設定に大きく依存することになる。
無償のXenServerはVMware以上にRed Hat社にとって打撃となる可能性があるのだ。
KVMの仮想化の未来について示唆するRed Hat社のCEO(20081120-5)
相当数の企業やオープンソース貢献者が新しい仮想化戦略理解すべくRed Hat社の調査を開始してからもう数カ月が経過した。
同社は6月、何年もの間開発を続けてきたXenをきっぱり捨ててKVMで完全に入れ替え、大きな一歩を踏み出した。
Red Hat社はそのわずか2カ月後、KVMを立ち上げ、保守を行い、これをLinuxカーネルに採用させ、かなり興味深いVDIソリューションを販売するQumranet社を買収した。
Red Hat社がKVMとQumranet社で何をしたいのか(パフォーマンスの高いVDIプロトコルSPICEのオープンソース化を期待する声もある)は、人気の高いハイパーバイザーである「ESX」(VMware社が提供)や「Xen」(Microsoft社以外のすべてのベンダーが提供)と比べて仮想化プラットフォームとして価値のある部分を示したいLinuxにどのようなチャンスがあるのかを理解するために重要だ。
新戦略のヒントは、InformationWeekとRed Hat社最高経営責任者(CEO)のJim Whitehurst氏との間で先ごろ行われたインタビューから見えている。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)質問:Red Hat社の仮想化戦略について教えて下さい。
回答: …サーバとデスクトップの両方の仮想化を提供します。サーバ集約の最初のユースケースは氷山の一角に過ぎません。多数のデスクトップを運用するサーバグリッドには長期的な用途があります。われわれは、サーバOSを基盤にして仮想化ベンダーのトップに立つつもりです。…
質問:クラウドコンピューティングについてはどうでしょうか。
回答: クラウド系はLinuxになります。
Red Hat社がKVMをCitrix社、Virtual Iron社、Oracle社、そして最大のライバルであるNovell社と差別化するための巨大なチャンスだととらえていることは明らかだ。
これで、同社にはXenのときより一層優れた手法が必要とされる。
Fedora 10にはXenが搭載されず、KVMの独走が続く(20081022-2)
単なる偶然に過ぎないのかもしれないが、リリースされたばかりのFedora 10にはXenが搭載されていない。Red Hat社は、わずか1カ月前に同社の新しい仮想化戦略を発表し、KVMを採用するとともに、これをメンテナンスする新興企業のQumranet社を買収したばかりだ。
今回の想定外の措置は同プロジェクトの公式ニュースレターで次のように説明されている。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)Fedora 10でDom0は非サポート
…「Fedora 10にXen Dom0ホストが搭載される可能性はほとんどゼロに等しい。Xenの上のレベルの開発者は、Dom0からparavirt_opsへの移行作業を着々と進めているが、Fedora 10に間に合わせるにはいかんせん時間が足りない。したがって、Fedora 10をホストとして利用する必要がある場合は、現時点ではKVMが唯一の実用的選択肢となる。Fedora 11を待てる(もしくはRHEL-5 / CentOS-5を使う)なら、Xenも選択肢に入るかもしれいない」…
ディストリビューションのライフサイクルを見ると、新しいメジャーリリースは平均約6カ月で出てくるようだ。
つまり、FedoraユーザにはKVMが提供するチャンスを詳しく調査する時間も十分にあることになる。またその一方で、Red Hat社はQumranet技術をベースにした興味深い新製品によってさらに多くのユーザを誘い込めるだろう。
情報を提供してくれたMike DiPetrillo氏に謝辞を述べたい。
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