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Xen Cloud Platformがバージョン0.1に到達(20091116-7)
Citrix社は8月末、「VMware vCloud Express」のリリースに対抗するXenとクラウドコンピューティング関連の新しい本格的な取り組みを発表した。
現在、「Xen Cloud Platform(XCP)」という名前と、新旧の技術を統合するという意図以外にこのプロジェクトの詳細はあまりなく、Citrix社はそれ以上のことを明らかにしていない。
そして今、Xen.orgがXCP 1.0で提案されているコンポーネント一覧の詳細を明らかにし、同プラットフォームを公開してダウンロード可能にしたことで、いろいろなことが見え始めてきた。
- 最新のXen 3.4.1
- Linux 2.6.27カーネル
- Windows PVドライバ、Microsoft認定済み(バイナリのみ)
- XAPI Enterprise-class Management Tool Stack(ウェブベースの管理インターフェース)
- VMライフサイクル:スナップショット、チェックポイント、移行
- リソースプール:安全なライブ再配置、自動コンフィギュレーション、DR
- ホストコンフィギュレーション:柔軟なストレージ管理、ネットワーキング、パワーマネジメント
- イベントトラッキング:プログレス、通知
- SSLを使ったセキュア通信
- アップグレードおよびパッチ機能
- リアルタイムパフォーマンスモニタとアラート
- 基本的なSR-IOVサポート
- CD-ROMおよびネットワークホストインストーラ
- フル機能の「xe」CLIとWebサービスAPI
Xen.orgではほかにも、バージョン1.0の仮ロードマップを公開している。
- vSwitchの統合 - VMの移行を追跡し、仮想ポートの柔軟なトラフィック監視を行うためのファイアウォールやルーティングルールを可能にするマルチテナントネットワークインフラ実現に向けた第一歩。
- Netchannel 2の統合 - 大規模システムにおけるXenネットワークのスケーラビリティを改善し、VM間のトラフィックを加速させる。
- SR-IOVネットワーキング - XenはSR-IVO NICをすでにサポートしているが、コンフィギュレーションには手作業が必要とされている。コントロールスタックを拡張することで、可能な部分で自動的に行われる透過的最適化をSR-IOVで可能にする。
- SR-IOV HBAからのゲストの起動。
- Libvirtのバインディング。
- ツールスタックでOVFをネイティブサポートする。
- DMTF標準を仮想化やクラウドにも対応。
- ハードウェアエラーの影響を最小限に抑えるスマートなエラーリカバリ。
- ほかのプロジェクトやベンダーと密接に連携し、ウェブベースのマルチテナント管理とプロビジョニングを実現する(例:Eucalyptus、Enomaly、OpenNebulaなど)。
- 数千台のXenホストに対応する管理スケーラビリティの拡大 - リソースプールのフェデレーション。
- 安価なローカルストレージの集約 - 統合drdb/parallax。
- OCFS2統合。
「VMW」と「CTXS」の2009年第3四半期決算(20091026-5)
VMware社とCitrix社が、両社の2009年第3四半期決算を先週発表した。
VMware社の発表によると、米国内の売上高は2008年第3四半期比1%減(2億4600万ドル)。 一方で、海外分の売上高は2008年同期比9%増(2億4400万ドル)だった。
サービス関連の売上高(ソフトウェアの保守と専門サービス)は2008年第3四半期比33%増(2億5000万ドル)となっている。
一方のCitrix社の決算は、世界合計のライセンス売上高が2009年第3四半期比18%減(欧州・中東・アフリカが15%減、アジア太平洋地域が5%減、そして南北アメリカが5%増)だったものの、ライセンスアップデート関連の売上高は同時期比7%増だった。
技術サービス関連の売上高(コンサルティング、トレーニング、および技術サポート)は2008年第3四半期比20%増で、オンラインサービス関連の売上高(おそらくGoTo製品関連)は21%増だった。
このライバル2社は年次で見ると株式市場の動きも好調だ。
Citrix社がXenServerを完全オープンソース化へ - 記事更新(20091021-1)
virtualization.infoがつい先週掲載した「Citrix社がLinux Foundationに加盟。狙いはXenベースのカーネルか?」という記事に非常に多くの関心やコメントが集まった。
Citrix社の仮想化/管理事業部担当最高技術責任者(CTO)のSimon Crosby氏などは、XenServer無償化の背景にある理由や戦略について、複数の読者に対して個人的に回答を寄せている。
Crosby氏はそのなかで非常に興味深い情報を明らかにしている。同氏はまず、「XenServerはVMware社の売上に年間3億ドルの損失をもたらす」と主張したが、これはおそらく現在のマーケットシェアを考慮した上でのCitrix社の社内予測だと思われる。
それよりはるかに重要なこととして、Crosby氏は10月21日、Citrix社がXenServerを完全オープンソース化しようとしていることを率直に明かした。
入力ミスではない。同社のCTOが言及しているのは、既にオープンソースコミュニティーによって開発とメンテナンスが行われているXenのことではない。同氏が言及しているのは、Citrix社がこれまで投資をし、2月から無償製品として提供され、VMware ESX同等のエンタープライズ対応力があるとBurton Group社が考える商用インプリメンテーションのXenServerの方である。
この速報を含んだ同氏の回答の全文を以下に示す。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)XenServerは完全に無償だが、まもなく完全にオープンソース化もされる。ここからの売上は全くない。マーケットシェア拡大、顧客との直接対話、コア製品の心臓部としての仮想化機能内蔵というわれわれの目標と一致していることから、XenAppの顧客は全員がXenAppのライセンスでXSのサポートも無償で受けることになる。XenDesktopmについても同じだ。われわれは「Essentials for XenServer」と「Hyper-V」で利益を上げており、これが仮想化環境とセルフサービス仮想ラボ、そしてとステージ管理の自動管理機能を加わている。これは大きなビジネスで、急速な成長を遂げているが、XenDesktopやXenAppの付加価値スタック(Enterprise/Platinumエディション)を含めることで顧客に価値も提供している。したがって、XenAppに対抗する製品を持たず、XenDesktopに対抗する製品には今のところ拡張性がないというVMware社と直接比較することはできない。
Crosby氏は上述のコメントを行った上で自らの発言を正式に認めている。
この動きがCitrix社のマーケットシェアを変化させるのかどうか、そしてVMware社に予想より早くESXの値下げを余儀なくさせるのかどうかは分からない。
virtualization.infoでは、新たな詳細が分かり次第お伝えする。
一方で、これが明確になったときのOracle社とNovell社の対応も検討に値する。
両社ともにXenの独自インプリメンテーションを持っており、XenServerが現在提供するものと同じ機能を持つ一段と洗練されたプラットフォームをリリースしようとしている。
Citrix社がコードを無償で提供する場合、Oracle社とNovell社がハイパーバイザーの自社開発を続ける意味はあるのだろうか?
この動きによって、管理レイヤだけに焦点を当てれば良いことから仮想化市場への参入が大幅に簡単かつ低コストになるため、仮想化ベンダーが今後増えていくのかどうかも興味深い。
最新情報:Citrix社からvirtualization.infoにコンタクトがあり、この動きに関する正式な声明が寄せられた。
XenServerは、「Xen Cloud Platform(XCP)」の基盤としてコミュニティーに提供されている。 コミュニティーのほかのパートナー各社からもさまざまな投稿が多数寄せられるだろうが、われわれは、XenServer(ステートレスMicrosoft .NETクライアントGUIであるため、XCPコミュニティーや、 大規模クラウドがその自動化機能と管理システムを使って使用/自動化する優れたクラウドプラットフォームになるというその目的に適さないXenCenterは除く)のすべての技術をOSSでコミュニティーに提供する。
ほかにも、「Open vSwitch」のような機能が搭載され、そこから新たなストレージレポジトリなどを開発していく。 しかし、大きな重点が置かれているのはコミュニティー全体の出発点としてXCPをプラットフォームに使う部分であり、そのためにわれわれはXenServerのコードベースを提供した。
VA Linux社、Oracle社、Novell社、富士通社、およびIntel社やAMD社などの重要なパートナー各社は、全社が同プラットフォームへの新たな価値の提供継続を支持しているため、複数の市場参入ルートと強力なISVコミュニティーが実現し、市場の幅広い範囲で利益につながることが期待される。
Citrix社がXenDesktop 4のライセンススキーマを変更してVDI Editionを追加(20091020-5)
2週間ほど前、Citrix社は最新バージョンのXenDesktopを発表した。同製品が興味深い機能を提供しようとする一方で、Citrix社が同時ユーザモデルを指定ユーザモデルへと移したことから、多くの顧客が新ライセンススキーマに不満を訴えている。
同製品はまだ未発売だが(11月16日にリリース予定)、フィードバックに耳を傾けたCitrix社が既に価格戦略を変更してきた。
製品マーケティング担当バイスプレジデントのSumit Dhawan氏は自身の企業ブログに非公式発表を掲載して新しい規定を解説している。
- 「XenDesktop Enterprise」(225ドル)と「Platinum Editions」(350ドル)では、顧客が「指定ユーザ単位」モデルと「デバイス単位」モデルを選ぶことができる。
いずれの利用方法もライセンスは同じ、価格も同じだ。 - 「Standard Edition」ライセンスは全く新しい「VDI Edition」に変更され、これには「指定ユーザ単位」と「デバイス単位」ライセンスモデル(95ドル)のほか、昔からの「同時ユーザ単位」ライセンスモデル(195ドル)も用意されている。
新しいVDIエディションにはXenAppが含まれないが、Microsoft Hyper-VやVMware VI/vSphereなどのサードパーティー製ハイパーバイザーは引き続きサポートされている。
XenServerはVMware社の売上に年間3億ドルの損失をもたらすというCitrix社のCTO(20091019-7)
virtualization.infoでは1週間前、「Disqus」ベースの新しいコメント収集システムを導入した。
読者が自分のFacebook、Twitter、あるいはOpenIDプロファイルでログインできるようになるほか、スレッド式の会話(電子メールやRSSでの購読も可)や、レビューコメントなどへの投票やフラグ付けも可能になるなど、待望の機能を多数搭載している。
さらに、トラックバックURLも表示できるため、読者は、ここで始まった会話がどのウェブサイトに続いているのか知ることができる。
この新システムのおかげなのか、単純に先ごろの記事自体が要因なのかを知るすべはないが、集まるコメントの数が確実に急増している。
Citrix社で仮想化/管理事業部の最高技術責任者(CTO)を務めるSimon Crosby氏のものをはじめ、最近のもののなかには非常に興味深いものが散見される。
われわれの「Citrix社がLinux Foundationに加盟。狙いはXenベースのカーネルか?」という記事に対し、Crosby氏はThinsy社の創業者であるJagane Sundar氏に回答を寄せ、Citrix社が公表することは絶対にないだろうとわれわれが思っていたVMware社との競争に関する非常に興味深い情報を披露している。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)…Xenで利益を得た人が多くないのは間違いないが、それは、これが利益のためのツールではなく、競争のためのツールになっただけのことだ。つまり、XenServerに関しては、Red Hat社も、Novell社も、Oracle社も、Citrix社も、基本のプラットフォームを有償にしていない。しかし、「Citrix XenServer」はCitrix社にとって100%売上を得るための商品なのだ。これは、VMware社の売上に年間3億ドルの損失をもたらしている。…
顧客から報告されているXenServerインストレーションの数を考えると、これはおそらくCitrix社社内の自負だと思われる。これは、何らかの数値やサードパーティーの検証が出てくるまでは宣伝文句に過ぎない。
とはいえ、そこからはCitrix社がどこまでVMware社の活動を妨害しているかがそのまま分かって興味深い。
Hyper-Vを採用するVMware社の顧客獲得までも目指すCitrix社(20091015-1)
VMware社は7月、大胆な値引きプログラムによってOracle社に冷遇されたVirtual Iron社の顧客獲得を目指した。
だが今度はVMware社の方が、「Open Door」プログラムを10月15日に立ち上げるCitrix社の同様の措置から身を守らなければならない立場に立たされる。
その対決のルールは単純だ。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)Project Open Doorプロモーションは10月1日から2010年3月31日まで世界中で展開される。5台以上の「VMware vSphere 4」もしくは「VI3」サーバの運用を中止して、「XenServer」、もしくは「Hyper-V」と「Citrix Essentials」のソリューションに置き換える場合には以下のものが提供される。
- 5件分無償の障害サポートパック(8時間X5件)を置き換えるサーバ5台につき1パック。
- 6時間のオンライントレーニングに利用可能なクーポンを置き換えるサーバ5台につき1枚
- VMwareからXenServerもしくはHyper-Vへの仮想マシンのシームレスな移行を実現する無償移行ツール
この試みは特に大胆であるようには思えず、普通の状況であればvirtualization.infoが報道することもない。しかし、今回の発表の中には報道に値するポイントが1つある。Citrix社では、そのサポートおよびトレーニングの予算をHyper-V(およびEssentials)に乗り換える顧客にも使うのだ。
現時点において、Citrix社が「Microsoft Hyper-Vと自社のEssentials」によって収益性の高い「Microsoft Terminal Serverと自社のMetaframe/Presentation Server/XenApp」の相乗効果を再現したい考えであることは十分明確になった。
それでも、Citrix社がXenServer以外のハイパーバイザーの採用を積極的に奨励している点は注目に値する。
もちろん、このような動きの背景にある理屈は常に同じで、「いずれのハイパーバイザーも無償だ。顧客がXenServerを望めばEssentialsで利益を得るし、顧客がHyper-Vを望むなら、その場合でもEssentialsで利益を得る」ということだ。
ポイントは、ここで最も得をしているのがMicrosoft社だということだ。実際のところ、Citrix社がHyper-Vの営業とマーケティングを大々的に引き受けるような形になる可能性もある。
顧客がHyper-V採用の方向に向かえば、Citrix社の営業部隊が頑張ってXenServerを推奨しても何の得にもならないかもしれない。また、もしCitrix社の本心がXenServerにないと顧客が感じれば信頼を築くことはできず、Hyper-Vの方を採用する可能性が高くなる。
VMware ViewやCitrix XenDesktopを選んだ決め手(20091014-1)
virtualization.infoの読者なら、VMware社とCitrix社が「単純な」サーバ集約ではなくVDI分野での競争に重点を置いていることは既にご存じだろう。
話題は今のところ両社のコネクションブローカ(およびRDP)が中心だが、あと数カ月もすればアプリケーション仮想化ソリューションや、まもなく登場するクライアントハイパーバイザーにも拡大することだろう。
そこで、Viewコネクションブローカ専用掲示板のVMware VMTNフォーラムで最もよく閲覧されているスレッドはどれなのかという疑問がわいてくる。
その答えは、4月末に始まって3000ビュー近くを集めている「What made you chose VMware View or Citrix XenDesktop」(VMware ViewやCitrix XenDesktopを選んだ決め手は何か)というタイトルのものだ。
このスレッドは興味深いコメントであふれている。もちろん、それらすべてが本当の顧客の意見なのかどうかを断言するのは不可能だ。だが、その多くが有名なVMwareユーザのものであることは確かだ。
また、本物によるものも含め、すべてのコメントが正しい情報を伝えているわけでもない。とはいえ、それらの要旨は両製品、とりわけ技術としてのVDIに対する顧客の感想を明確にすることに寄与している。
それらの一部はここでご紹介するに値するものであり、VMware社とCitrix社の両社がこれまでにリリースしているアーキテクチャの参考原案と一緒に検討すべきものである(強調部分)。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)…Viewはインストール、コンフィギュレーション、そして管理がかなり簡単だと思った。ベアメタルから4ノードの配信まで1日かからない。コンソールはvCenterとView Administratorの2つだ。
そこで、これをXDで同じ4ノードの導入と比較すると、こちらは1週間以上もいろいろ押し込む作業などが続く。それが一流ハードウェア上でのことだということを忘れないでおきたい。また、同様の機能を実現するには6種類の管理コンソールが必要になると思う。さらに、ViewではXDにない「Offline Desktops」(試験版ではあるが)のメリットも加わる。
真のICAはRDPより優れたリモートプロトコルだが、自分の意見では同製品は面倒な部分があまりに多い。…
…最後に価格についても(やはり自分たちの経験しか書けないが)XDの方がViewよりコストがかかり、Splitviewの購入も含まれる。
…Citrixの世界に入っていく場合、大抵は学習が必要になる。何人か書いるようにコンフィギュレーションはやや複雑だがメリットはある。…
…基本的に、最大の理由は大半の企業がVMwareを採用していることだ。したがって、さまざまなサポートを依頼するベンダーが1社で済むというのは理にかなう。
コストもある。 Viewはデスクトップ単位のコストがXenDesktopより安い。つまり、それはライセンスであり、物理ホストあたりのVM数の多さだったり、ストレージを節約できるリンククローンであったりする。デスクトップのコストは既に非常に低いため、TCOがきわめて重要になる。
安定性。 Viewの方がコンポーネントが少なく、VMware社はリリースする製品のQAが歴史的に見て優れている。Microsoft社やCitrix社の方はそこまで良くない。
VMware社がリンククローン技術のことを考えているのも大きな理由だ。SANストレージは安くないが、PCのハードディスクなら安い。そこを上層部に売り込まなければならない。ハードディスクが4倍の値段になるなどと説明すれば笑われてしまう。…
…正直なところ、コスト面でVMwareを選んだ。現在はいくつか問題があり、選択について再検討中だ。
よく調べる必要がある問題は、リモート仮想デスクトップが使用目的ならばその使用に関する点と、接続してくるクライアントのOSとのやりとりだ。Viewポータル経由でリモートクライアントを使用したいならView Manager管理ガイドの18ページは必読だ。評価作業中にこの情報があったら良かったと思っている。…
…ベンダーの1社から、自分のところの環境でXDを実証して欲しいというかなりのプレッシャーがあった。だが、現在はView 3.1を実証中だ。次のような理由からXDは調査しない。
1)自分のところは完全なVMware環境である。
2)XDがESXのバックエンドに今対応しているからといって、将来もそうだとは限らない。…
…率直に言って、Citrix社の利点は今のところICAディスプレイプロトコルだけだ。大半の企業でCitrix社が評価対象になっているのはそれだけが理由だ。…
(これらのコメントはすべてView 3.xとXenDesktop 3.xに関するものであって、まもなく登場するXenDesktop 4に対するものではない点をご注意いただきたい。)
Citrix社はここで力説されたいくつかの点に対処する必要性を感じ、インストレーションと管理の複雑な部分、RAMの消費、そして価格に関する記事を公開した。
これも読んでおきたい。
Citrix社がLinux Foundationに加盟。狙いはXenベースのカーネルか?(20091013-1)
Microsoft社の強力な盟友の1社であるCitrix社が、オープンソース製品(Xenハイパーバイザー)が成功のカギを握る新興企業のXenSource社を買収した2007年当時、それがコミュニティーに何らかのメリットを与えるだろうと本当に信じていた者はいなかった。
時間の経過に伴ってCitrix社がXenの開発を断念して独自ハイパーバイザーの開発に専念すること、そしてCitrix社がMicrosoft社に対して間接的な利点を与えるようXenの開発に影響を与えようとすることや、Citrix社がXenプロジェクトへの影響力を活かし、それに依存するすべての競合各社(当時はVirtual Iron社、Novell社、Red Hat社、Sun社、そしてOracle社)にダメージを与えることが最も懸念された。
XenSource社買収後、一部の主要ベンダー(Red Hat社やIBM社など)や個人参加者がXenプロジェクトに対する関心を失い、KVM(IBMの取り組み、Red Hatの取り組み)の開発に専念していった。それが、Citrix社とMicrosoft社との間の関係なのか、Citrix社がオープンソースを支持したことがなかったからなのかは分からない。
もちろん、VMware社の方はXenプロジェクトからの集団移動促進に最善を尽くした。
virtualization.infoでは、ここ2年で進化を遂げ、見事なロードマップを用意したXenSource社買収後のXenプロジェクトに対するCitrix社の貢献内容を正確に追跡することも評価することもできない。
そこで、この点に関する情報に詳しい方には本記事のコメント欄で詳細を教えていただければ幸いだ。
Citrix社がオープンソースの世界に別のアングルからアプローチしてきたことは確かだ。同社はオープンソースソフトウェアルータでCisco社と競合するネットワーキングベンダーのVyatta社に出資した。Citrix社では仮想インフラ用初のオープンソース仮想スイッチ、「Open Virtual Switch」の開発が遅れており、オープンソースのクラウドコンピューティングプラットフォーム、「Xen Cloud Platform(XCP)」の作成支援も開始している。
同社がこれまで何をしてこようとも、KVMと一緒にXenをカーネルに搭載するようLinus Torvalds氏をはじめとするLinuxのメインテナーに説得するには不十分だった。
単に技術的な問題のようにも思えるが、それだけではないのかもしれない。
そこで出てきたCitrix社のオープンソース関連の新しい動きがLinux Foundationへの参加である。
この動きの公式の理由は、XCPクラウドや、まもなく登場するXenClientクライアントハイパーバイザー内でLinux OSの相性が最高になるよう保証するというものだ。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)Xen.orgの設立者で会長、そしてCitrix Systems社の高度製品担当バイスプレジデンであるIan Pratt氏は、「Linux Foundationは、Linuxに対する要件の開発や、Xen Project、Xen Client hypervisor Initiative(XCI)、そしてXen Cloud Platform(XCP)構想などの補完プロジェクトを行う協調作業のための中立フォーラムを提供している。Citrix社は、Xen Projectのリーダーとして、そしてXenベースの製品を市販する立場からLinux Foundationに参加した」と述べている。
Xenハイパーバイザーの開発に加え、Xenコミュニティーでは、安全かつ最適化されたVirtual Machine MonitorランタイムとしてLinuxを組み込む完成度の高いクライアントハイパーバイザーやクラウド仮想化プラットフォーム製品の開発にも取り組んでいる。Xenコミュニティーでは、Microsoft Hyper-VやVMware ESX ServerなどのほかのハイパーバイザーでもLinuxが最適なパフォーマンスを出せるようにするオープンソース技術の開発も行う。
いずれにせよ、Citrix社は何よりすべての市販LinuxディストリビューションにXenが最初から搭載されるようにしたいのだと推測しても問題ないだろう。そして、Linux Foundationのメンバーになることはそれを実現するための第一歩なのかもしれない。
白書:Designing an Enterprise XenDesktop Solution(エンタープライズXenDesktopソリューションの設計)(20091009-1)
Citrix社が、「XenDesktop 4.0」の発売直前に以下の特性を持つ1万ユーザVDI環境の構築方法に関する42ページの参考アーキテクチャをリリースした。
この原案は特に前バージョンのXenDesktopに対応しており、以下のような分野のプロジェクトについて解説している。
- 仮想インフラ:ハードウェア、キャパシティ、高可用性、およびストレージに重点を置いた基盤仮想インフラの詳細なデザイン。
- オペレーティングシステムの配信:ホスティング/ストリーミングされたデスクトップへの基盤OSの配信に関してファームのデザイン、キャパシティ、キャッシュ、および高可用性に重点を置いた詳細なデザイン。
- アプリケーションの配信:アプリケーション、統合、およびアプリケーションの最適化を中心としたデスクトップ配信に関するアプリケーションレイヤの統合。
- デスクトップの配信:キャパシティ、グループ、およびグループ設定に重点を置いたデスクトップ配信プロセスのデザイン作成。
- 仮想デスクトップ:ホスティング/ストリーミングされたデスクトップイメージのコンポーネント定義に重点。このセクションでは仮想デスクトップの仕様、デスクトップのイメージ、およびストレージ要件を解説。
- アクセスデザイン:内部/外部ユーザのリソース受け取り方法に重点。
- ビジネス継続性のデザイン:サービス障害によるユーザへの影響を低減するソリューションのデザインに重点。
Citrix社の技術を採用するかどうかの判断とは別に、これはVDIに関心を持つ方にとって優れた出発点となっており必読である。
これまでも、VMware社では「Virtual Desktop Infrastructure - Deployment Considerations」や「VDI Implementation Best Practices」のような同様の白書を公開している。
Citrix社がXenDesktop 4.0でVMware View 4.0に対抗(20091007-6)- 記事更新
Citrix社は10月6日、11月16日に発売する「XenDesktop 4.0」を発表した。
まもなく登場する「VMware View 4.0」(およびソフトウェア版「Teradici PCoIP」プロトコル)に対するCitrix社の回答は、かつてないほど意欲的なものだ。
まず、XenDesktop 4.0の「Enterprise」と「Platinum」の両エディションには、XenAppの無制限フルバージョンが付属する。
「FlexCast」と呼ばれるCitrix社の新戦略では、仮想マシン上に導入されたデスクトップ(今日VDIと呼ばれているもの)、ベアメタルマシン上のもの、あるいはターミナルサービスファームによって提供されるものを区別しない。
XenDesktopとXenAppを使えば、これらすべてのデスクトップやその一部アプリケーションのほか、該当するアプリケーションやOSストリーミングへのリモートアクセスが可能になる。
いずれ、Citrix社が「XenDesktop」ブランドだけに力を入れるべくXenAppをスタンドアロンの技術や名前として完全にフェードアウトさせることになってもさほど驚かないだろう。
2番目に、新しいHDX適応技術(ICAプロトコルを含む)がさらに改善され、以下のコンポーネントが加わった。
- HDX MediaStream for Flash
マルチメディアのパフォーマンスを引き上げ、Flashのコンテンツをネイティブの圧縮フォーマットでユーザのデバイスに送信し、再生にローカルの処理能力を利用してローカルPCに非常に近いパフォーマンスを実現する。 - HDX RealTime
ウェブカムのサポートを可能にし、最小限の帯域幅を維持しながら音声や音楽の音質を向上させてリアルタイムコミュニケーションを強化する。 - HDX Plug-n-Play
専用キーボード(Bloombergキーボードなど)や「Philips Speechmike」などの口述筆記デバイスのサポートを強化し、同時に、特殊な画面配置(U字、L字、T字、逆L字、および逆T字配置など)や各種サイズ、解像度、設置方向でマルチモニタコンフィギュレーションをカスタマイズする柔軟性をユーザに提供する。 - HDX 3D
デスクトップ仮想化を、CAD/CAMやエンジニアリングアプリケーションなどの高度技術を利用するユーザやWAN経由での回線にも拡大。HDX 3Dを使えば、企業や組織が世界規模で人材を調達できるようになり、これらの従業員に高性能デスクトップや専門3Dアプリケーションを素早く提供しながらも知的財産を引き続き集中管理できるようになる。 - HDX IntelliCache
インフラ全体で帯域幅を多く消費するデータやグラフィックスをキャッシングし、それらを必要に応じて最も効率的な場所から透過的に配信することでパフォーマンスとネットワーク利用率を複数のユーザ向けに最適化する。
Brian Madden氏が自身の記事で詳細を述べているように、Citrix社はXenDesktopのライセンスモデルも、同時ユーザモデルから指定ユーザモデルへと変更した。
Burton Group社のシニアアナリスト、Chris Wolf氏も洞察を述べているので、ぜひともご覧いただきたい。
大事なことを言い忘れていたが、XenDesktop 4.0には「XenServer」と「Microsoft Hyper-V」の両方が付属する(また、VMware ESXも相変わらずサポートしている)。
これは、どのハイパーバイザーを使おうとCitrix社にとっては完全に無意味だと言っているようなものだ。彼らは、社員のワークステーションを集中管理するという新たな世界的取り組みから大きな利益を得たいだけなのだ。
そして、XenDesktopが企業の顧客に間違いなく提供されるよう、ソフトウェア保証加入者にはXenDesktop 4.0が無償提供されることになる。ここ数バージョンより機能を増やしてきたにもかかわらずである。
そのほかに対しては、Citrix社の主力ビジネスであるXenAppの顧客を特に重視し、同社はXenDesktopへのトレードアップという注目すべきプログラムを提供する。
最新情報:XenDesktop 4.0のライセンスに関する変更(および価格設定ポリシー)は既存客や見込み客から歓迎されなかった。
そこで、Citrix社は迅速な対応に出て、同製品の機能に対する良いムードを取り戻すべく、「(指定ユーザ単位のライセンスがうまくいかないユースケース)に対応する適切なXenDesktop 4ライセンスプログラムを積極的に検討する」ことを約束した。
Citrix社には4つの大きな課題がある。
- プレゼンテーション仮想化(XenApp)からハードウェア仮想化+アプリケーション仮想化+プレゼンテーション仮想化(XenDesktop)へのコアユーザ層の移行
- プレゼンテーション仮想化よりもハードウェア仮想化の方に関心を持つ一クラス上の顧客の集客
- VMware社がリードするハードウェア仮想化市場で同社に匹敵するブランド認知度(つまり信頼)の構築
- デスクトップ仮想化の採用と、それに対する信頼構築の正当化
Brian Madden氏が自身の記事で既に述べているように、今回のライセンス変更に対する反応はCitrix社によるこれら4つの問題の解決促進にはつながらないだろう。
Citrix社が「Essentials for Hyper-V 5.5」のベータを投入(20091007-2)
Citrix社は先週、Microsoft社製ハイパーバイザーに対応する同社のプレミアム管理ソリューション「Essentials for Hyper-V 5.5」の公開ベータを発表した。
このバージョンのメインとなる新機能は、「Hyper-V R2」と「System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)2008 R2」のサポート(加えてOEM版の「VMLogix Lab Manager」でのWindows 7)だが、Hyper-V用の「StorageLink Site Recovery」技術も投入されている。
StorageLink Site Recoveryを使えば、Hyper-Vの管理者が複数のコンソールを使わずにSANアレイが提供するレプリケーション機能をコントロールできるようになるほか、保護されたVMを隔離されたテストネットワークにレストアすることでリカバリプロセスをテストできるようになる。
この技術は「VMware Site Recovery Manager」と競合できる新製品の基盤になるかもしれず、これでCitrix社はそれを自社とMicrosoft社の両方の顧客に提供できる位置に立った。
リリース:Citrix Workflow Studio 2.0(20090917-3)
Citrix社がデータセンタオーケストレーションフレームワークの「Workflow Studio」をリリースしてからまだ10カ月も経過していない。
仮想化(そしてクラウドコンピューティング)の未来は自動化次第であるため、virtualization.infoではこのような製品を大歓迎する。
残念ながら、多くの顧客がその価値を今認識することは容易ではない。
仮想マシンの台数がクリティカルマスに到達しない限り、それらのライフサイクルの大部分で会社が自動化のメリットを見いだすことはないのだ。
同時に、オーケストレーションはスクリプトと関係することが多いが、スクリプトは最も高い技術を持ったスタッフメンバーにしか扱えず、かなり詳細なシナリオでしか利用できない複雑な作業のように思える。
オーケストレーションはスクリプトを大幅に上回るものだが、仮想化ベンダーは概してそれをうまく明確にできていないので、この技術の真のポテンシャルを引き出すことはまだ非常に難しい。
VMware社やNovell社の自社製品に対する対応と同じように、Citrix社も今のところ自社のWorkflow Studioには大きな力を入れていない。
Workflow Studio 2.0の投入にあたって新機能を明確にすることにも同社はあまり積極的でない。
- Native XenAppアクティビティライブラリ(および、ほかの多くの新アクティビティ)
- リモートランタイム
- 管理インターフェースの簡略化
- セキュリティ機能の強化
- インストレーションおよびコンフィギュレーションの簡略化
- SDKの改良
- ワークフローデザイナの簡略化
- グローバライゼーションのサポート
これらは何を意味するのだろうか?最後の6項目については置いておくとして、最初の2つはスクリプトができない人にも理解できるものなのだろうか?
ベンダー各社が自社のオーケストレーションフレームワークが持つ価値や機能の伝え方を見直さない限り、多数の顧客が興味を持つ可能性はかなり低いだろう。
ラベル: Citrix, Platform Orchestration, Releases
IBM社がVMware社、Citrix社、Desktone社、およびWyse社の技術を採用したDesktop-as-a-Serviceクラウドを発表(20090914-6)
パイク郡学校区に両社の技術を基盤にした1400ユーザ対応のVDIアーキテクチャをインプリメントすべく、IBM社は1年以上前に新興企業のDesktone社との間で提携を結んだ。
この動きは、Desktop-as-a-Service(DaaS)クラウドプロバイダーになるというIBM社の計画を明らかにしたが、それが先月末に現実のものとなった。
実際、IBM社は2週間前に、新しいSmart Business Desktop(VMware社、Citrix社、Desktone社、およびWyse社の製品を基盤にするIaaSアーキテクチャ)がまもなく投入されることを発表した。
同社のウェブサイトでは、どのベンダーがどのコンポーネントを提供するのかが明確になっていないが、これは想像に難くない(Citrix社が具体的な発表を行っているので分かりやすい)。VMware社がハイパーバイザー(ESX)と管理レイヤ(vCenter)、Citrix社がコネクションブローカ(XenDesktop)とリモートデスクトッププロトコル(HDX)、Wyse社がシンクライアントをそれぞれ提供し、Desktone社はもちろん、顧客向けのセルフサービスポータル、そしてクラウドプロバイダー向けのポリシーマネージャとすべてを結びつける。
IBM社では、「Smart Business Desktop」製品を2009年10月にサブスクリプション形式で投入する計画だ。
これにより、ハードウェア仮想化アーキテクチャが全く初めてGoogle社と同義語のウェブベースのアーキテクチャに取って代わることになる。virtualization.infoでは、IBM社のクラウドの利用を実現し、じっくり使用したのちにレポートをお届けできればと考えている。
Xen Cloud PlatformとVMware vCloud ExpressがVMworldで発売へ(20090830-1)
先週はじめ、Amazon社は同社の「Virtual Private Cloud(VPC)」製品群を発表した。これはXenベースのElastic Computing Cloud(EC2)をセグメント化したバージョンで、VPN回線でのみ接続可能となっている。
今VPCを投入することには少なくとも2つの理由があった。もちろん、EC2が登場3年目の節目ということもあるが、VMware主催のカンファレンスで2009年はクラウドコンピューティングを重要視することになるVMworld開催の前週ということが大きい。
実際、Xen.orgとVMware社は、「Xen Cloud Platform(XCP)」および「VMware vCloud Express」という2つの新しい解説策を投入する。
XCPは同ハイパーバイザーをクラウドコンピューティング用プラットフォームとして拡張するツールセットで、当然オープンソースとして配布される。また、Citrix社、HP社、Intel社、Novell社、そしてOracle社を含むXen.org諮問委員会の全メンバーによってサポートされる。
Xen Cloud Platformは新旧のソフトウェアを1つのパッケージにまとめることになるのだが、正確に何がこのプラットフォームに組み込まれるのかについては今のところ明らかになっていない。
ただし、XCPがDMFTの新旧の標準をサポートすることは確実だ。あらゆるサードパーティーハイパーバイザー(Citrix社、VMware社、Microsoft社など)から仮想マシンを読み込み、それらを統合クラウド全体に移行するOVF や、まもなく登場するVMANインターフェースなどだ。
VMANのサポートだけではプライベート仮想データセンタからパブリックもしくはプライベートのXCPクラウドへのシームレスな移行はできないので、同プラットフォームが仮想マシンのライブマイグレーション機能を複数サポートする可能性は非常に高い。
さらに、XCPは登場したばかりのOpen vSwitchも統合する。これは、「vSphere 4.0」で「Cisco Nexus 1000V」が提供するものに似た機能を実現するオープンソース仮想スイッチ。
XCPはマルチテナントのクラウドサービスをサポートする高度なストレージ機能も用意するが、それは、Citrix社が「StorageLink」技術の一部をオープンソースでリリースしてプロジェクトに参加することを意味する。
標準化されたインターフェースとオープンコンポーネントの存在は、近い将来、どの市販製品でもXen Cloud Platformに対応して拡張や管理ができるようになることを意味する。
そして、これにはAmazon EC2や「RackSpace Cloud Servers」(旧Mosso)などの既存のクラウドのほか、VMware社などのベンダーが発売する各種製品も含まれる。
もちろん、Citrix社がXCP対応版Essentialを発売するのは完全に想定内だが、Xen Cloud Platformが「Eucalyptus」(NASAが採用)や「OpenNebula」などのオープンソース管理ソリューションをサポートしていくことも先刻承知だ。
VMware vCloud Expressの存在は、数日前にForbesによって明らかにされたばかりだ。
Forbesはこれを「vCloudサービスの運用を開始するための簡単な方法の1つ」と説明しているが、今のところ、これに関するニュースはほかにはない。
VMware社は今週はじめに同製品を正式に発表するとみられている。
ラベル: Citrix, Cloud Computing, VMware, Xen
Citrix Open vSwitchがネットに登場(200908024-10)
Citrix社は主力カンファレンスであるSynergy開催中の5月、Cisco社がVMware vSphere用に投入した「Nexus 1000V」と競合する可能性のあるオープンソース仮想スイッチの存在を発表した。
Citrix社の最高技術責任者(CTO)、Simon Crosby氏も、これに関するかなりの詳細を6月上旬に明らかにしたが、仮想化コミュニティーの大半は今のところ詳細を把握していない。しかし、同プロジェクトの公式サイトがその姿をネット上にひっそりと現した。同製品は「Open vSwitch」と呼ばれ、Apache 2オープンソースライセンスでリリースされている。
最初のリリース(ほぼ完全版で、ネットからも入手可能)は、(Cisco Nexus 1000V同様)分散ネットワーキングをサポートする設計になっており、次のような機能がある。
- NetFlow、SPAN、およびRSPANによるVM間コミュニケーションの可視性
- トランキング付きの標準802.1Q VLANモデル
- VM単位のポリシング
- ソースMAC負荷バランシング付きのNICボンディング
- Kernelベースのフォワーディング
- OpenFlowのサポート
- Linuxブリッジングコード用の互換レイヤ
(普通のLinuxディストリビューション内でOSブリッジの代わりにOpen vSwitchを使うことも可能)
その上、ロードマップには以下の機能も含まれている。
- ユーザ領域フォワーディングエンジン
- sFlow
- VDE用互換レイヤ
- Ethernet over GRE(ERSPANおよびVPNの作成用)
- L3の完全サポート + NAT
- プライオリティベースのQoS
- 管理インターフェースの追加(IOSライクなCLI、SNMP、NetFlow)
- 802.1x/RADIUS
- ハードウェアアクセラレーション(VMDQ、SR-IOV NIC上のスイッチングチップ)のサポート
ネットでダウンロード可能なバージョンは製品版に近い(0.90.4)が、入手できるのはソースコードだけとなっている。
ネットにある資料では、XenServer 5.5ホストとの連係方法が既に解説されている。
Fortune 500企業の1割以上が本番環境でXenServerを使用中と主張するCitrix社(20090813-1)
Citrix社は8月12日、ここ4カ月の間にGlobal Fortune 500にランクインする企業の1割以上がXenServerをダウンロードし、本番環境でこれを利用していると発表した。
これは、これらの企業が’実際にCitrix社のハイパーバイザーをESXと同時に本番環境で利用していることを示唆しているように思えるが、同製品が有効にされ、将来的に本番環境で利用される可能性があるという意味であるとも考えられる。
実際のところ、これは大きな問題ではなく、結論を出す前に信頼できる第三者がシェアの拡大を確認する必要があるだけだ。
いずれにせよ、確認さえ取れれば、VMware陣営には大打撃になるだろう。VI3.xが最大のセールスポイントとしているのがFortune 100企業(100%)、Fortune 500(98%)、そしてGlobal Fortune 500(95%)にランクインする企業各社による大規模な採用であることは周知の事実だからだ。
もしGlobal Fortune企業の10%以上が本当に本番環境でESXと同時にXenServerを使っているならば、大半が考えるよりも早急に勢力図が変化していることになる。
さらに重要なこととして、これは第一の機能として複数のハイパーバイザーをサポートする仮想化製品の新しい波への扉を開くかもしれない。
もちろん、市場ではさまざまなセグメント(キャパシティプラニング、P2V移行、VDIコネクションブローカなど)で既に多数のものが提供されているが、ESXのサポートに重点を置き、Hyper-VやXenServer(両方はまれ)にリソースを追加投入する価値があるかどうかどうかを慎重に評価するのが大半のベンダーの戦略だ。
大して驚くことではないが、この発表はHyper-Vが24%のマーケットシェアを獲得したとMicrosoft社が主張してからわずか数週間後に行われた。
両社がこの移行期にVMware社に対するプレッシャーを徐々に高めていることは明白だ。
ラベル: Citrix
大胆にもVDIでVMware社と直接対決に臨むCitrix社(20090806-1)
Citrix社はちょうど2年前、XenSource社買収を発表し、サーバ仮想化(XenServer)とデスクトップ仮想化(XenDesktop)の両市場に正式に参入し、元パートナーのVMware社と直接競合することになった。
Citrix社はこれに5億ドルを投資したものの、ハードウェア仮想化分野における自社の存在を周知させる活動は最小限に抑えた。
もちろん、コミュニティーではオープンソース業界におけるXenSourceの妥当性(Xenプロジェクトに対する影響や新興企業の買収費用)がしばらく関心を引いたが、その後同社は特に何をすることもなく、ターミナルサービス/アプリケーション配信ベンダーのイメージをほかのものへと変化させ、それが競合各社の顧客を大量に誘い込んだ。
Citrix社のマーケティング部門は買収後最初の18カ月、XenSourceが仲間に加わるまでは市場において自社を完全に新しい真の主要ベンダーにするための大規模な措置を何も執らなかったといって間違いない。
したがって、大半の顧客がXenServerをVMware ESXの本格的な代替製品として見なかった(今もまだ見ていない)としてもさほど驚きはない。
それでも、同社がXenServerやサーバおよびデスクトップの仮想化分野における同社の取り組みを売り込むべく唯一利用する武器が、XenSource社の創業者兼元最高技術責任者(CTO)で、現在はCitrix社の仮想化/管理事業部担当CTOを務める有名な Simon Crosby氏の言葉だ。
しかし、VMware社が毎四半期繰り広げる大規模なマーケティング活動や幅広く普及したコミュニティーの疲れを知らない活動に比べれば、同氏の言葉はささやき程度にしか聞こえてこない。
「Virtual Reality Check」ベンチマーク(2009年2月)やXenServerの熟成に関するBurton Groupのレポート(7月9日)がなかったら、競合各社はさらに楽だっただろう。
いずれにせよ、何かが変わりつつある。
Citrix社は、ハイパーバイザーは顧客がOSへの搭載を期待するようなコモディティになる可能性があることからサーバ仮想化市場でVMware社と競合するのはエネルギーの無駄だと判断し、そのためにXenServerを無償公開したのかもしれない。また、同社はデスクトップ仮想化市場でも積極的になりつつある。
Citrix社は買収後初めて、公に、そして直接VMware社との競合を展開しており、しかもかなり果敢に取り組んでいる。
同社の企業サイトにある「Citrix XenDesktop and VMware View: Which Is the Best VDI Solution?」(Citrix XenDesktopとVMware Viewはどちらが最高のVDIソリューションか?)というタイトルの比較表は、公の場での宣戦布告である。
Citrix社はブログやオンラインセミナーで、「Storage Best Practices for High Definition VDI」(高品位VDI用ストレージのベストプラクティス)について語りながら、NetApp社(VMware社の親会社であるEMC社の最大のライバル)などの仲間を引き合いに出している。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)FAQ: Citrix社とNetapp社のVDIソリューションの組み合わせとVMware社のものとの差別化要因は?
回答:われわれのウェブサイトにある詳細な競合比較表で概要が示されるとおり、 Citrix社とNetapp社のVDIソリューションの組み合わせは以下の4つの重要な分野で差別化される。
1. ユーザエクペリエンス: Citrix社の「HDX Technologies」は、統合クライアント/エンドポイント側、サーバ側、あるいはネットワーク側の技術を強化し、幅広いアプリケーション(ストリーミングメディア、Flash、オーディオ、3Dグラフィックスなど)においてLANとWANの両方でユーザに最適な高品位ユーザエクスペリエンスを提供することで最適化する。 これは、LANのユースケースでは機能するがWANでは機能しない「VMware View」とは全く対照的だ。
2. アプリケーション管理: Citrix社とNetapp社のVDIソリューションの組み合わせには、定評のあるCitrix社のアプリケーション仮想化ソリューションで、「Hosted」もしくは「Streamed」のいずれかのモードで数千種類ものWindowsアプリケーションに対応するXenAppが統合されている。 VMware ViewはVMware社の「ThinApp」アプリケーション仮想化技術と統合されている。 しかし、 VMware Viewソリューションには配信されたすべてのアプリケーションをVMにバンドルする必要があり、これがアプリケーションの配信を格段に厄介かつ難しくしている。
3. 柔軟性 Citrix社とNetapp社のVDIソリューションの組み合わせなら、さまざまなVM Infrastructure(MicrosoftのHyper-V、Citrix XenServer、あるいはVMware ESX)を利用できる柔軟性がIT部門に与えられる。 対照的に、VMware ViewはIT部門をVMware ESXに縛り付けてしまう。 こちらは、最もパワフルで費用効果の高い最高品質のVDIソリューションを選べる柔軟性が顧客に与えられる。
4. ポリシーベースのアクセスコントロール: Citrix社とNetapp社のVDIソリューションの組み合わせは、使い慣れたMicrosoft社やCitrix社の管理ユーザインターフェースを活用し、詳細な( ユーザグループ別や個人別など)データ/アプリケーションアクセス管理を行う。
重要なポイントは、上記の内容の真偽ではない(だが、virtualization.info読者の多くはすぐにそれを確認しようとするはずだ)。ポイントとなるのは、Citrix社がついにXenSource技術をどう扱うか決断し、その計画を実行に移しつつあることだ。
もしこれが本当なら、顧客は判断を下すために必要な戦略に対する具体的な理解を多少は深めたはずだ。
VDIの本格普及は2010年から2011年以降とするVMware社に対し、異なる見解を示すCitrix社(20090804-5)
VMware社の最高経営責任者(CEO)、Paul Maritz氏は前回の決算発表で利益の38%減や複数の新幹部の獲得を発表しただけでなく、VDIの採用に関する同社の予想も示した。
VMware社が新興企業のPropero社を買収し、これまで最高のパートナーであったCitrix社や、自らが2006年に作り出した業界の他社すべてと競合する決断を下した2007年4月からVDIに力を入れてきたことはよく知られている。
したがって、VDIの本格的な採用が早くとも1、2年後になるだろうというMaritz氏の言葉を聞くのは驚きだ。
これは、決算発表時にCiti社のアナリストが誇大宣伝と現実を切り離すよう求めたことに対して答えたものだ。Maritz氏は以下のように答えている。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)…関連する問題をすべて問題なく理解させ、素晴らしいポテンシャルを秘めた極めて重要なものと考えられるよう本番環境に投入するにはしばらく時間がかかるが、売上高で大きな影響を与えるようになるのは実際は2010年もしくは2011 I年になると思う。…
VMware社とCitrix社がデスクトップ仮想化分野で発表した結果を比較すると、このコメントはさらに驚くべきものになる。
Maritz氏によると、同氏の会社は2009年第2四半期に2件の新しいEnterprise License Agreements(ELA)を確保したという。Citrix社CEOのMark Templeton氏は同時期に200社の新規顧客を開拓したことを発表し、そのうち10社が1000台以上の仮想デスクトップを契約したという。
これで、VDIの本格採用がまだであることがはっきりしたが、VMware社の自信のなさについては最近見えてきたばかりだ。
デスクトップ仮想化戦略の指揮が執れる新しい最高技術責任者(CTO)を同社が積極的に探しているのはこれが理由なのかもしれない。
Citrix社の2009年第2四半期決算発表(20090804-3)
Citrix社が7月末に2009年第2四半期の決算を発表した。
VMware社と同じようにこの会社も世界的金融危機をうまく乗り越え、売上高を維持しながら利益を伸ばしているが、XenServerの無償公開がどの程度プラスに影響したかは結論が出ていない。詳細は以下の通り。
Citrix社の第2四半期の売上高は2008年第2四半期比変わらずの3億6900万ドルで横ばいだった。
新ライセンスの売上高は15%減、ライセンス更新の売上高は技術サービスの売上高(+3%)やオンラインサービスの売上高(+18%)とともに9%の増加だった。
Citrix社は南北アメリカで3%増だったが、EMEA(欧州・中東・アフリカ)では12%の売上減だった。
同社は、2008年第2四半期の3460万ドルから4250万ドルへと23%の利益増を明らかにしている。
かなり詳細な分析を見ると、売上高はXenAppビジネスが8%減、そしてNetScalerビジネスが4%増であることが分かるが、最も重要なことはXenDesktopビジネスが2008年第2四半期比250%増、そして2009年第1四半期比で50%増以上である点だ。
興味深いことに、Citrix社の報告によると、約20社の顧客(2009年第2四半期単期でも10社)が1000ユーザのXenDesktop環境を持っているという。XenDesktopの最大の顧客である米フロリダ州コリアー郡学区は仮想デスクトップが1万2000台に達しており、Citrix社の主張によると、現在世界最大のVDIインプリメンテーションかもしれないという。
全体として、XenDesktop事業部では昨四半期に200社の顧客を新たに確保している。
XenServerのサポートライセンスとEssentialsのライセンスの売上高については第2四半期の具体的な詳細が明らかになっていないが、Citrix社の報告によると、同社の無償ハイパーバイザーは当該期間中10万件のダウンロードを数えたという。
すさまじい雇用率が数カ月前から続いているVMware社に対し、Citrix社の方は社員数が事実上横ばいであるため営業経費の大幅増はない。
Citrix社は2009年第3四半期の成長を横ばいと想定しており、予想はかなり控えめだ。
決算発表の全筆記録はSeeking Alphaがこちらに用意している。
ラベル: Citrix
融合が進むCitrix社とMicrosoft社の各種製品:ReceiverとDazzleがApp-Vをサポート(20090714-4)
virtualization.infoでは、仮想化周辺でMicrosoft社とCitrix社の関係が歴史的なTerminal Server/Metaframeの提携を大きく超えて密接になりつつあることを2年ほど前から報じてきた。
両社が2年前に発表した統合計画の名の下、XenServerはMicrosoft社の仮想ハードディスクフォーマット(VHD)を使い、Citrix Essentials管理スイートはHyper-Vをコントロール(さらに、Citrix社ではその一部を無償で提供)し、「Microsoft System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)」はXenServerとXenAppを管理するようになる。
しかもそれがまだ続く。Citrix社は7月13日、さらなる統合を発表した。今回はApp-VとXenAppに関するものだ。
Citrix社は自社のReceiver上で2009年下半期から、そして新しいDazzle管理ソリューションでは2010年上半期からMicrosoft社のアプリケーション仮想化プラットフォームをサポートするようになる。
さらに、Citrix社はMicrosoft社の管理ソリューション経由でXenApp仮想アプリケーションを配信するため、「System Center Configuration Manager」(SCCM)用のコネクタを2010年上半期にリリースする。
今回の発表の前半部分について、Citrix社XenApp事業部の新しい最高技術責任者(CTO) 、Harry Labana氏が「Citrix社はApplication Virtualizationの開発を中止するのだろうか?」という重要な質問に即座に回答している。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)今はステータスレポートを見ることのできる立場になったので推測は不要になった。開発チームが多数の機能強化作業に取り組んでいることは事実として把握しているので、これらの強化は次期バージョンのXenAppのリリースに備えて続いていくだろう。XenAppの次期リリース以降については、サービスとしてのWindowsアプリケーション配信を実現すべく投資を継続するつもりだ。
Wyse社が全主要VDIソリューション向けのプロトコルアクセラレータをリリース(20090714-3)
Wyse Technology社は先週、「Virtual Desktop Accelerator」(VDA)のリリースを発表した。
この新しい強化プロトコルは、VMware社がOEM供給を受ける既存のTCX Multimedia技術のスーパーセットだと思われ、200ms以上のネットワーク待ち時間があるWAN環境でCitrix XenDesktopとXenApp(ICAプロトコル使用)、VMware ViewとMicrosoft Remote Desktop Services(いずれもRDPプロトコル使用)のパフォーマンスを最大3倍に高めることを保証している。
この分野の「Citrix Branch Repeater」などの各種製品同様、VDAも顧客が事業所単位でインストールする必要のあるプロキシとして動作する。
VDAは「ThinOS 6.4」を使うWyse社のシンクライアントに組み込まれているが、Windows XPで動作するワークステーションやノートPCなど、通常のファットクライアント上でも動作する。
2分のデモがあるのでご覧いただきたい。
ラベル: Citrix, Microsoft, VDI, VMware, Wyse Technology
HP社がStorageWorks SANでCitrix StorageLink技術をサポートへ(20090714-2)
HP社は2週間前、Citrix社がEssentials管理スイートで提供するStorageLink技術のサポートを発表した。
StorageLinkは、XenServerやHyper-Vの管理者がXenCenterやHyper-V MMCコンソール内部からSAN LUNを直接操作できるようにする技術。
HP社では、EVA、MSA、およびLeftHand Networksアレイを含むStorageWorks SAN上でこの技術をサポートする。
今回の発表はCitrix社がStorageLinkレイヤを含んだ(「Express Edition」と呼ばれる)Essentials for Hyper-Vの無償バージョンを発表する直前に行われていることから、HP社はSMB市場における自社のポジション強化を目指しているのかもしれない。
Citrix社がアプリケーション仮想化事業部担当の新最高技術責任者(CTO)を獲得(20090713-1)
VMware社も大きく変化したが、Citrix社でも大きな変化が起こりつつある。同社はアプリケーション仮想化事業部を担当する新しい最高技術責任者(CTO)を獲得した。
Harry Labana氏は、これまで9年間Goldman Sachs社でバイスプレジデントを務めてきた。
新しい役職を発表するにあたり、Labana氏はCitrix社の企業ブログに2件の書き込み(1つめはこちらで、2つめはこちら)を行い、製品ラインアップの今後の進化について興味深い見解を披露している。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)…電源管理関連でとても素晴らしい製品が登場してくるためこの分野は要注目だ。また、将来的に力を入れていきたい機能のアイデアもいくつかある。管理関連で検討中の高度なアイデアもいくつかあり、日常業務の簡略化に役立つ機能もまもなく登場する。HDX/ICAはますます良くなり、もうすぐリリースされるプロトコルには新機能もいくつかある。…
一部の方が抱かれているかもしれない疑問にお答えすると、Simon Crosby氏は仮想化/管理事業部で引き続きCTOを務めている。
ラベル: Citrix, Leadership
Citrix社にはエンタープライズクラスの仮想化プラットフォームがあるとするBurton Group社(20090710-3)
自社の仮想化技術を無償提供するCitrix社の最近の戦略に対抗するVMware社が最も強く主張するのが、「XenServer」はESXと比較して十分に熟成されておらず、大企業の顧客を満足させるために必要な機能もないという点だ。
だが、この業界に関与するようになってきたBurton Group社によると、そのようなことはあまりないという。
同調査会社は数カ月前、市販の仮想化製品を比較して自社が定めるエンタープライズクラスのプラットフォームの要件を満たすものを見つけるという非常に興味深いプロジェクトを発表した。
Burton Group社データセンター戦略部のサービスディレクター、Richard Jones氏は、5月に開催されたvirtualization.infoのVirtualization Congress 2009でこの分析のプレゼンテーションを行い、確実に一部からの注目を集めた。
その時唯一Burton Group社の要件を満たしたプラットフォームが「VMware Infrastructure」で、これがFortune 500の顧客の認める成熟度と機能セットのレベルを確認する形になった。
だが現在、Burton Group社の有名シニアアナリスト、Chris Wolf氏が自身の個人ブログで、「Citrix XenServer 5.5」と「Essentials 5.5 Platinum Edition」も要件を満たしたことを非公式に発表しているため、同社は同ハイパーバイザーもエンタープライズクラスの製品だと承認したことになる。
同意しようがしまいが、これら2製品が公の場で妥当な選択肢だとみなされるのはおそらく今回が初めてだ。
このような認識を得られるようになったときにCitrix社がその顧客をMicrosoft社に渡そうとしているのは残念でならない。
ラベル: Citrix
Citrix社がEssentials for Hyper-Vの無償バージョンをリリース(20090710-2)
Citrix社が無償提供する自社技術はまだ出てくるようだ。
彼らは2月、第一弾としてXenServerにマルチホスト管理コンソール(XenCenter)、仮想マシンライブマイグレーション(XenMotion)、ダイナミックリソース管理(Resource Pools)、そして基本のストレージ管理機能を組み入れた。
2007年のXenSource社買収に投じた5億ドルに続くこの膨大な額の投資を乗り切るべく、同社はビジネスモデルを変更した。利益は「Citrix Essentials」のサポートライセンスとプレミアム管理パッケージの売上から計上することになったのだ。
この新モデルに対しては懐疑的な見方が多く、SMBの顧客はこの措置に大喜びしても、多くはXenを徐々にフェードアウトさせ、最終的にはMicrosoft Hyper-Vを採用させて、Terminal ServerとMetaframe/Presentation Server/XenAppで既に見られる周知の相乗効果を再確立するのに良い方法だとの考えだ。
しかし、もしSun社がこのモデルをSolaris OSで利用することができ、XenServerのライバルである「xVM Server」と同じことをする計画であれば、Citrix社にもおそらくそれができる。
Citrix社が無償バージョンの「Essential for Hyper-V」をリリースするなか、現在は状況がはるかに複雑になってきている。
公式発表は今週開催されるMicrosoft Worldwide Partner Conference(WPC)で行われる。
「Express Edition」と呼ばれるこのバージョンは、Hyper-Vホスト数が2、ストレージアレイが1に制限されている。
StorageLink技術は搭載するものの、ラボおよびステージ管理(VMLogix社のOEM)やオーケストレーションフレームワーク(Workflow Studio)など、ほかの上級仕様は用意されていない。
それにもかかわらず、平均的なSMBがサーバ集約用に冗長化された仮想化プラットフォーム(VMライブマイグレーション機能搭載のHyper-V R2は今週登場)を構築するにはこれで十二分なのだ。そして、これは大きな問題だ。
顧客にとっては素晴らしいことに思えるが、Citrix社の戦略が完全にMicrosoft社に依存していることがこれまで以上に露呈するのだ。
もしHyper-Vが無償でEssentialsも無償ならば、SMB市場のどこがXenServerを採用するのだろうか?Microsoft社の技術をミッションクリティカルなプラットフォームに使う考え方が嫌な顧客もいるかもしれないが、(無償であろうとなかろうと)XenServerを使い続けることはもう都合の良いことではなくなってしまった。そして、この世界的な金融危機のなかではこれまで以上に金が物を言う。
SMB市場をMicrosoft社に「割り振り」、エンタープライズ市場をCitrix社に割り振るという計画はこれで非常に明確になった(だが、virtualization.infoではそれが明らかであることを最初から浮き彫りにしていた)。Citrix社はEssentialsのようなエンタープライズ技術を無償配布することでHyper-Vの採用を促進し、Microsoft社はVDIや大規模な導入について自社の大企業の顧客をCitrix社に紹介する。
しかし、このように明確な計画があっても失敗する可能性のあるところは多い。大手の顧客が低価格のオプション(現在ならHyper-V R2とEssentials Express Edition)を選んで規模の小さい試験を開始することになったらどうだろう?
また、とりわけMicrosoft社が確信を抱き、自社のハイパーバイザー(例えばHyper-V 3.0)をエンタープライズ市場に投入してきたらどうだろう?
Citrix社には後戻りが一切できない。Microsoft社に渡してしまった顧客を取り戻すことはできないのだ。
Citrix社が(異種ホスト間のライブマイグレーションなどを使って)いかに便利かつ透過的にXenServerからHyper-Vに仮想マシンを移行させても関係ない。
仮想化プラットフォームの切替は骨の折れる作業であり、移行前に何度も検討を繰り返すことになる。
もしかするとCitrix社は、XenServerによって自社だけでSMB各社を獲得するよりも、Essentials Express Editionのサポート契約をMicrosoft社の顧客になっている数十万の小規模企業に売る方が長期的には利益が大きいと考えているのかもしれない。
いずれにせよ、Citrix社がここで長期戦略を明確にしないと、この終わりなき無償配布合戦は信頼よりも疑念しか生み出ささないだろう。
Citrix社がFujitsu社とOEM契約を締結(20090710-1)
Citrix社は7月9日、XenDesktopに関するFujitsu Technology Solutions社(旧Fujitsu Siemens社)との新しいOEM契約を発表した。
Citrix社のコネクションブローカは、来月から「Virtual Workplace」製品の一部になる。同製品は基本的に、Fujitsu社が物理サーバからアプリケーション仮想化プラットフォームまでにおよぶ複数のサードパーティー技術を集約することで同社の顧客に提供するエンド間VDIアーキテクチャとなっている。
両社はさらに、「FTS PRIMERGY」ラック/ブレードシステムへのXenServer同梱に向けたOEM契約締結が迫っていることも事前に発表している。
リリース:Citrix XenConvert 2.0.1(20090624-3)
Citrix社が先ごろ、「XenConvert 2.0」P2V/V2V移行ツール初のマイナーアップデートをリリースした。
このバージョンでは「VMware vSphere 4」で作成したOVFコンテンツを新たにサポートするほか、「VI 3.x」、「Workstation 6.5.2」、「Studio 1.0」、「OVF Tool 0.9」、「Converter 3.0.3」および「Converter 4.0」など、それ以外のVMware製品で作成したOVFとVMDKファイルのサポートも強化している。
同製品はこちらから無償ダウンロード可能になっている。
ラベル: Citrix, P2V/V2V Migration, Releases
トレーニング:Citrix Essentials for XenServer 5.5入門(20090624-2)
XenServerが無償公開されたことで、Citrix社は「Essentials」という自社の市販製品に対する関心を高めるための取り組みを進めている。
活動の一環として、同社は無償の6時間オンライントレーニングコース(CEX-100-1W)を公開する。
このコースには以下の内容が含まれる。
- Introduction to Citrix Essentials for XenServer 5.5(Citrix Essentials for XenServer 5.5入門)
XenServer and Essentials overview(XenServerとEssentialsの概要)
XenServer and Essentials benefits(XenServerとEssentialsのメリット) - Citrix XenServer 5.5 Features(Citrix XenServer 5.5の仕様)
Active Directory Integration(Active Directoryの統合)
Enhanced Backup Enablement(バックアップの強化実現)
Fast Cloning(高速クローニング)
XenCenter Search(XenCenterの検索)
Historical Performance Monitoring(パフォーマンスモニタの履歴) - StorageLink
Overview(概要)
Installing StorageLink(StorageLinkのインストール)
Configuring StorageLink(StorageLinkのコンフィギュレーション) - Workload Balancing
Overview(概要)
Deploying Workload Balancing(Workload Balancingの導入)
Installing Workload Balancing(Workload Balancingのインストール)
Configuring Workload Balancing(Workload Balancingのコンフィギュレーション)
Workload Balancing Administration(Workload Balancingの管理) - Lifecycle Management(ライフサイクル管理)
Lab Manager Overview(Lab Managerの概要)
Installing Lab Manager(Lab Managerのインストール)
Configuring Lab Manager(Lab Managerのコンフィギュレーション)
Maintaining Lab Manager(Lab Managerの保守) - Assessment(評価)
Citrix社の情報によると、期間限定で無償となっているこのコースだが、Essentialsを採用しないことで失っているものを本当に顧客に理解してもらうには最高の方法であると思えるため、この先も無償のままとすることを真剣に検討するという。
イベント:Xen Directions Europe 2009(20090624-1)
Xen.orgコミュニティーとCitrix社が、「Xen Direction Europe 2009」という6月下旬にベルリンで開催される興味深いイベントの準備を進めている。
有名なXen Summitsに対し、Xenハッカー以外の層にはこちらの方が理解しやすいものと思われる(マーケティング関係の内容が多いということ)が、参加するだけの価値のあるプレゼンテーションが以下のようにいくつか予定されており、興味深さでは引けを取らない。
- Virtualization - it's not just for servers anymore(仮想化はもはやサーバだけのものにあらず)
- Highly available virtual infrastructures based on Xen Lufthansa Systems(Xen Lufthansa Systemsベースの高可用仮想インフラ)
- HXEN:Hosted Xen Hypervisor Project
もちろん、「XenWorkstation」というCitrix社製品のエンジンとなる新しいホステドVMMアーキテクチャ(少なくともvirtualization.infoの情報筋によると)の進展をカバーするため、最後のものは特に興味深い。
また、1つ確実に面白くなるだろうと思われるのが以下のセッションだ(下線はわれわれの方で追加)。
Virtualization of mission-critical deployments Oracle with Xen: Oracle users choose Oracle VM(ミッションクリティカルな導入の仮想化、OracleとXen:OracleユーザがOracle VMを採用)
Oracleユーザにも大きなチャンスがあるようだ。
リリース:Citrix XenServer 5.5 / Essentials 5.5(20090616-8)
Citrix社は6月16日、5週間の公開ベータプログラムを経て「XenServer and Essentials 5.5」(コード名:Project George)をリリースした。
搭載される新機能は以前から明らかになっていたが、Citrix社はこれまで、無償版のXenServerと、「Essentials Enterprise」および「Platinum」の両エディション(いずれのパッケージもリリースノートは同じ)にしかないものの詳細は明かしていなかった。
正式な説明を待つ間、virtualization.infoでは次のような分け方になると想像している。
XenServer
- Active Directoryの統合
認証に利用するADドメインをプール単位で指定し、自分のAD信用証明を使ってXenCenterとssh経由でプールに接続する。アクセスを許可するADユーザ/グループは自分でコントロールする。 - ゲストOSのサポート拡大
RHEL 5.3、Debian Lenny、およびSLES 11 Linuxゲスト。 - XenCenterおよびCLIでのスナップショットのサポート
仮想マシンのライブスナップショットをXenCenterもしくは「xe」CLIから作成および管理する。
Essentials
- StorageLinkの統合
HP MSA、HP EVA、EMC Clariion、およびNetAppの各ストレージアレイを自動イニシエータ/ファブリック/アレイ管理をオプションにして、iSCSIやFibre Channel経由で標準でネイティブサポートする新しいStorageLink Gateway SRのCLI専用サポート。 - LVHD
ソフトウェアVHDスタックとLVMベースのStorage Repositories(SRs)の統合により、すべてのSRタイプで高速クローニングとスナップショットをサポート。 - 作業負荷バランシング
ゲストおよびホストのパフォーマンス評価指標を使ってリソースプールの個々のVMの配置とバランスに関するアドバイスを格付けし、最適なパフォーマンスを実現する。
もちろん、Essentials 5.5の価格はサーバあたり2500ドルからとなるが、XenServer 5.5は引き続き無償となっている。
Citrix社が仮想ネットワーキングプロバイダーのVyatta社に出資(20090611-5)
Citrix社がXenおよびKVM用のオープンソース仮想スイッチの提供計画を初めて発表したとき、virtualization.infoはそれを、Vyatta社がCisco社と競って勝利を収めるためのまたとないチャンスかもしれない、と書いた。
その仮想スイッチが公開されようとしているのだが、両社とも、このプロジェクトでコラボレーションがあるのかどうかを明かしていない。
たとえコラボレーションがないとしても、Vyatta社がシリーズCで1000万ドルを調達し、そこにCitrix社も出資していることから、近い将来コラボレーションが行われる可能性はある。
高く尊敬されるGigaOM社のOm Malik氏は、Citrix社はVMware社とCisco Systems社の巨大連合に対して形勢が不利になりつつあることからこのような動きに出た、と書いている。
かなり違う。
「Cisco Nexus 1000V」に対する関心の高さは、市場がもっと強化された仮想ネットワーキングを必要としており、いつでも取り入れる準備ができていることを示している。それにもかかわらず、Nexus 1000Vがリリースされたのはわずか数日前であるため、世界中の顧客がその効率性と信頼性を検証し、購入し、自社の仮想データセンタに導入し、XenServerの売り上げに影響を与えるまでには時間が必要だ。
Vyatta社への出資は、Citrix社が時間を無駄にせず、いつでも競争する準備ができていることを示しているのだ。
今のところ、Vyatta社のルータはXenServer仮想マシン上で動作することが認定されている。将来的には、おそらくもっと多くの製品がそうなるのではないだろうか。
XenServer分散仮想スイッチのベータはもうすぐCitrix社から登場(20090608-10)
Citrix社は毎年恒例のSynergyカンファレンスにおいて、リリースされたばかりの「Cisco Nexus 1000V for VMware vSphere」と競合する可能性のあるオープンソース分散仮想スイッチをリリースする計画を公表した。
Xen用およびKVM用の両バージョンがあり、高度なネットワーキング管理機能(Netflow、SPAN、RSPAN、およびERSPAN)や必須のセキュリティ機能(ACLや802.1x)をサポートするなど、その詳細も一部が明らかにされている。
いずれにせよ、先週、Citrix社管理/仮想化本部最高技術責任者(CTO)のSimon Crosby氏が自身のTwitterアカウントを使って「XenServer分散仮想スイッチ」のベータテスターを募集していたので同プロジェクトの完全発足は間近に迫っているようだ。
ラベル: Citrix
Citrix社がXenおよびKVM用オープンソース仮想スイッチを提供へ(20090513-4)
Citrix社は4月末、「XenServer 5.5」と「Essentials for XenServer」、そして「Essentials for Hyper-V 5.5」にまもなく搭載される機能を発表し、公開ベータプログラムを開始した。
同社は先週のSynergyカンファレンス期間中に、無償のXenServerに搭載される機能とEssentialsの一部になる機能を明らかにした。
| XenServer(無償) | Essentials (有償、XenServerおよびHyper-V用) |
| 総合バックアップ (サードパーティーベンダー各社による仮想マシンのインクリメンタル、ゲストモード、ファイル、およびイメージバックアップを可能にするプラグイン対応アーキテクチャ) | 作業負荷バランシング (最適なパフォーマンスを実現するためにリソースプールで個々のVMに推奨される配置とバランスの格付け) |
| 新しいXenConvert (VMware VMDKからMicrosoft VHDフォーマットへのV2V移行とOVFフォーマットのサポート) | StorageLinkの統合 (iSCSIおよびFibre Channel上の複数のストレージアレイを標準ベースでネイティブサポート) |
| Active Directoryの統合 | Virtual Lab Managementコンポーネント内でサードパーティー製ハイパーバイザーをサポート (OEM版VMLogix LabManager) |
| GUI内での検索強化 |
Citrix社はさらに、Essentialsの一般発売日が6月16日になることと、その推奨価格がプロセッサ数にかかわらずサーバあたり2500ドルになることも発表した。
しかし、最も興味深い機能の登場はこれからだ。Xen用のプラグイン対応オープンソース仮想スイッチである。
サードパーティーのネットワークベンダー各社は、「Cisco Nexus 1000V for VMware vSphere 4.0」と競合するXenServer用の仮想スイッチを、このコードを使って開発することになる。
Burton Group社シニアアナリストのChris Wolf氏が、自身の個人ブログでそれに関する面白い詳細を明らかにしている。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)この仮想スイッチはオープンソースとなり、当初はXenとKVMの両方をベースにするハイパーバイザーと互換性を持つ。
集中ネットワーク管理機能を提供する。
Netflow、SPAN、RSPAN、そしてERSPANなど、高度なネットワーク管理機能をサポートする。
当初はXenCenter用のプラグインとして登場する。
ACLや802.1xなどのセキュリティ機能をサポートする。
Unisys社の元セキュリティアーキテクト責任者、Chris Hoff氏は、まもなく登場するこのモジュールのことをさらによく知っており、自身の個人ブログでこれに関する長く興味深い洞察を書いている。
同仮想スイッチの発売日については何も言及がないが、このプロジェクトに参加してくるベンダーは想像が付く。 大胆不敵なVyatta社は、その驚くべきオープンソースルータのおかげで既にCisco社と競っている。もし同社が仮想スイッチもリリースすることになれば、それは彼らにとってまたとないチャンスになるだろう。
ラベル: Citrix
Amazon社はいつXenからXenServerへの移行を実施するか?(20090513-3)
あなたがVMware社、Citrix社、あるいはMicrosoft社の得意客であろうと無かろうと関係ない。これら3社のベンダー(あるいは同業界内のほかのベンダー)がクラウドコンピューティング分野で仮想化を使った自社の取り組みに言及するときはAmazon社が比較対象になる。
Amazon社は汎用クラウドコンピューティングインフラを初めて開発したベンダーであり、それを不特定多数に提供している。同社ではこの(ベータ)サービスを2006年8月に立ち上げ、推奨仮想化エンジンとしてオープンソースハイパーバイザーのXenを採用している。
これまでのところ、同社の「Elastic Computing Cloud(EC2)」は市場で最も規模が大きく、最も熟成された「サービスとしてのインフラ」(IaaS)アーキテクチャとなっている。
そして、ここ3年の間にXenプロジェクトを主導していたXenSource社がCitrix社に買収され、Xenの商用バージョンである市販インプリメンテーションの「XenServer」が無償でリリースされた。
Amazon社では、同社のXenインプリメンテーションについて何も明らかにしていないが、同社のエンジニアは多くのツールや機能をXen上で開発していると仮定するのが妥当だろう。
これで同社は、エンタープライズ管理、仮想マシンライブマイグレーション、リソース共有、統合ストレージ管理を無償で持てるようになっており、同時に、Citrix社が提供するようになったエンタープライズサポートにも頼ることができる。
これはEC2の保守費用削減にとってうまい話に違いない。
もし、将来Amazon社がEC2を使って大規模な仮想デスクトップインフラ(VDI)を開発し、コンシューマー市場にホステドデスクトップを提供したくなった場合もCitrix社では準備が整っている。同社はXenベースのクライアントハイパーバイザーである「XenClient」も無償で提供しようとしているからだ。
では、Amazon社がEC2でXenからXenServerに移行するのはいつになるのだろうか?
もしかしたらあまり時間はかからないかもしれない。Citrix社は、先週のSynergyカンファレンス(virtualization.info主催のVirtualization Congress 2009と共催)において、EC2仮想マシン上で同社の一部製品を投入およびサポートするためのAmazon社との新たな提携を発表しているからだ。
Burton Group社データセンタ戦略担当バイスプレジデントのRichard Jones氏が企業ブログで次のように述べている。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)Synergyで5月6日に行われた社内/社外クラウドの相互運用性を巡るCitrix社とAmazon社のコラボレーションに関する発表からは、「EC2ハイパーバイザーのインフラをCitrix XenServerに移行する」という思わくがはっきり読み取れる。
Citrix Project IndependenceがXenClientとなって無償化(20090507-2)
Citrix社はサーバハイパーバイザー(XenServer)とその管理コンソール(XenCenter)を無償提供するだけでは十分満足できないようだ。そこで同社は、次世代仮想デスクトップインフラ(VDI)にとって非常に重要なクライアントハイパーバイザーも無償提供したいと考えている。
Mark Templeton氏は、Citrix Synergy 2009初日の基調講演のなかで、頻繁に話題に上っていたProject Independence(Intel社との共同開発)が「XenClient」と呼ばれることになり、Citrix社がこれを無償で提供することを発表した。
2日目の基調講演では、PCと、驚くべきことにApple社製ハードウェアの両方で動作中のXenClientをIan Pratt氏が紹介した。Citrix社とApple社の間にどのような取り決めがあるのかははっきりしていないが、Apple社ではこれまで自社製コンピュータ上ではタイプ-1 VMM(仮想マシン・モニタ:ハイパーバイザー)を動作させないようにしてきた。
このデモを完全収録したビデオがこちらにある。
PCバージョンの最初の技術プレビュー/ベータは2009年下半期に登場予定で、工場出荷版は年末になる見込み。
Pratt氏は、Appleバージョンの具体的な情報を明かさなかった。
Citrix社が無償製品を発表すればするほど、Citrix社が追求する新しいビジネスモデルの実行性に対する顧客の懸念も高まる。
しかし同時に、Citrix社が無償製品を発表するたびにVMware社には深刻な問題が生まれる。同社では、顧客が払わされる高額な対価を正当化する必要性が日に日に増している。
この戦略がVMware社の行動に与える影響が分かるのはおそらく数カ月後になるだろう。
ラベル: Citrix
Citrix社の2009年第1四半期は仮想化の売上高150%増も合計では2%減(20090504-3)
Citrix社は先週末、同社の2009年第1四半期決算を発表した。同社の売上高は2008年第1四半期の3億7700万ドルから3億6900万ドルへと2%減少した。
詳細では新ライセンスの売上高が24%減だったが、更新ライセンス(11%)、オンラインサービス(16%)、そしてテクニカルサービス(8%)は増加した。
最も減少したのはEMEA(欧州・中東・アフリカ)で、米国の1%減やアジア太平洋地域の9%減に対し、11%減だった。
興味深いことに、アプリケーション仮想化ビジネスが10%減(前年比)だった一方で、ハードウェア仮想化ビジネス(「XenServer」および「XenDesktop」)は150%以上の増加だった。
Citrix社は現在、これらの製品で5000社以上の顧客を抱えており、「Essentials」も発売になったばかりだ。
ちょうどVMware社のように、Citrix社は次四半期は成長もこれ以上の減少も想定していない。
だがそれをよそに、「VMware vSphere 4.0」の価格、XenServerとEssentials 5.5に搭載される機能、そして5月5日のSynergyカンファレンスで発表されたものは、Citrix社が金融アナリストらを驚かせるのに役立つかもしれない。
ラベル: Citrix
Citrix社が「XenServer 5.5」のベータを公開(20090429-5)
2週間前に発表されたように、主催するSynergy 2009カンファレンスの開催を間近に控えたCitrix社が、同社の無償ハイパーバイザーである「XenServer」の新しいベータプログラムを公開する。
先の記事の内容とは異なり、「Project George」というコード名を与えられたこの新バージョンには5.1ではなく5.5の番号が与えられている。
既報の通り、新製品には以下のような機能が含まれる。
- Active Directoryの統合。プールごとに認証に使用するADドメインを指定し、自分のAD証明を使ってXenCenterとssh経由でプールに接続する。アクセス可能なADユーザ/グループは自分でコントロールする。
- 作業負荷バランシング。ゲストとホストのパフォーマンス測定基準を使ってリソースプールの個々の配置とバランスの推奨値を星の数で採点し、最適なパフォーマンスを実現する。
- LVHD。高速クローニングとスナップショットが、ソフトウェアVHDスタックとLVMベースのStorage Repositories(SR)の統合によりすべてのSRタイプでサポートされるようになる。
- XenCenterでのスナップショットのサポート。XenCenter内でディスクのスナップショットを作成および管理できる。
- StorageLinkの統合。新しいStorageLink Gateway SR用のCLI専用サポートで、自動化されたイニシエータ/ファブリック/アレイ管理付きのiSCSIやFibre Channel経由で「HP MSA」、「HP EVA」、「EMC Clariion」、および「NetApp」の各ストレージアレイを標準ベースでネイティブサポート
- ゲストOSのサポート拡大。 RHEL 5.3、Debian Lenny、およびSLES 11 Linuxゲスト。
Citrix社では、このベータ期間を1カ月と想定している。
申し込みはこちら。
ラベル: Citrix
Citrix社がXenConvert 2.0の技術プレビューを公開(20090416-3)
Citrix社が、5月に開催するSynergyカンファレンスに合わせて可能な限り多くのものをリリースしようとしている。
顧客がXenServer 5.1のベータ(もしくはほかのどのような名前にせよ)を待つ間、発表直後の「XenConvert 2.0」の技術プレビューがダウンロード可能になった。
XenConvertはXenServerのP2VおよびV2V移行ツール。
この新バージョンでは、VMware仮想マシンをVMDKフォーマットとOVFパッケージ(生成を行った仮想化製品は何でも構わない)で読み込む。
Citrix社はDMFTのメンバーであるため、新しいOVF 1.0標準を迅速に実装している。
多くの読者はもうご存じの通り、P2V/V2V移行ツールがVMware社から顧客を奪う戦略の重要なパーツとなるよう、Citrix社はXenServerを無償公開することにしている。
XenConvert 2.0の正式版が無償になり、同社が将来的にこの製品に大きく力を入れていくことも容易に想像できる。
ラベル: Citrix, P2V/V2V Migration
Citrix社が次期(無償)XenServerのベータを公開へ(20090410-2)
Citrix社が次期バージョンのXenServerのベータプログラムをつい先ごろ開始した。既に周知の通り、これは現在も今後も無償となる。
新製品のコード名は「Project George」(われわれの情報筋によると、最終的な名称は「XenServer 5.1」になるという)で以下のような興味深い機能をいくつか搭載している。
- Active Directoryの統合。プールごとに認証に使用するADドメインを指定し、自分のAD証明を使ってXenCenterとssh経由でプールに接続する。アクセス可能なADユーザ/グループは自分でコントロールする。
- 作業負荷バランシング。 ゲストとホストのパフォーマンス測定基準を使ってリソースプールの個々の配置とバランスの推奨値を星の数で採点し、最適なパフォーマンスを実現する。
- LVHD。高速クローニングとスナップショットが、ソフトウェアVHDスタックとLVMベースのStorage Repositories(SR)の統合によりすべてのSRタイプでサポートされるようになる。
- StorageLink統合。新しいStorageLink Gateway SR用のCLI専用サポートで、自動化されたイニシエータ/ファブリック/アレイ管理付きのiSCSIやFibre Channel経由で「HP MSA」、「HP EVA」、「EMC Clariion」、および「NetApp」の各ストレージアレイを標準ベースでネイティブサポートできるようにする。
- ゲストOSのサポート拡大。 「RHEL 5.3」、「Debian Lenny」、および「SLES 11」の各Linuxゲスト。
Citrix社によると、ベータテストは4月末に開始予定だという。同社がこれを5月上旬にネバダ州ラスベガスで開催されるSynergy 2009までに用意したいと切望しているのは明らかだ。
ラベル: Citrix
正式登場前のCitrix XenWorkstationのオープンソースコードが公開(20090409-8)
virtualization.infoでは3月初め、「XenWorkstation」と呼ばれ、VMware Workstation、Parallels Workstation、Microsoft Virtual PC、VirtualBoxなどと競合するXenServerのホスティングバージョン(別名:タイプ2仮想マシンモニタ)をCitrix社がリリースしようとしていることを速報した。
これにはCitrix社にはそうすべきもっともな理由があり、この記事に膨大な数のアクセスがあったことで、このような製品への関心の高さが確認された。
だが、XenWorkstationは、われわれが推測した3月9日の週には発売されなかった。
この製品は存在しないという報告が複数(Citrix社の社員を名乗る人物も含め)から来ているが、われわれの情報筋によると、Citrix社は発売延期を決めたのだという。
それが本当かどうかは別として(virtualization.infoの長年の読者であれば、われわれの情報筋の信頼性がかなり高いことはご承知だろう)、Citrix社はつい先ごろ、現在「KXen」と呼ばれているタイプ2 VMM版XenのオープンソースコードをXenコミュニティーに公開した。
この仮想化プラットフォームは、ホストOSとしてWindows XP、Vista、そしてWindows 7(すべて32ビット)をサポートする。
これらの各種Windowsの64ビットバージョンや、Mac OS Xもまもなくサポートされるようになる。
注意したいのは、KXenのコードが現在XenServerで使われているXenのコードベースのスナップショットだという点だ。
この製品の将来のバージョンはXen 3.4以降がベースになっていく。
コードの入手先は以下の通り。Windowsバージョン / Linuxバージョン。
Citrix社がICA Receiver for iPhoneの技術プレビューをリリース(20090330-1)
Citrix社はデータセンタに携帯端末経由でアクセスするようになる未来を信じる数少ない仮想化ベンダーの1社だ。
同社は2008年6月、iPhone用のプレゼンテーション仮想化クライアントのティーザー戦略に着手し、2008年12月には公約を出してきた。
そして3月30日、「Citrix Receiver for the iPhone」(プロジェクト「Braeburn」)のバージョン0.9.0がiTunes App Storeについにその姿を現した。
Citrix社は驚くべき手腕を発揮してWindowsのアプリケーションコマンドをiPhoneのインターフェースとジェスチャモデルにマップして見せた。
同社はこの統合に関する素晴らしいビデオを公開しているが、これは本当に一見の価値ありだ。
また、モバイル環境での使い勝手をさらに改善すべく、Citrix社では簡単にドキュメントを検索、表示、編集、および送信できるようにする「Doc Finder」というXenApp拡張機能もリリースした。
ラベル: Citrix
ビデオ:Citrix EssentialsのProvisioning/Lab Management/StorageLink機能(20090327-1)
Citrix社は2月末、「XenServer」のフルバージョンを無償提供し、自社ハイパーバイザーや「Microsoft Hyper-V」に対応した「Essentials」というプレミアム管理パックを提供する新しいVMware社対抗戦略を公開した。
無償版のXenServerは多数の機能(VMライブマイグレーション、リソースプール、ストレージ管理など)を搭載するが、Essentialsにはハイエンドの大企業客にかなりアピールすると思われる機能も多数追加されている。
Citrix社は先ごろ、「Dynamic Provisioning Services」、「Automated Lab Management」(VMLogix社とのOEM契約によるもの)、そして「Advanced StorageLink Technology」という、Essentialsが搭載する3つの機能のビデオを公開した。
これらのビデオはvirtualization.infoが提供する新しいウェブTV番組のvirtualization.tvで現在発信中。
ラベル: Citrix
Citrix社がHyper-V LinuxゲストOS用にオープンソース向け強化機能をリリース(20090325-4)
Citrix社は3月24日、「Microsoft Hyper-V」上で動作する並行仮想化されたLinuxゲストOS用ソフトウェアスタックである「Project Satori」の新コンポーネントをGPL2オープンソースライセンスでリリースした。
このソフトウェアのコア部分は、「Linux Integration Components」の名前でMicrosoft社によって既に2008年9月にリリース済みだった。
このなかには最適化されたディスクドライバ(「StorVSC」)であるHyper-V用のハイパーコールアダプタと、最適化されたネットワークドライバ(「NetVSC」)が含まれる。
だが、このパッケージには最適化されたマウスドライバ(「InputVSC」)が用意されていなかったため、Hyper-VコンソールにリモートからアクセスしてそのなかからゲストOSとやりとりしようとした場合はパフォーマンスが低下することになる。
今回そのInputVSCドライバが公開され、こちらからダウンロード可能になった。
Project Independenceの技術に関するいくつかのポイントを明らかにするCitrix社とIntel社(20090325-3)
Gabrie van Zanten氏が2週間前に公表したCitrix社/Intel社による「Project Independence」の初期プレビューは、まもなく登場するクライアントハイパーバイザーのアーキテクチャに対して多数の疑問を抱かせた(また、Citrix社からは否定的な反応もいくつかあった )。
両社はそれぞれの方向性を明確にするため、2つの技術的観点に光明を投じる共同インタビューを公開した。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)インタビュアー: Project Independenceとは何でしょうか?
Simon Crosby氏(Citrix社): XenオープンソースハイパーバイザーベースのType-1ハイパーバイザーを共同開発しています。プラットフォームに使われる数MBのフラッシュメモリに収まる非常に小さいもので、BAIOSの拡張機能にできるほどです。トラステドプラットフォームモジュールを含むすべてのハードウェアを持ち、デバイスを完全に制御できますが、そのほかに、各種ゲストに渡すプラットフォームを実際に決定することもできます。…
…
インタビュアー: Intel Virtualization TechnologiesはProject Independenceのなかでどのように活用されているのですか?
Fernando Martins氏(Intel社): Project IndependenceはIntel vPro技術のさまざまな部分を活用しています。
ソリューションはXenハイパーバイザーから派生しており、Intel Virtualization Technology(VT)がXenの重要な土台の1つとなっています。
このソリューションでは2つの性質の異なるIntel Virtualization Technologiesが1つの役割を演じています。Xenにとって必須であり、CPUが仮想化をサポートできるようにするVT-x技術と、仮想マシンにデバイスを直接割り当てられるようにしてオーバーヘッドを削減し、プラットフォーム全体の信頼性を高めるVT-d技術です。
Intel社のTrusted Execution Technology(TXT)を利用すれば、動作すべきハイパーバイザーを確実に動作させられるよう、ハイパーバイザーを信頼できる計算ベースの一部にすることができます。
Project Independenceは、通常範囲外のアップデートやクライアントアクセスにIntel社のActive Management Technology(AMT)を利用しています。…
Distributed Power ManagementでVMware社に対して巻返しを図るCitrix社(20090316-3)
「vSphere 4.0」プラットフォーム(旧「VMware Infrastructure」)のリリースに合わせ、VMware社はVI3.5でリリースされた最も興味深い機能の1つである「Distributed Power Management(DPM)」から「実験」のただし書きを外す。
DPMが今日のデータセンタ業務にどれだけ影響を与えるのかはまだ明確でないが、CPUのパワーマネジメントが複数のベンダーのロードマップに影響を与える機能の1つであることは間違いない。
- Intel社はまもなく登場するNehalem CPUで「Dynamic Power Node Manager」をリリースする。
- Microsoft社は、Hyper-V 2.0が利用する「Windows Server 2008 R2」の一部として「Core Parking」とCPU消費電力コントロールをリリースする。
今日の段階では、Virtual Iron社がパワーマネジメント機能を正式にサポートする唯一のベンダーとなっている。同社のインプリメンテーションは「LivePower」と呼ばれ、2008年8月から「Virtual Iron 4.4」に搭載されている。
Citrix社も巻返しを図ろうとしているのかもしれない。
企業ブログへの先日の書き込みからは、同社が「XenApp」(当時は「Presentation Server」)用に「PowerSmart」というプロジェクトを非公式に進めていたことが分かる。
同プロジェクトは中止され、現在は何らかの正式なプロジェクトへと変化している。
今ではXenAppと「XenServer」が深く結びつき、Xenがパワーマネジメント機能の開発を継続しているため、XenServerの次期バージョンではDPMのような機能をもうすぐ搭載してくるかもしれない。
ラベル: Citrix
ベンチマーク:ESX対Hyper-V対XenServer(20090313-1)
どれだけ一生懸命探しても「Citrix XenServer」対「Microsoft Hyper-V」対「VMware ESX」のパフォーマンス比較を見つけることはほぼ不可能だろう。
VMware End User License Agreement(EULA)には、採用された手法の審査と承認が終わるまで第三者によるパフォーマンステストはいかなるものも認めないという具体的な記述がある。
(2006年6月以前の状況はさらに悪く、VMware社はベンチマーク比較の公開を一切認めていなかった。)
これらの条件においては、VMware社がパフォーマンスで競合各社の後塵を拝するようなベンチマークが登場する可能性はない。
にもかかわらず、Virtualization Review社の勇敢なレポーターたちは先週、VMware社に挑戦状をたたきつけ、無許可で独自分析を公開した。
テスト結果の有効性とテスト環境を保証するため、Virtualization Reviewではテストプランの策定と認証にStuart Yarost氏の支援を仰いだ。Yarost氏はソフトウェアおよび品質管理の両分野で22年以上の経験を持つ「ASQ Certified Software Quality Engineer」であり、「Certified Quality Engineer」でもある。Yarost氏は現在、ASQ Software Divisionの副会長を務めている。
その結果は非常に興味深いものとなった。
- テストでは、Hyper-Vがすべてのカテゴリーで優秀な結果を出した。この市場において真に存続可能な競合製品となっている。
- XenServerのテスト結果は見事だが、現行のハイパーバイザーに代わるだけの十分な価値はあるのだろうか?大量のCPU/メモリ要件の高いワークロードのある仮想化システム環境では優れた選択肢かもしれない。気をつけなければならないが、高負荷I/Oは優れた仮想化候補とはならないため、一部の管理者は本能的にこれらのワークロードを物理システムにまかせるかもしれない。ただし、XenServerが非常に健闘し、素晴らしい数字を残したことは間違いない。
- 最初の高負荷ワークロードの2つのテストでは、VMwareがXenServerとHyper-Vに後れを取っている。3つ目の軽いワークロードではどのプラットフォームもほとんど差がなかったが、ESXが4つのカテゴリー中3つで最高の結果を出している。
容易に推測できることだが、VMware社はこれに不満を抱き、3月12日に企業ブログのVirtual Realityに「仮想化ベンチマークの大きな後退」という書き込みを行ってVirtualization Reviewを厳しく非難した。
同社は以下のようにかなりの数の異論を唱えている。
- ESXがHyper-Vより多くのCPU、メモリ、およびディスク処理を完了している事実は、SQL Serverよりもむしろこれらのコンポーネントにサイクルが使われていることを意味するのは言うまでもない。 ハイパーバイザーがスケジューリングを行う場合、リソースはどちらの方に向けるのが正しいだろうか? 結果の詳細が十分に分からないため判断するのは不可能だ。
- 仮想/ネイティブ環境のリソースに対する要求の高いSQL Serversはどれも有効になっているページが大きい。 ESXはこのような動作をサポートしているが、ほかのハイパーバイザーはどれもサポートしていない。 このテストでは重要なアプリケーションやOSの機能を利用しなかった。
- パーティションのアラインメントに対するデータ配置の影響が計画されていなかった。 VMware社は、この見落としの影響が場合によってはかなり大きくなることを文書化している。
- ディスクテストは、ゲストOSのテストファイルを用いるPassmarkの負荷生成をベースにしている。 しかし、このテストではそのファイルの配置とディスクシステムに対するアラインメントがコントロールされていない。
- SQL Serverのワークロードは特殊で、詳細も特徴も分からず、業界のだれにも理解できないものだ。結果的に、メモリ、CPU、ネットワーク、そしてストレージの変更に対する感度が全く不明で、実施者による文書での解説もない。 ハイパーバイザー用には多数の業界標準ベンチマークがあり、今は特殊なベンチマークテストの時代ではない。 仮想マシンもTPC、SPECweb、そしてSPECjbbといったユーザが認知および理解している共通のベンチマークを問題なく実行できる。 さらには、仮想化プラットフォームの標準測定基準として全主要サーバベンダーに採用されており、ハイパーバイザーのパフォーマンスを幅広くテストする「VMmark」というより優れたテストや、SPECが開発を進める同種の「SPECvirtベンチマーク」もある。
- 数百台のディスクで10万IOPS以上というESXが既に記録しているストレージスループットの最高値を見れば、説明はないものの、この実験がおそらくかなり少ないスピンドル数で実施されたためにストレージシステムのボトルネックが生じたことは言うまでもない。それでもストレージのパフォーマンス結果は差が非常に大きく、コンフィギュレーションに矛盾があることは明らかだ。
VMware社はこの分析が未審査かつ未承認であること、そしてこのようなことがあるためにEULAの制限が外せないことを強調している。
そして同社は、このベンチマークの欠点を確実に周知させるべく13日朝にチャネル全体に警告を出してきた。
一方、ほかのベンダー2社の反応はどうだったのだろうか?
Citrix社は今のところコメントを出しておらず、Microsoft社は企業ブログにリンクを張ってこの調査を認証した。
このベンチマーク中のHyper-Vの数値を弁護したいなら、今度は彼らがVMware社の誤りを示す理由を説明した対抗分析を用意すべきだろう。
ラベル: Benchmarks, Citrix, Microsoft, VMware
Citrix社のEssentials for VMwareリリースはまだか?(20090310-3)
Citrix社は2週間前、考えられない発表を行った。約2年前にXenSource社から5億ドルで買収した技術の1つである「XenServer」が無償製品になるというものだ。
この措置は顧客、パートナー、そして競合各社から前代未聞の注目を集めた。
これは推測ではなく、virtualization.infoの統計からは、この措置に対するこれまで、そして現在も続く反響のすさまじさが明らかになる。
Citrix社では、サポート契約(Sun社がSolaris OSで採用し、まもなく登場するxVM仮想化ポートフォリオでも採用予定のものと全く同じモデル)と、新しい「Essentials」製品にパッケージングされ、XenServer版とMicrosoft Hyper-V版があるプレミアム管理機能の売上から利益を確保する。
Citrix社では、この戦略から以下のように多くのことを得たいと考えている。
- XenServerを無償にすることで、仮想化業界において本格的にブランドを認知させると同時に、エンタープライズ市場におけるVMware社の活動を阻止したい。
- 「Essentials for XenServer」により、企業の見込み客に「VMware vCenter」に対抗できる本格的な製品の存在を示したい。
- 「Essentials for Hyper-V」では、「Microsoft Terminal Server」と「Citrix Metaframe」という、成功を収めて同社の初期のヒットとなった組み合わせを再現したい。
もちろん、この戦略のカギを握っているのはMicrosoft社との相乗効果であり、無償ハイパーバイザーではない。
Essentials for Hyper-Vは3月10日からベータテストが始まっている。
Burton Group社のシニアアナリスト、Chris Wolf氏がこれに関する初期段階の感想を公表しており、満足しているようだ。
…ご覧のように、ネットワークストレージ上におけるHyper-VのVMプロビジョニングに大規模な改善が行われている。同ソフトウェアを使ってみたところ、ベータソフトウェアで期待していたことと基本的に変わらなかったが、克服すべき課題が1つあった。CVSMは問題なくストレージをプロビジョニングし、VMを作成したが、VMパススルーディスクを作成してそれぞれに正しいLUNを関連づけることはしなかった。この手順はHyper-Vマネージャツールを使って手動で行う必要があった。ただ、ほかのベータテスターもこの問題を確認しており、修正が行われている。また、現在はパススルー(未加工)ディスクのみサポートされており、仮想ハードディスクファイルはサポートされていない。発売時にはWindows Server 2008 R2のクラスタ共有ボリュームで仮想ディスクがサポートされることを期待している。
それでも、ストレージレポジトリとVMテンプレートを作成する最初の作業さえ行えば、VMの導入は非常に簡単だった。それに、あっというまに多数の新しいVMを動かせれば不満はないだろう。…
さて、Citrix社が「Essentials for VMware」をリリースしたらどうなるのだろうか?
これはもっともな疑問であり、それはMicrosoft社のSCVMM(仮想マシン・モニタ)プログラム管理チーム所属のRakesh Malhotra氏が書き込んだVMware ESXを管理するSCVMM 2008の機能に関する投稿への反応が要因となっている。
同氏の投稿では、ESXの管理部分を開発したときにMicrosoft社が下した設計上の判断と機能の仕組みが一部明らかになっている。
そして、同氏の最初の文章の一部が先の疑問へとつながった。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)…まず申し上げたいのは、完ぺきなソフトウェアというものはなく、われわれは常に改善を行い、顧客のフィードバックに対応しようとしている。実際、VMware ESXの管理機能はすべて顧客のフィードバックを反映したものだ。平たく言えば、人々が複数のハイパーバイザーをまたぐ仮想マシンの日常的な管理に1つのメインコンソールを使いたいと考えたためにこの問題を追求したのだ。その結果、顧客やパートナーにはSCVMM 2008によるマルチハイパーバイザー管理の人気が非常に高いことが明らかになった。…
通常なら、顧客がvCenterコンソールを捨ててSCVMMでESXファームを管理するようなことは考えにくいが、今は企業の顧客が膨大な数のマシンを異なるハイパーバイザーで仮想化できるという興味深い時代だ。
SAPなどは、既存のVMware Infrastructureと一緒にXenServerで500台のサーバを仮想化しようとしている。
Microsoft社も、VMware社自身よりESXをうまく(もしくは少なくとも同等程度に)管理できると考えている。また、Citrix社はMicrosoft社自身よりもHyper-Vをうまく管理できると考えている。
ならば、なぜCitrix社はEssentials製品をESXの管理にも対応させるべきではないのだろうか?
ライバルを認めすぎてもリスクはない。VMware社はすでにそのマーケットシェアでかなり認められている。
(肯定的な)結果として唯一考えられるのは、Citrix社が市場にある3つの主要ハイパーバイザーすべてを強化する初めての仮想化ベンダーになることくらいだ。
仮想化の管理に1つのメインコンソールを使いたいという顧客がいるというのが本当なら、なぜ彼らがそのような製品に関心を寄せてはならないのだろうか?
SAP社がXenServerで500台のサーバを仮想化へ(20090310-1)
通常、virtualization.infoでは顧客の事例をカバーしていないが今回は例外だ。
ソフトウェアとしてのSAPは世界で最も重要でミッションクリティカルなアプリケーションの1つだ。
また、会社としてのSAP社の方は、業界で最も仮想化に関する知識が豊富な企業の1社だ。同社は2007年にハードウェア仮想化をフル採用し、VMware、Xen(Novell社とRed Hat社の両インプリメンテーション)、そしてMicrosoft Hyper-Vの各プラットフォームをサポートしている。
彼らは3日間にわたって開催されるVirtualization Weekというカンファレンスまで主催している。
しかし特に重要なのは、先ごろ開催されたVMworld Europe 2009においてPaul Maritz氏が開幕初日の基調講演でSAP社に30分以上の時間を提供して示されたように、SAP社がVMware社の重要なパートナーの1社であることだ。
SAP社がXenServerで約500台のサーバを仮想化している事実には要注目である。
これは本当の意味でCitrixのハイパーバイザーを実証するものだ。
とは言うものの、プレスリリースにはXenServerがまず世界中のトレーニングセンターの仮想化に利用され、その後プロジェクト管理に利用され、数百台の開発/テスト/サポートマシンのP2V移行が行われることへの言及がある。
したがって、SAP社ではまだXenServerを本番環境で利用する準備が整っていないのかもしれない(あるいは、準備はできているが実行できずにいるのかもしれない)。
いずれにせよ、VMware社の関係者はたびたび、XenServerはエンタープライズレベルのハイパーバイザーではないと話している。ならば、同社の最も優秀で最も信頼できるパートナーの1社がこれを大規模採用する理由をぜひ聞きたいものだ。
価格設定が悪いのだろうか?それともライバルを軽視しているのだろうか?
Citrix社がVHDインプリメンテーションをオープンソース化(20090309-2)
新たな新興企業がVMware VMFSを非公認のままオープンソース化しようとするなか、Citrix社がMicrosoft VHDフォーマットのインプリメンテーションを正式にオープンソース化してきた。
Citrix社とMicrosoft社は、今後登場する全製品でVHDを採用するという提携を結んだ2007年9月から同じ仮想ハードディスクフォーマットを採用してきた。
Citrix社は2年以上にわたって最適化された同製品のインプリメンテーション開発を進めており、今度はXenコミュニティーにコードを出し、BSDライセンスで同ハイパーバイザーのコードベースに組み入れられるようにすることで、オープンソースコミュニティに還元しようとしている。
もしこれが承認されれば、Xenを採用するCitrix社のパートナーや競合各社(Virtual Iron社、Oracle社、Sun社など)が、これを「QEMU Copy-On-Write(QCOW)」と併用できるようになる。
Citrix社がデスクトップ用無償プラットフォームのXenWorkstationをリリースへ(20090305-9)
アプリケーション仮想化市場のトップの座を維持し、ハードウェア仮想化市場における重要性を高めるためなら、Citrix社が可能なことを何でもすることがそろそろはっきりしたはずだ。
その第一弾はXenServer(Live MigrationやResource Poolsなどを含む)の無償公開だった。
そして、第二弾となるのがデスクトップ用無償仮想化プラットフォームである「XenWorkstation」のリリースだ。
ただし、これがCitrix社がIntel社と共同開発中のクライアントハイパーバイザーとは無関係であることに注意したい。
これはXenの別タイプ(ホスティング版VMM)で、VMware Player/Workstation/Fusion、Parallels Workstation/Desktop、Sun VirtualBox、あるいはMicrosoft Virtual PCと同様に消費者向けハードウェア上で動作する。
また、virtualization.infoの情報筋によると、Citrix社はこれを早ければ来週にもリリースする可能性があるという。
Xenはカーネルモジュールとして動作し、WindowsとMac OS Xの両ホストに対応する。
VMware社が最初に成功を収めた背景にはWorkstationの活躍もあった。同製品はあまりに優れていたため世界中に普及し、企業への長期間の営業活動を行うこともなく世界有数の大企業各社に浸透していった。
新しい製品やOSのテスト、コードの開発、プライベートと業務の作業空間の分離など、システム/ソフトウェアエンジニアが簡単な日常業務にWorkstationを使ってVMwareの文化を社内に紹介しているのだ。
Citrix社には、仮想化コミュニティーにおける評判を確立する必要がどうしてもある。そして、そのためによい方法の1つが無償のXenWorkstationなのかもしれない。
Citrix XenServerが無償化(XenCenter、XenMotion、Resource Pools、ストレージ管理機能を搭載)(20090223-1)
複数のブロガーや有名ジャーナリストは先週、Citrix社が「XenServer」を無償リリースしようとしているとの大ニュースを伝えた。
当然ながら、詳細が明らかになっていなかったため、多数の憶測と混乱が生じたが、同社は2月23日の公式発表でそれを解消した。
まず第一に、Citrix社が無償リリースするのは「XenServer」の「Enterprise Edition」だ。
これは、同ハイパーバイザーをスケールダウンした機能限定バージョンではない。3月末からは、XenServerのエディションは1種類だけとなり、それが無償公開されることになる。
次に、Citrix社はXenServerと一緒に複数のホスト(XenCenter)を管理するエンタープライズコンソール、VMライブマイグレーション(XenMotion)技術、リソース共有(Resource Pools)技術、そしてエンタープライズストレージ管理技術など、膨大な数のエンタープライズ向け機能も無償配布する。
「VMware ESXi」と早速比較が行われている(もちろん勝負にならない)。
この措置はVMware社にとって大打撃となっている。
Citrix社がこれまでXenServerの普及で問題を抱えてきたのは、同製品の競争力が低いためではなかった。virtualization.infoがNDAを締結して何度か比較分析レビューを行っているが、その結果はむしろその逆であり、Amazon社もElastic Compute Cloud(EC2)で素晴らしい仕事をして、エンタープライズやクラウドコンピューティングに対応できるXenの実力を実証している。
Citrix社が顧客サイトへの参入に苦戦しているのは、VMware社が約10年をかけて構築してきた忠実な顧客ベースはESXが優秀な製品だとしてほかのソリューションの検討に関心を示さないという単純な理由からだ(また、たとえ製品に懸念を抱いても複数年の「Enterprise License Agreements」に縛られている)。
しかし、Citrix社がこれだけの機能を搭載したエンタープライズパッケージを無償でリリースするとなると、今の経済状況ではXenServerの評価をせずにいられる企業があるだろうか?
そして、XenServerとESXを比較させる立派な口実を見込み客に与えることこそCitrix社の目的なのだ。
さらに、「XenApp」(旧「MetaFrame」、その後「Presentation Server」へ変更)のおかげでCitrix社がエンタープライズ市場にかなり浸透したことも覚えておいて損はないだろう。
これで同社は、顧客全員に無償ハイパーバイザーをプレゼントできるようになったのだ。
また、XenServerがコア機能としてXenAppに搭載されるようになったことをCitrix社が同日に発表しているのもそれが理由だ。
この措置をさらに称賛するのはやはりAmazon社で、同社では現時点においてEC2施設のXenホストをXenServerにアップグレードしたい考えのようだ。
ただし問題は、Citrix社が今後どのように売上を獲得していくのかという点だ。
これに関して同社は、エンタープライズサポートとプレミアム管理機能の2つに賭けている。
1つ目の戦略についてはほとんど付け加える必要はないだろう。いつまでたっても登場する様子のない「xVM Server」でSun社が計画しているのとほぼ同じように、Citrix社もハイパーバイザーのエンタープライズエディションを無償配布すれば採用が大幅に加速し、本格的導入に向けたサポート契約につながると考えているのだ。
2つ目のポイントについて、Citrix社は高可用性、仮想ラボ自動化システムエンジン(OEM版「VMLogix LabManager」)、「Ardence」VMプロビジョニングエンジン(現在の名前は「Dynamic Provisioning Services」)、オーケストレーションAPI(Workflow Studioと一緒に使用)、そしてXenCenterと既存のSAN管理製品(「StorageLink」)を統合する新しい技術セットなど、待望の機能をいくつか搭載した「Essentials」という新しい管理パッケージを開発した。![]()
さらに詳しい調査が必要な4種類の機能を新たに搭載するため、この最後の技術はかなり興味深い。
- 「StorageLink Gateway」は、発見の自動化とネイティブストレージサービスへのワンクリックアクセスを実現する。
- 「StorageLink Resource Manager」は、プロビジョニング、スナップショット、クローニングなど、ネイティブストレージアレイ内部の一般的な動作を仮想化管理環境内部から見えるようにする。
- 「StorageLink Image Manager」は、ターゲットになるXenServerホストが何台であっても素早く導入可能な一元管理された仮想マシンイメージのライブラリを提供する。
- 「StorageLink Connect」は、XenServer環境をサードパーティーのストレージソリューションやエンタープライズ管理フレームワークに簡単にリンクできるようにする明確に定義された一連のオープンAPIを提供する。
Citrix社では、Essentialsの価格をサーバあたり1500ドルから5000ドルの間に設定し、(Project Encoreという)Microsoft社との提携見直しの一環として、Hyper-Vを採用するMicrosoft社の顧客にもEssentialsパッケージを提供する。
これら2つのエディションは2009年4月7日から発売される。
ラベル: Citrix
Citrix社がXenServerを来週無償リリースへ (20090218-10)
仮想化業界には少なくとも次の3つが当てはまるようだ。
- 無償製品と機能満載の包括ソリューションは競合しないとベンダーが何度繰り返しても結局は無償のハイパーバイザーが出てくる。
- ベンダーが主要カンファレンスでいくら多くのサプライズを詰め込んできても、ライバルは全力でそれを出し抜いてくる。
- 驚くべき発表の流出を防ごうとベンダーがいくらNDAを用意しても、そのニュースは電話会議も終わらないうちに流出する。
そして2月18日は、これら3つのルールがすべて同時に当てはまる日となった。Stephen Vaughn-Nichols氏が自身の個人ブログで、来週(2月23日)のVMware VMworld Europe 2009カンファレンス開催中にCitrix社が「XenServer」ハイパーバイザーを無償リリースするとのニュースを公表したのだ。
Vaughn-Nichols氏はスケールダウン版のXenServerについては言及していない。同氏は、全機能搭載のエンタープライズエディションが無償になる(オープンソース化はされない)と伝えている。
売上の損失分を補填するため、Citrix社は「Citrix Essentials」という新しい管理パッケージを、サーバあたり1500ドルから5000ドルの価格で、1つは「XenServer」用、もう1つは「Microsoft Hyper-V」用の2つのエディションでリリースする。
この最後のバージョンは、「Project Encore」と呼ばれるMicrosoft社と新たに結んだ提携の一環として発売される。
Project Encoreはまた、「System Center」(おそらく製品ファミリー全体であり、「Virtual Machine Manager」だけではない)がXenServerを管理することになるともしている。
Vaughn-Nichols氏による説明では2つの仮想化製品が完全に重複しているように聞こえるため、この戦略を正確に理解するには正式な説明が必要になる。
いずれにせよ、市場に参入しているすべての主要仮想化ベンダーが無償で制限のかかっていないハイパーバイザーを用意しているというのが実情である。
これは次の2つのことを意味する。
- 戦いの場は仮想データセンタの自動化/オーケストレーションへと正式に移った。
- まもなく登場するハイパーバイザープロバイダー(Parallels社、Sun社)の参入コストは膨大な額になりつつある。
「厳格な発表禁止令」はいったいどこへ行ったのだろうか?
Citrix社がXenDesktop 3をHP社の全Blade PCに搭載(20090218-9)
2007年10月、「XenServer Enterprise Edition」を「ProLiant」および「BladeSystem」の両サーバに搭載して販売することに関してCitrix社とHP社が大規模提携を結んだ。
そして両社はこれを一歩進め、一部のサーバにプレインストールされ、「ProLiant Virtual Console」(PVC)という無償管理コンソールが付属する「XenServer HP Select Edition」というCitrix社製ハイパーバイザーの専用バージョンを2008年3月に投入してきた。
HP社はCitrix社が新しいエンド間VDIソリューションの「XenDesktop」を発売した2008年5月にも「ProLiant」と「Compaq」の両シンクライアントでの同製品サポートを正式に認めている。
両者の密接な関係は今日まで続いており、HP社は2月18日、同社のBlade PCシステムにリリースされたばかりのCitrix XenDesktop 3が付属することを発表した 。
現時点ではコンフィギュレーション、価格設定、あるいは発売時期について何の詳細も明らかになっていない。HP社は同製品をまもなく開催されるSynergy 2009で公開する可能性が高い。
HP社がVDI市場でどれだけ広範囲に戦おうとしているのか注目していると面白い。
Citrix社との提携に加え、同社は(Citrix社が設立した)Desktone社が提供する技術を使ってホステドVDIプロバイダーになろうとしている。
さらに同社は、自社の独自リモートデスクトッププロトコルであるRGSをアップデートし、Provision Networks社から「Desktop Optimization Pack」のOEM供給を受けることで現行のVDI製品群の一新を進めている。
ベンチマーク:Citrix XenDesktop 2.1対VMware View 3.0(2000217-9)
Citrix社とVMware社のデスクトップ仮想化(VDI、プレゼンテーションの仮想化とアプリケーションの仮想化)ソリューションのベンチマークがここ数日で4回目の登場となっている。
これはどこかが神経質になっているしるしなのだろうか?
最初の(スポンサーが付かない)分析は、Ruben Spruijt氏とJeroen van de Kamp氏の2人の企業アーキテクトによる単独作業で、VDIシナリオにおけるXenServer、ESX、およびHyper-Vの比較評価が行われた。
VMware社から直後に反応が出てきたため、Citrix社からは「XenDesktop 2.1 Scalability Analysis」が登場した(公正を期すため付記すると、このドキュメントはSpruijt氏/van de Kamp氏による作業より数日早い1月12日にリリースされており、1月27日にアップデートが行われている)。
そして、Exo Performance Network社のチームによって「Microsoft App-V」と「Symantec/Altiris SVS」、「VMware ThinApp」、そして「Citrix XenApp」の単独パフォーマンス比較(VMware社が協賛)がリリースされた。
そして、長々と続く一連の話題の最後を締めくくるエピソードが先週Tolly Group社から出てきた。
同テストラボは、「Citrix XenDesktop 2.1 Enterprise」と「VMware View 3.0 Premier」の単独パフォーマンス比較(こちらもVMware社が協賛)を実現した。
スポンサー付きの分析はどれもそうだが結果は容易に予測できる。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)VMware View 3 VDIソリューションの方がCitrix XenDesktop 2.1よりも簡単かつ素早く導入することができた。VMwareの方が仮想デスクトップの包括的かつ効率的なイメージ/ストレージ管理を実現している。エンドユーザには、LAN上でCitrix社のソリューションと同等以上の使い心地が提供される。
Citrix社も、すみやかに企業ブログで反論し、これは非現実的なシナリオであり、古い製品(「XenDesktop 3.0」がわずか2週間前にリリースされている)の評価だとして分析の無効を主張している。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)Citrix社がテストへの参加を辞退したとするレポートにはかなり補足が必要だ。これは事実であり、実際にTolly Group社に辞退を申し入れ、説明を行ったのはわたしである。彼らのために加えると、Tolly Group社は実際にテスト開始前に電話をしてきて、プロジェクトについて説明し、VMware社向けに用意した作業明細書を公表した。われわれもいくつか質問をして、テスト手法に関するフィードバックを提供した。だが、わたしには提案されているテストが顧客の真のユースケースを反映していないとの深刻な懸念があった。たとえば、ユーザエクスペリエンステストは1つのLAN環境において少数の生産性アプリケーションでしか行われなかった。計画はそれがすべてで、われわれが実際の顧客の環境で見てきたことを考えると現実的ではないように思えた。Tolly社はわれわれの懸念を認め、レポートのスポンサーとしてVMware社にアプローチを変更するかどうか尋ねた。 だがその後、VMware社は(当然ながら)われわれの提案を却下し、提案したテストの変更を受け入れなかった。これで参加することに意味がないことが明白になった。理由はご想像に任せる。
ラベル: Benchmarks, Citrix, VMware
ベンチマーク:App-V対SVS対ThinApp対XenApp(20090211-3)
仮想化業界では、Ruben Spruijt氏 / Jeroen van de Kamp氏が提供し、VMware社が誤りを立証したVDIシナリオでのXenServer、ESX、そしてHyper-Vのベンチマークを巡る激論がまだ続いているが、そこに新たな調査結果が出てきた。
VMware社が関与したこのパフォーマンス分析は、焦点をVDIからアプリケーションの仮想化へと移し、「Citrix XenApp 5.0」、「Microsoft App-V 4.5」、「Symantec SVS Pro 2.1」、そして「VMware ThinApp 4.0.1」を比較している。
計測には「Devil Mountain Software(DMS)Clarity Suite」が使われた。「Clarity Tracker Agent」がベンチマークを計測するWindowsマシンに導入され、「Clarity Studio」がワークロードのシミュレーションを行い、結果は詳しい分析のためにExo Performance Networkにアップロードされた。
その結論はかなり興味深い。
- 組み込み仮想化モデル(ThinApp)を使用するアプリケーション仮想化ソリューションが最高のアプリケーションスループットを達成した。そして、唯一ありのままで高いパフォーマンスを引き出し、全体のCPU利用率も低かったThinAppは、仮想化技術に関連して一般的に発生するパフォーマンス「ヒット」を最小限に抑えたい企業や組織のためのソリューションとして優れている。
- 対照的に、カーネルモードドライバやサービスを採用するソリューション(App-V、SVS、XenApp)は、極めて高いカーネルモード動作など、ソフトウェアが一段と複雑化する。これは、アプリケーションの動作速度を低下させ、CPUの負担を増大させるランタイムのオーバーヘッドにつながる。これらのエージェントは、(エージェントのプロセスの一部として)直接的にも、(アプリケーションの作業セット拡大により)間接的にも、かなりのメモリ容量を消費する。
- エージェントベースのソリューションは、破たんの可能性を秘めた新しい単一障害点(カーネルモード実行)も持ち込んでくる。IT部門では、これをデスクトップコンピューティング装置群のテストや認定で加味する必要がある。身動きできない環境の未サポートや、特定のバージョンのWindows(x64)で動作しないといった機能的な制限は、アプリケーション仮想化の要因をさらに複雑化し、ITの現場はこれらのプラニングや導入課題に基づいたインフラの設計に新たなリソースを投入せざるを得なくなる。
ドキュメントの全文はこちら。
ラベル: Benchmarks, Citrix, Microsoft, Symantec, VMware
ベンチマーク:Citrix XenDesktop 2.1 Scalability Analysis(20090209-6)
先週のRuben Spruijt氏/Jeroen van de Kamp氏から始まり、VMware社が続いたVDIのシナリオにおけるXenServer対ESX(対Hyper-V)の議論が今も熱い。
そこで、Citrix社が先ごろ公開した「XenDesktop 2.1 Scalability Analysis」(XenDesktop 2.1のスケーラビリティ分析)という白書にハイライトを当てることでこの話題を掘り下げてみる価値はあるかもしれない。
29ページにわたるこのドキュメントの最初の部分では、Citrix XenDesktopインフラ(XenServer、XenApp、Desktop Delivery Controllerコネクションブローカなど)のスケーリング力が「Provisioning Server for Desktops」(新しい仮想デスクトップの提供)や「EdgeSight」(アプリケーションワークロードのシミュレート)との比較でどのように測定さていたかが説明されている。
この分析は以下の「XenDesktop Environment Sizing Guide」(XenDesktop環境のサイズガイド)でまとめられている。![]()
ラベル: Benchmarks, Citrix
Citrix社が「Powershell SnapIn for XenServer」をリリース(20090209-4)
ここ最近は「Microsoft Powershell」が仮想インフラ自動化のすべての試みの原動力となっているようだ。
- Citrix社はPowershellをベースにした「Workflow Studio」オーケストレーションプラットフォームをリリースした。
- VMware社は「VI Tookit」(Powershell SDKとも言える)のバージョン1.5をリリースしている。。
- Quest社は「PowerGUI PowerPack 2.0 for VMware」(Powershell経由のVMwareマルチホスト管理とも言える)をリリースしている。
- スイスの新興企業であるicomasoft社は、VI PowerScripter Professional(Powershellスクリプト実行用のVMware vCenterプラグインとも言える)をリリースしている。
先週も、Citrix社が「Powershell SnapIn for XenServer」をリリースすることでPowershellの力を再び実証した。
Citrix社の主任ソフトウェアエンジニアEwan Mellor氏が、Microsoftのスクリプティング言語を使ってXenServer上で実現できる基本的なサンプルをいくつか公開している。
リリース:Citrix XenDesktop 3.0(20090205-2)
VMware社が同社コネクションブローカ用オープンソースクライアントのリリース準備に追われるなか、Citrix社の方は同社の総合VDIプラットフォームのアップデートに追われている。
バージョン 2.1のわずか2カ月後にリリースされた新しい「XenDesktop 3.0」では 重要なアップデートが行われ、新機能が追加されている。
- XenServer 4.1ではなく5.0を搭載(集約率向上を意味する。Citrix社は、XenDesktop 3.0ではXenDesktop 2.xの2倍の仮想デスクトップをホスティングできるようになったと主張している)。
- 「Provisioning Server」(旧Ardence Provisioning Server)をバンドルパッケージではなく内蔵コンポーネントとして搭載。
- XenApp ICAの機能を追加搭載(SpeedScreen マルチメディアリダイレクション、USBデバイスサポート)。
- 「HD-X」と呼ばれる一連の全く新しいリモートデスクトップレンダリング強化機能を搭載。
- 「User Profile Manager 2.0」を搭載。
- 「SmartCard認証」をサポート。
新しいXenDesktopで重要なのがHD-X関連の革新技術だ。
この最適化エンジンはサーバ側、ネットワーク上、そしてクライアント側でさまざまな処理を行う。
サーバ側では、写真編集やウェブブラウジングのようなグラフィックス処理要求の高い処理、ビデオや(双方向)オーディオ処理などをHD-Xが加速させる。
2009年前半には、同技術がVoIPや3D/CADアプリケーションの処理も加速できるようになる。
ネットワーク側では、HD-Xが(支店レベルのシナリオに重点を置いて)帯域幅の可用性を見積もり、仮想チャネルの優先度を決定し、リモートデスクトップセッションのバランスを取る。
クライアント側では、HD-Xがテキスト入力やマウスクリックのフィードバック、あるいはマルチメディア処理といった共通のユーザーインタフェースとのやりとりを一部加速させる。
さらにHD-Xは、マルチモニタ、ハイパフォーマンスディスプレイカード、USB デバイスといったクライアントハードウェアのサポートも拡大する。
2009年後半には、HD-XがMicrosoft Aero Glass インターフェースもサポートできるようになる(おそらくWindows Vistaに含まれるものと、Windows 7に搭載される次期バージョンのどちらも)。
いずれにせよ、HD-Xで最も重要な強化が実施されるのはCitrix社が「SmartRendering」と呼ばれる技術を投入する2009年後半になる見通しだ。
基本的に、SmartRenderingは仮想デスクトップインフラのすべてのコンポーネントを検査し、XenDesktopの機能を自動的にチューニングして、可能な範囲で最善の使い勝手を提供する。
そしてこれは、HD-Xがリソースの可用性に応じてレンダリングの負荷をかける場所(サーバ、ネットワーク、あるいはクライアント)を自ら決めるようになることを意味する。
VMware社がVirtual Reality Checkベンチマークに反応(20090203-5)
つい昨日、virtualization.infoはPQR社のソリューションアーキテクト兼最高技術責任者(CTO)であるRuben Spruijt氏と、Login Consultants社のエンタープライズアーキテクト兼CTOであるJeroen van de Kamp氏による驚くべき作業についてお伝えした。両者とも有名で評判の高い仮想化専門家で、Citrix社とVMware社のソリューションプロバイダー2社の指揮を執ってきた。
彼らによる「Virtual Reality Check」プロジェクトは、典型的なMicrosoft Terminal Services/Citrix XenAppのワークロード(Windows XP仮想デスクトップに「Outlook 2007」と「Acrobat Reader 8」とインストール)をかけた主力ハイパーバイザー(「VMware社ESX」、「Citrix XenServer」、および「Microsoft Hyper-V」)のパフォーマンス分析になっている。
容易に推測できることだが、著名な有力サイトが前週既に報じていたにもかかわらず、この投稿はvirtualization.infoの史上有数のページビューを計測した。
Spruijt氏とvan de Kamp氏が作成した計測結果にはスポンサーが付いておらず、Citrix XenAppに対する以下のような結論には多数のコメントが寄せられた。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)デスクトップを仮想化する場合、仮想マシンメモリをオーバーコミットする機能の不在は明らかに欠点となる。
このような機能があれば、物理メモリで通常可能な範囲を大幅に上回るVMを動かすことができる。
これにより、仮想デスクトップソリューションがもっと経済的になる。…
XenServerがTerminal ServerとXenAppのワークロード向けに最適化され、ベアメタルに近いパフォーマンスと、基盤コンフィギュレーションよりも高いユーザ数を実現していることは明らかだ。 これが可能なのは、4Gバイトのメモリを搭載した32ビットの2003ターミナルサーバがほかのWindows OSと比較してかなり効率的であるためだ。
Microsoft社はコメントしていないが(同社には関心が全くない)、VMware社は即座に反応した。同社のパフォーマンスチームは、Virtual Reality Checkプロジェクトが発表(1月26日)されてからわずか数日後(1月30日)には新しいベンチマークを公表してきた。
VMware社のパフォーマンス調査は、Citrix XenAppのワークロードで「XenServer 5.0」と「ESX 3.5.0 Update 3」のパフォーマンスを比較し、Virtual Reality Checkが’公表したものと異なる結果を強調している。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)ESXは、CPU使用率を抑えながら所定の待ち時間でXenServerより約13%多いユーザをサポートする。
両ベンチマークはなぜここまで違うのだろうか?
統計データや集計データは複数の方法で解析することが可能で、必要に応じて操作することもできる。
Citrix社仮想化/管理事業部CTOのSimon Crosby氏が、考えられる読み方を以下のように提供している。
…
VMware社による「調査」はTerminal Services / XenAppのワークロードで有効な一連のパラメータを徹底的に調査したものではない。 実際は、適切な手法を取っていない特定のコンフィギュレーションだけを見ている。
- 32ビットのワークロードがテストされていない。 - 32ビットOSは4Gバイトでメモリを使い果たすが、現在のサーバは数百GBと複数のコアを搭載できるため、このワークロードではこれがサーバ集約の有力候補となる。
この分野をわれわれが調査したところ、TS/XenApp 32ビットワークロードをXenServer上で仮想化する魅力的なメリットと、この目的でESXを使わないことに対する同様に説得力のある理由が証明されている。- 非現実的なコンフィギュレーション - このテストで使用されたサーバは64GバイトのRAMと4基の4コアプロセッサ(合計16プロセッサコア)を搭載しており確かに強力だ。 64ビットTS/XenAppをよくご存じであればだれでも分かると思うが、このマシンは数百セッションのXenAppを簡単に サポートできる。 しかし、VMware社の「科学者」はそうしていない。 彼らは、1つのVM(vCPUがわずか2基で、利用可能メモリのわずか25%を使用)とXenAppを最小限の同時処理レベル(つまり10から40ユーザ)で動かすことにしている。 マルチVMのシナリオもなければ、有益なユーザ数でのテストもない。 彼らの計測値を見る限り、彼らはフィクションの世界の奥に入り込み、得意になって大喜びで自ら勝ち名乗りを上げているかのようだ。
VMware社の新調査により結果が疑問視されているようなので、こうなったらRuben Spruijt氏とJeroen van de Kamp氏には新たなコメントをいただきたいものである。
ラベル: Benchmarks, Citrix, Microsoft, VMware
ベンチマーク:ESX対XenServer対Hyper-VのTerminal ServicesとVDIワークロード対決(20090202-11)
Ruben Spruijt氏(PQR社のソリューションアーキテクト兼CTO)およびJeroen van de Kamp氏(Login Consultants社のエンタープライズアーキテクト兼CTO)という有名で評判の高い2人の仮想化専門家が、「Virtual Reality Check」という注目すべきプロジェクトを先週立ち上げた。
そして、スポンサーの付かないこの共同作業がWindows XPとVistaの両仮想マシンをTerminal ServicesとVDIの両環境で動かしたときの「VMware ESX」、「Citrix XenServer」、そして「Microsoft Hyper-V」の有用な比較ベンチマークを作成した。
- Bare-Metal Platform Index v1.0
- Hyper-V Platform Index v1.0
- VMware Platform Performance Index v1.0
- XenServer Platform Performance Index v1.0
彼らはハイパーバイザーのパフォーマンスを計測するために、先ごろリリースされた無償の「Login Virtual Session Indexer(VSI)」を使用して150回以上テストを繰り返した。
これまでに公開された資料のなかで最も優れているのが、各ハイパーバイザーの設定を変更したときの影響を慎重に分析し、パフォーマンスが最も高くなる設定を提案している部分だ。
VDIインフラを計画中の方にとって、両仮想化専門家が作成したこのパフォーマンス分析は必読だ。
ところで、Ruben Spruijt氏とJeroen van de Kamp氏はvirtualization.infoがネバダ州ラスベガスで開催するVirtualization Congress 2009において講演を行う。
両者はステージで結果を公表し、明らかにされなかった新たな詳細を公開するとともに、まもなく登場する新しいテストのプレビューも行う。
さらに、Login VSIを使ったベンチマーク環境の構築方法についても解説する。
両氏のプレゼンテーションの要約をこちらでぜひご一読いただきたい。
ラベル: Benchmarks, Citrix, Microsoft, VMware
仮想化ベンダー各社の2008年度第4四半期決算(20090202-9)
先週、仮想化市場の公開企業各社(VMware社、Citrix社、およびMicrosoft社)が2008年度第4四半期決算を発表した。Citrix社とMicrosoft社はどちらも仮想化専門ベンダーではないので比較は不可能だが、それでも各社の業績をまとめてみるのは興味深いだろう。
VMware社
- 第4四半期の売上高は5億1500万ドル(2007年第4四半期比25%増)。
- GAAP(一般会計原則)営業利益は1億200万ドル(2007年第4四半期比34%増)。非GAAP営業利益は1億3500万ドル(2007年第4四半期比25%増)。
- GAAP純利益は1億1100万ドル、希薄株1株あたり0.29ドル(2007年第4四半期は純利益7800万ドル、希薄株1株あたり0.19ドル)。 非GAAP純利益は1億4200万ドルで希薄株1株あたり0.36ドル(2007年第4四半期は1億300万ドル、希薄株1株あたり0.26ドル)。
- 2008年度通期の売上高は19億ドル(2007年比42%増)。
- 2008年度全体のGAAP営業利益は3億1300万ドル(2007年比33%増)。2008年度の非GAAP営業利益は4億6900万ドル(2007年比39%増)。
- 2008年度全体のGAAP純利益は2億9000万ドル、希薄株1株あたり0.73ドル(2007年は2億1800万ドル、希薄株1株あたり0.61ドル)。 2008年度の非GAAP純利益は4億1600万ドル、希薄株1株あたり1.05ドル(2007年は2億9500万ドル、希薄株1株あたり0.82ドル)。
- 現金は18億ドル超、繰延売上は2008年12月31日現在で8億7000万ドルとなっている。2008年当初から現金は50%増、繰延売上は57%増。
VMware社この不況下で社員削減を一切しなかったが2009年通期の売上指標は示していない。
Citrix社
- 製品ライセンスの売上高は9%減。
- ライセンスアップデートの売上高は13%増。
- オンラインサービスの売上高は18%増。
- コンサルティング、教育、および技術サポートからなる技術サービスの売上高は13%増。
- アメリカ地域の売上高は3%増、EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域は2%増で、太平洋地域は6%減。
- 前受け収益は合計5億3300万ドル(2007年12月31日時点では4億4300万ドル)で21%増。
- 営業利益率は15%、非GAAP利益率は26%(主に合併に伴う無形固定資産償却費、株式ベースの報酬費用、仕掛研究開発費の償却、非GAAP業績で検討される賃金税額調整関連の非現金給付を除く)
- 営業活動によるキャッシュフローは1億6600万ドル(2007年第4四半期は1億1300万ドル)。
- 自己株式は220万株(平均正味価格25.89ドル)。
Citrix社は人員を10%削減しており、純収入は2008年と同レベルになる見込み。
Microsoft社
- Microsoft社は2008年12月31日締めの第2四半期決算を2月2日に発表し、166億3000万ドル(前年同期比2%増)の売上高を計上した。
- 同四半期の営業利益、純利益、そして希薄化後の1株当たり利益はそれぞれ59億4000万ドル(前年比8%減)、41億7000万ドル(前年比11%減)、および0.47ドル(前年比6%減)。
Microsoft社は5000人の従業員を削減しており、今会計年度の売上高と1株当たり利益指標を示していない。
Virtual Computer社がシリーズBで1500万ドルを調達(20090126-6)
発表されたばかりのCitrix社とIntel社の提携が、クライアントハイパーバイザーを開発中の多くの仮想化企業の間に深刻な懸念を生じさせたことは確かだ。
だが、少なくともそのなかの1社であるVirtual Computer社にはいずれにしても危険がない。
Virtual Iron社の創業者兼最高技術責任者(CTO)であるAlex Vasilevski氏が創業した同新興企業は2008年9月に設立され、同社の製品で、現在プライベートベータテストが進む「NxTop」は、包括的なVDIソリューションを提供するというCitrix社のプランと重複するところが多い。
にもかかわらず、同社は1月26日、Highland Capital Partners社とFlybridge Capital Partners社、そしてCitrix社が2回目の資金調達に応じて最大1500万ドルを出資したことを発表する。
Citrix社が既にIntel社に投じている額を考えると、これは大胆な行動であり、今後買収がある可能性も示唆している。
このニュースはまた、Citrix社が仮想化市場で積極的になり、今後数年にわたって革新的な製品を提供する可能性のある多数の新興企業に出資している(わずか10日前にもOpen Kernel Labs社に出資している)ことも浮き彫りにしている。
ラベル: Citrix, Funding, Virtual Computer
Citrix社がXenCenterのウェブバージョンをリリース(20090126-5)
Citrix社は先週、「XenCenter」仮想化管理コンソールのウェブバージョンをひっそりとリリースした。
「XenCenterWeb」と呼ばれる同製品は利用可能な仮想マシンを一覧表示し、それらを起動/再起動/停止する程度しかできず、機能が限定されている。
Citrix社は現在同製品を販売しておらず、その代わりにパートナーや顧客がだれでも無料でダウンロードできる「Resource Kit」コンポーネントとしてこれを提供している。
同社はまた、正式サポートも提供していない。
それでもなお同製品は興味深く、将来登場するバージョンのXenServerで主要機能になる可能性もある。
ラベル: Citrix
リリース:Citrix Workflow Studio 1.0(20090126-3)
Citrix社は先週、待望のオーケストレーションフレームワークである「Workflow Studio」を特に派手な発表もなくリリースした。
同製品に関するニュースが初めて出たのは約1年前だったが、同社は2008年6月までその詳細を明らかにしなかった。
Workflow Studioは、あらゆるクラウドコンピューティングやダイナミックデータセンタ環境をスマートにすることのできる必須の自動化レイヤを提供するので、Citrix社が描く仮想インフラのビジョンの中で重要なパーツである。
この市場にはあまり競合がなく、数少ない本格的な競合ベンダーの1社が、VMware社に2007年9月に買収され、その後仮想化ベンダーとして戻ることのなかったDunes Technologies社だった。
「Microsoft PowerShell」ベースで構築された同製品の最初のバージョンは、「XenServer/XenCenter」、「XenDesktop」、「XenApp」、そして「NetScaler」のなかの多数のタスクを直感的なGUIを介して自動化することができる。
これらの製品の一部がサードパーティーソリューションをサポートするため(たとえばXenDesktopはVMware ESXをサポート)、Workflow Studioはこれらの機能の一部も自動化することができる。
さらに、Citrix社のパートナーはどこでもプラットフォームを拡張し、独自の自動化スクリプトを(Workflow TemplatesやTasks Librariesとして)提供することができる。
同製品はSubscription Advantageを契約するCitrix社の顧客全員が利用可能となっている。
Citrix社とIntel社がクライアントハイパーバイザーを共同開発へ(20090120-2)
驚いたことに、数カ月前からIntel社は自社が保有するVMW株を大量に売却してきた(その一部はCisco社が購入している)。これにはそれなりの理由があるのかもしれない。Intel社は、VMware社と競合するCitrix社と本格的なビジネスに乗り出そうとしているのだ。
両社は先週の金曜日、デスクトップやノートPCといった消費者向け機器バージョン(業界でクライアントハイパーバイザーなどと呼ばれるバージョン)のXenを共同開発すると発表した。
もちろん、同製品はコンシューマー市場向けではなく、膨大な数のクライアントを抱える大企業向けとして開発される。このような理由から、Citrix社とIntel社では新しいハイパーバイザーと一緒に、ハイパーバイザーの配信をコントロールする集中管理システム、基盤ハードウェア上で動作する配信メカニズム、そしてすべての仮想マシンに細かいアクセスコントロールポリシーを適用するセキュリティラッパも投入する。
このプラットフォームは全体が「Intel vPro」技術に最適化されている。
両社は仮想マシン内部でネイティブに近いパフォーマンス、オフラインでの作業対応(つまり、クライアントとデータセンタの間の同期システムが用意される)、そして帯域幅にインテリジェントに対応するストリーミング機能も約束している。
Phoenix Technologies社、Virtual Computer社、Neocleus社、そしてもちろんVMware社まで、多くの競合各社も同じものを投入しようとしている。
このクライアントハイパーバイザーは、登場時には主要OEM各社から配布されるようになり、まもなく登場するCitrix社の各種製品にも統合される。
これは完全に想定外のニュースではなく、virtualization.infoでは数カ月前に、Citrix社管理/仮想化部門の最高技術責任者(CTO)、Simon Crosby氏によるプレゼンテーションのなかでXenベースのクライアントハイパーバイザーを開発中だというCitrix社のパートナーにIntel社の名前が含まれている謎を明らかにしていた。
最新情報: Citrix社は、「Project Independence」というコード名のクライアントハイパーバイザーが動作しているビデオを公開した。
インストール、コンフィギュレーション、そして管理の状況については何も分からないが、マルチメディア関連のワークロード(DVDの再生、3Dレンダリング)が仮想マシン内で容易に処理されていることが分かることは間違いない。
virtualization.infoの新しい姉妹(ベータ)サイトであるvirtualization.tvをご覧いただきたい。
Citrix社がOpen Kernel Labs社へ出資。次は買収か?(20090116-2)
組込仮想化技術ベンダーのOpen Kernel Labs社が1月15日に第1回目の資金調達を終えた。同社には、Chrysalis Ventures社、Neo Technology Ventures社、そしてCitrix社が760万ドルを快く出資した。
Citrix社はモバイル仮想化分野にかなり高い関心を持っており、その対象はiPhoneへのICAクライアント移植以外にも幅広い範囲におよぶ。
XenServerの心臓部であるXenは、2年前からSamsung社によってARMアーキテクチャへの移植が進んでおり、Citrix社もそのチャンスを生かす準備を整えたようだ。
Xenの最高技術責任者(CTO)で、Citrix社の高度技術製品担当バイスプレジデントを務めるIan Pratt氏は、モバイル仮想化に関心があることをわずか2カ月前に明言している。
その上、Open Kernel Labs社の有名なライバルであるTrango社のVMware社による買収があり、それが関心の高まりに火を付けている。
Citrix社は今回の投資に続いて買収に乗り出すのではないか、との推測が既に各所で流れている。
ラベル: Citrix, Funding, Open Kernel Labs
Citrix社が2009年第1四半期にHyper-V用管理ツールをリリースへ(20081223-5)
SearchServerVirtualization.comは12月23日、Citrix社が「Microsoft Hyper-V」用管理スイートを2009年第1四半期にリリースすることを明らかにするニュース速報を伝えている。
「Citrix Essentials for Hyper-V」(コード名:Encore)と呼ばれる同製品は、2010年ごろ登場の「Windows Server 2008 R2」までMicrosoft社が実現できない仮想マシンのライブマイグレーションなど、待望の機能をいくつか搭載してくる。
Citrix社はXenSource社買収以来、ここ10年にわたりTerminal Servicesで行ってきたように、Microsoft社製ハイパーバイザー上でも価値を提供するという同じ戦略を宣伝し続けている。
しかし、仮想化では状況が異なる。Citrix社にはMicrosoft社製品に依存するソリューションがないのだ。ただ、Citrix社には顧客の環境でMicrosoft社に完全に取って代われる仮想化スタックがある。そうなると、コンポーネントや機能をオーバーラップさせる戦略はどうなるのだろうか?
Citrix社XenServer事業部担当ゼネラルマネージャ兼グループVPのLou Shipley氏がそこを明確にしている。会社としては、Microsoft社の技術より18カ月先を行くソフトウェアを開発することでライバルを抑え込む計画だという。
この記事はさらに、Citrix社がバルーニングと呼ばれるメモリオーバーコミットテクニックを仮想ラボ管理/作業負荷バランシングの両機能とともに「XenServer 6.0」に投入することも明らかにしている。
新バージョンは2009年中に登場の予定。
Citrix社がiPhoneへの対応を正式に表明(20081218-11)
仮想化コミュニティーには、「Apple iPhone」が搭載する小さい画面でリモートデスクトップを運用する意義に対してさまざまな意見がある。
それにもかかわらず、Citrix社が「Application Delivery Conference 2008」において遊び半分でアイデアを初披露したときは多くの関心が集まった。
同社は壇上で新しいICAクライアントがiPhoneのネイティブアプリケーションで登場することを示唆したが、リリース日については正式な発表も予定の公表もなかった。
だが、社内で「Braeburnプロジェクト」と呼ばれるようになった同プロジェクトが正式なものとなった。Citrix社ではiPhone用のレシーバを開発中だ。
そのほか、Citrix社は同携帯端末のユニークなハードウェア機能を利用すべくApple社と提携も結んだ。
同社は、全体をこのプロジェクト専用としたコミュニティーサイトを構築しているものの、リリース日はまだ漠然と2009年前半ごろとしているだけだ。ただ、ここでヒントを1つ紹介しよう。
virtualization.infoは去る12月1日、5月5日から7日までネバダ州ラスベガスで開催されるVirtualization Congress 2009に向けて論文の募集を開始した。
提出されたセッション(現在、何と50以上集まっている)は、そのなかで最も興味深いものを選ぶため1月5日に本サイトで公開する。
これらの提案のなかに、この話題に関するものがあるかどうか見ていただきたい。
一方、われわれはCitrix社がApple社を説得し、外観はiPhoneだがAmazon Kindleのサイズで、信頼できる至福のデバイスとして使えるものをリリースすることを全員が願っている。Citrix社にはぜひともお願いしたい。
リリース:Citrix XenDesktop 2.1(20081210-8)
Citrix社は9月、VDIプラットフォームである「XenDesktop」の初めてのマイナーアップデートをひそかにリリースした。
新しい「XenDesktop 2.1」は、既存の「Citrix XenServer」と「VMware ESX」のサポートに加え、Microsoft製品(「Hyper-V」と「System Center Virtual Machine Manager 2008」の両方)が新たにサポートされるため、本格的なマルチハイパーバイザーコネクションブローカとなる。
さらに、同製品には新しい「Provisioning Server for Desktops 5.0」も搭載される。
Citrix社はこれを記念し、「Citrix XenDesktop 2.1 with Microsoft Hyper-V and System Center Virtual Machine Manager 2008」という興味深い評価ガイドをリリースした。
これに従ってvirtualization.infoの製品ロードマップを更新した。
Citrix XenDesktop ICA対XenApp ICA(20081203-1)
Citrix社は5月、ハイパーバイザー、「XenServer」、コネクションブローカ、「Desktop Deliver Controller」(DDC)、OSストリーミングソリューション、「Provisioning Server」、プレゼンテーション/アプリケーションの仮想化およびストリーミングを行うベストセラープラットフォーム、そして「XenApp」(旧「Presentation Server」)のほか、多数のアプリケーションを組み合わせた同社初のフル機能VDIプラットフォームをリリースした。
機能満載のこの「XenDesktop」スイートに制限があることは、最も高いスキルを持ったCitrix社の顧客しか知らない。採用するリモートデスクトッププロトコル(社内で「PortICA」と呼ばれているもの)がXenAppのICAと全く同一ではないのだ。
このような違いが存在するのは、ICAプロトコルがVDI環境で多く見られるWindows XPやVistaのゲストOSに未搭載のMicrosoft Terminal Serverプラットフォームをベースにしているためだ。
Citrix社は新しいPortICAで多くの機能を作り直し、両プロトコル間で機能セットが同じになるよう開発を進めてきた。だが、今のところはギャップが存在する。
Citrix社の製品アーキテクト、Martin Maierhofer氏が自身の企業ブログで欠けている機能を詳細に説明している。
- Kerberos SSPI:便利な機能だが、ログインプロセスと密接に統合されており、想像通りXenAppとXenDesktopで大きく異なる部分の1つとなっている。さらに、これを本当に便利なものとするには、エンドユーザが接続するコンピュータを「デリゲート保証済み」としなければならないのが一般的だ。良く管理された比較的少数のXenAppサーバならばそれも良いが、ユーザに管理者権限がフルに与えられている可能性のある数千台の仮想デスクトップで同じことをするとなると何とも言えない。しかも、Windows XPは強制デリゲートをサポートしていないので、ソリューションとしては魅力が低下する。そこで、われわれは最初のリリースではこれを省くことにした。
- SmartCards:これは、規模は比較的小さいものの活発な意見の出るターゲット市場にとっては非常に重要な機能だ。技術的観点から見た場合、これもXenAppのものをそのまま移植した状況にはほど遠い。それでも優先順位は高く、できる限り早急に提供できるよう取り組んでいる。
- SpeedScreen:SpeedScreenはエンドユーザのエクスペリエンスを最適化する膨大な数の技術を指す言葉。XenDesktopの最初のバージョンは、「SS Browser Acceleration」、「SS Flash Acceleration」、「SS Image Acceleration」、そして「SS Progressive Display」など、SS機能の大部分をサポートして出荷された。そこで生き残らなかった「SS Multimedia Acceleration」は残念ながら最初のリリースには間に合わなかったが、作業はかなり進んでいる。「SS Zero Latency」の方は状況が不透明で、XenDesktopが既にマウスクリックのフィードバックをサポートするものの、キーボードのタイプアヘッドは設定が容易ではなく、仮想デスクトップ上で一般的に利用される最近のアプリケーションに対応させるのは困難な場合もある。われわれは今のところ、どうすればこの機能をXenDesktopに最適な形で搭載できるかを調査中だ。
- PDA SyncおよびTwain:こちらも同様にXenAppのTerminal Servicesインフラとかなり密接な関係にある。さらに現在は、事実上すべてのPDAやスキャナがUSB対応デバイスとなっているため、まもなく登場するXenDesktopのUSBリモート操作技術により、互換性が高く、ユーザフレンドリーな形でその開発に取り組んでいく。
- シャドウイング:前述のように、XenAppでは、これがXenDesktopには未搭載のTerminal Services機能をベースにしている。「XenDesktop Platinum」にはシャドウイングの代役以上の働きをする「Citrix GotoAssist」があるし、前提ベースのソリューション用としてWindowsに搭載された内蔵の「Remote Assistance」機能を使うことも可能だ。さらに、将来的にシャドウイング機能をサポートする計画もある。
- SmartAuditor:SmartAuditorは比較的小規模の顧客セグメントで利用されているため、XenDesktopの最初のリリースでは最優先事項ではなかった。既にかなりの準備が進んでおり、これがXenDesktopの将来のバージョンに搭載されるのは確実だと思う。
- Vistaのオーディオ:これは多少厄介な問題だ。VistaのオーディオアーキテクチャはWindows XPのそれとは根本的に異なり、VistaをサポートするにはPortICAでオーディオのフレームワークを完全にインプリメントし直す必要があって、残念ながらそれに予想以上の時間がかかっている。しかし、もう完成が近づいている。朗報なのは、この手直しを活用することで将来的に格段に優れたオーディオコーデックを統合できるようになることだ。
- Perfmon Countersとユーザエクスペリエンス測定基準:これらの測定基準がサポートされていないのもリソースの制約が要因で、これをXenDesktopに搭載するにあたっては技術的な問題はあまりない。
Egenera社がvBladeをvmBuilderへと名称変更してXenServer 4.1を搭載(2008113-5)
Egenera社は、主に自社製ブレードシステムの「BladeFrame」で有名なハードウェアベンダーだが、同社が提案するなかで最も興味深いのが管理コンソールの「PAN Manager」だ。
このソフトウェアレイヤは各ブレードのハードウェアリソースを集約し、1台にまとまったコンピューティングクラウドのようなものにこれらを抽出することができる。
Egenera社ではかなり以前からPAN ManagerをBladeFrame内に固定してきたため、一般にはほとんど無名の存在だった。しかしEgenera社は、1年以上前からようやく同ソフトウェアを多数のOEMパートナーが提供する別のハードウェアでも利用可能にしてきた。
PAN Managerによって実現されるリソースプールは、仮想化エンジンとの相性が抜群であるため、同社は抽出されたハードウェアをハイパーバイザーが管理できるようにする「vBlade」という専用モジュールを開発した。
Egenera社は、自社製仮想マシンモニタを社内開発(もしくは買収)するのではなく、XenSourceと提携して同社の「XenEnterprise」を採用することにした。
PAN Managerを公開して13カ月が経過した今、Egenera社はその取り組みを拡大し、仮想化への対応をさらに進める戦略をとるようになった。新しいvBlade 2.1はvmBuilderへと名称を変更され、「Citrix XenServer 4.1」に同梱される。
これにより、XenMotion、仮想マシンサスペンド/レジューム、Red Hat Enteprise Linux 64ビットのゲストOSサポートなど、幅広く求められていた機能が同プラットフォームに投入される。
さらにEgenera社は、かなり以前に発表したようにvmBuilderにVMware ESXまで搭載してくる可能性もある。
携帯端末上での仮想化がARMで実現間近であることを正式に認めるCitrix社のIan Pratt氏(20081101-2)
2007年11月以降、複数の企業(仮想化ベンダー、携帯電話ベンダー、組み込みCPUベンダー各社)が携帯電話やPDAなどの携帯端末上でのハードウェア仮想化に取り組んでいる兆候が見られていた。
このことは、Samsung社がXenをARMプロセッサに移植中との事実があるだけで十二分のはずだ。まだ不足だという向きには、もう1つ確証がある。
Xenの最高技術責任者(CTO)、Citrix社の先端技術製品担当バイスプレジデント、そしてXen.orgの会長を兼務するIan Pratt氏が10月31日にCNETとインタビューを行い次のように話している。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)質問:先端技術製品バイスプレジデントとしてどこに注目していますか?
答え: わたしは特にクライアントの仮想化に時間を割いています。これは、VMware社の脅威が多少はあるものの、Xenがリードしている分野です。この分野は、われわれが差別化できる分野であり、アプリケーションの配布によって主導権が決まります。そう遠くない将来、仮想化対応スマートフォンも登場するでしょう。ARM社は仮想化機能を自社のプロセッサに組み込んでいますが、それは遊びでしているわけではありません。
組み込み市場の仮想化も、x86市場の仮想化と同様の戦略を取っていくことになるでしょう。また、クライアントの仮想化はかなり早急に実現するでしょう。カテゴリーとしての仮想化が存在しないため、ユーザが自分の仮想化ソリューションを選ぶ必要があるというフェーズを通ることはありません。デバイス購入時には既にその一部として組み込まれているようになります。…
Citrix XenServerパートナー各社の支持を拡大(20081031-3)
閉幕したばかりのCitrix Partners Summitでは、以下のような多数の企業がXenServerのサポートを発表した。
- DynamicOps VRMがCitrix XenServerとXenDesktopでCitrix Readyに
- SteelEye Protection Suite for Citrix XenServerがCitrix XenServer 5もサポート
- Stratus Avance Software社がCitrix Readyに認定
Gartner社がマーケットシェアのレポートを更新するもIDCの数字とは開き(20081029-6)
先週公開された仮想化ベンダーのマーケットシェアと各社ハイパーバイザーの機能を比較するGartner社の表は、Oracle VMの方がMicrosoft Hyper-Vより多く利用されているとされるなど、大きな話題となった。
この表はDatamationの最近の記事に組み込まれたものだが、Gartner社によると、これは2007年11月のレポートの一部だという。
後者は前者に対し、2008年3月の予測に基づくこの表の最新版を使ってその記事を修正するよう依頼した。では、ここで2つの表を比べてみよう。
| 2007年11月 |
| 2008年3月 |
ご覧になれば分かると思うが、データが大きく異なり、いくつかの理由からさらに興味深いものとなっている。
- マーケットシェアではVMware社は相変わらず他社の手の届かない存在で、Hyper-Vが市場に登場したばかりで,その間Citrix社は買収前に取得したXenSourceの顧客に加え、2007年第4四半期にXenServerの新しい顧客を400社獲得しているという状況にも関わらず、Microsoft社はCitrix社を抜いて今では第2位に付けている。
- 最初の表ではVirtual Iron社と同等の数字を記録し、Citrix社を上回っていたOracle社は、Management/Automation(管理/自動化)およびMaturity/Stability(成熟度/安定性)の両カテゴリーで最低の格付けとなった。
これは、Oracle VMが7月にハイパーバイザーをバージョン2.xにアップデート(2番目の予測が明らかになった後)したことを考えると興味深い低下だ。1.xと1.x.x.の間でGartner社に悪影響を与える何かひどいことが起こったに違いない。 - Virtual Iron、XenServer、そしてHyper-Vの価格が上がった。
しかし、この表が興味深い理由がもう1つある。これでGartner社のデータが最新であることが保証されたため、このマーケットシェアの予測を2週間前に公開されてやはりコメントが殺到したIDCのそれと比較することができる。その違いが非常に大きい。
- Microsoftのマーケットシェア: IDC(23%)- Gartner社(7%)
- VMware社のマーケットシェア; IDC(44%)- Gartner社(89%)
ただし、IDCの割合がESXとServer for VMware、そしてMicrosoftのHyper-VとVirtual Serverの両方を含めた総計値であることを考慮したい。Gartner社が同じ手法を採ったかどうかは分からない。
いずれにせよ、予測値の間に大きな食い違いがあり、仮想化のマーケットシェアに関するすべてのレポートに深刻な疑問が生じることだけは確かだ。
また別の調査会社から新たに数字が出てくれば面白いだろう。もしForrester社、Burton Group社、あるいはそのほかの各社から参加の希望があれば、この記事をアップデートしていく。
皮肉を書くわけではないが、信頼性が高く、上の表と比較できる仮想化選定基準を示すことがvirtualization.infoにできないものだろうか。
このことを検証するため、われわれはハードウェア仮想化(ハイパーバイザー)の採用に関するかなりシンプルな調査(9つの質問で構成)を公開した。
これは、われわれのユーザ層の目を通して市場を調査する初の試みだと思われ、その調査内容には一部から不満の声が上がることも想定される。
だが、もしこの実験が成功したら、より複雑なアンケートを用意して複数の側面から市場の評価を進めていきたい。
これら9つの質問に対しては、仮想化ベンダーの社員を除くすべての読者からの回答を歓迎する。3分もかからないはずだ。
もちろん、その結果は多数の回答が集まった時点でネットで無償公開する。
http://www.virtualization.info/surveys
ラベル: Citrix, Market Trends, Microsoft, Oracle, Sun, Virtual Iron
Gartner社、Microsoft社を上回る本格的なベンダーとしてOracle社を評価(20081023-3)
Datamationはつい先ごろ、Virtual Iron社と、同社が仮想化業界で競合各社に勝つ可能性について述べた新しい記事を公開した。
この記事には、驚くべき情報を明らかにするGartner社のかなり興味深い表が挿入されている。
まず第一に、Microsoft社の仮想化製品が表中の他社製品と比較して熟成度も安定度も劣るとされている。仮想化市場の最後発ベンダーであるOracle社にさえ劣る評価だ。ただ、Hyper-Vがバージョン1であるのに対し、OracleがOracle VMのハイパーバイザーにXenを採用していることを考えればさほど驚くことではない。
とはいえ、これはMicrosoft社が市場の見方を変えたいならまだ一層の努力が必要であることを再確認させられる内容だ。
2番目の興味深い詳細は、Microsoft社の導入済み仮想マシンの概算数が既に5万台に達している点だ。その一方で、Virtual Iron社のような競合各社は、かなり以前から市場に参入しているにもかかわらず概算数が同社のわずか2倍に過ぎない。
ここでも、Oracle VMの方が仮想マシンとしてMicrosoft社より多く導入されているとの事実に驚かされる。
3つ目の興味深い事実は、VMware ESXと同等の安全性を持つ唯一のハイパーバイザーがOracle VMだけだという点だ。
前述のように、Oracle社はCitrix社やVirtual Iron社と同様に仮想化エンジンにXenを採用しているが、他社と比較すると同市場における経験は最も浅い。
このグラフがどの程度最新のものか分からないが、Oracle VMが登場からまだ1年も経過していないことを考えれば2008年が加味されているのは確かだ。もしこれらの数字が信頼できるものであるならば、仮想化市場におけるOracle社の適性に関する評価を見直す時期が来ているのかもしれない。
ラベル: Citrix, Market Trends, Microsoft, Oracle, Virtual Iron, VMware
Citrix社、XenServerとXenDesktopの販売パートナー3300社と第3四半期の売上700万ドル増を発表(20081023-1)
Citrix社が2008年第3四半期の決算報告を行い、そのなかでサーバ/デスクトップ仮想化関連の業績に関する興味深いデータをいくつか公開した。
まず第一に、第3四半期には「XenServer」および「XenDesktop」の売上が700万ドル増に達し、2008年の目標である年間売上2500万ドル達成への期待が大きく膨らんだ。
さらに興味深いのが、これら2製品を販売するためにCitrix社が契約したパートナーの実数だ。その数は3300と、前四半期だけで販売代理店数は4倍に拡大した。
ただし、これらのパートナーのなかで既にXenDesktopのトレーニングと認証を受けているのはわずか1200社に過ぎず、Citrix社には今後チャネルを強化していく必要があることに注意したい。
大事なことを言い忘れていたが、Citrix社は第3四半期にXenDesktopの顧客が200社増えた (英国最大の小売業者であるTesco社やSAP社も含む)ことも明らかにした。
電話発表の全記録を提供してくれたSeeking Alphaに謝辞を述べたい。
ラベル: Citrix, Market Trends
Citrix社がOVFツールの技術プレビューをリリースし、rPath社と提携(20081014-9)
Citrix社は8月、新しいOpen Virtual Machine Format(OVF)標準に準拠した仮想マシンを作り出すため、新しいツールキットのベータ版のリリースを約束した。
そして、今日その日が来た。Citrix社はさきほど、Kenshoプロジェクトの最初の技術プレビューをLGPLライセンスでリリースした。
このパッケージには現在次のようなものが含まれている。
- フォルダ(Library)もしくはCitrix XenServerから直接、もしくはMicrosoft Hyper-Vホストから取り出して、どのVHDフォーマットの仮想マシンでもOVFに変換できる読み込み/書き出しツール(Windows XPおよび2003のみ対応)
- XenServerホストにインストールされ、OVF VMのダイレクトな読み込み/書き出しを可能にするエージェント(同ツールはWindows Server 2008が提供する「WinRM」インターフェースを使うため、Hyper-Vとのやりとりには不要)
VMware Infrastructureのダイレクトサポートはないが、これは相互運用性の問題であるためで、顧客は新しいVMware Studioを使ってOVF仮想マシンを作成し、このウィザードを使ってXenServerに読み込めるし、逆も可能だ。
このツールはほかにもいくつか興味深い働きをする。
- メタデータの抽出をOVFパッケージのみからサポートするが、これはVMコンフィギュレーションをバックアップしたい時に便利だ。
- OVFメタデータのなかで定義された仮想リソースを仮想ホスト上で実際に利用可能な物理リソースにマッピングできるようになり、XenServerやHyper-Vへの読み込み後にOVF VMに新たな修正を加えずに済むので便利だ。
Citrix社では、これらの機能をすべて解説した有益なビデオを公開している。
OVF関連の取り組みの一環として、Citrix社はLinuxパッケージをレゴのように集めて新しい仮想アプライアンスの構築と配布を行うオンラインツール(rBuilder)の投入で成功したrPath社との提携も発表する。
両社は、rBuilderでOVF仮想アプライアンスをAmazon EC2のようなXenベースのクラウドコンピューティング環境に直接投入できるよう協力を進めている。
もしrPath社が仮想マシンを構築するセルフサービスポータルとしての今の役割の先を見据えることができるなら、同社はホスティングされた仮想インフラ(その目的がクラウドコンピューティングであれ何であれ)に重点を多く真のVMライフサイクル管理会社に変容する可能性がある。
Citrix社は、その目標を達成するためのまたとないチャンスを彼らに与えているのだ。
テクノロジー:Citrix XenDesktop 2.0アーキテクチャの詳細(20081014-3)
Citrix社は5月、「XenDesktop」VDIソリューションの2番目のメジャーバージョンをリリースした。
同製品は単なる仮想インフラ用コネクションブローカではなく、「Provisioning Server」や「Access Gateway」、そして「GoToAssist」など、Citrix社のほかの多数の製品が含まれている。
これにより機能満載のパワフルな製品が誕生したが、その代償として、初心者はプラットフォームの仕組みを理解するのにかなり苦戦するかもしれない。
この問題に対応するため、Citrix社は「XenDesktop 2.0」アーキテクチャを詳細に解説し、各種業務事例で利用されるすべての層を探究する長編スライドを公表した。
このドキュメントが製品のポテンシャルを完全に引き出すには十分でないことは確かだが、出発点としては優れている。
Amazon社がEC2でWindows仮想マシンを提供へ(20081009-7)
Amazon社は、Xenハイパーバイザーを使ってオンデマンドで利用可能な仮想インフラの「Elastic Computing Cloud」(EC2)を2006年8月に立ち上げた。
われわれの知る限り、現在同サービスを利用中の顧客数は公表されていない。だが、当初はセキュリティの問題が発生し、障害も何度が発生したが、virtualization.infoが信頼性の高い情報筋から入手した情報によると素晴らしい数字を記録しているという。
とはいえ、Windows仮想マシンを提供し始めればAmazon社はさらに顧客を増やせるかもしれない。
実際、同社では今のところLinuxのインスタンスしか提供していない。これが技術的な問題(現在利用中のXenのバージョンなど)によるものなのか、方針の問題(EC2にはWindowsをホスティングする膨大な数の顧客をサポートするだけの堅牢性がないといった感触など)、あるいはライセンスの問題(このような大規模なインフラにはMicrosoft社の正式な承認が必要など)によるものなのかは明らかでない。
だが、今になってようやく変化が見え始めているようだ。Amazon社はネット上に簡単なメモを公開し、EC2が今秋からWindowsインスタンスを持つことになると発表した。
現時点では、このページでは最新情報の通知を受信するための申し込みしかできないが、大変興味深いことに、ここでは以下のような選択肢を用意し、読者にWindows仮想マシンで想定する使用方法のアンケートも取っている。
- Web Server(ウェブサーバ)
- Video Transcoding(ビデオトランスコーディング)
- MS SQL Server Database(MS SQL Serverデータベース)
- Desktop Software(デスクトップソフトウェア)
- Microsoft Software(Microsoft製ソフトウェア)
- Backoffice Software(バックオフィスソフトウェア)
- Development(開発)
- High Performance Computing(高速計算処理)
もちろん、これらのオプションのなかで最も興味深いのが(Amazon社がそれを認める保証もないが)デスクトップソフトウェアだ。これはつまり、EC2が世界最大のホステドVDIインフラになる可能性を秘めていることになる(Brian Maddenでは、このシナリオに対して興味深い疑問を呈している)。
ここで、Citrix社がXenコミュニティーに影響を与えていることと、VMware社に挑む同社にとってはVDIが主戦場になることを考えると、同社がこのプロジェクト全体にどのようにかかわるのかをぜひ知りたいところだ。
また、新興企業のDesktone社が関与するのかどうかもぜひ知りたい。ホステドVDIのシナリオ向けの技術を現在提供するのは同社が初めて(virtualization.infoの記事はこちらを参照)であり、すごい偶然だが、同社にはCitrix社も出資している。
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