速報VMworld 2009:第1日(20090901-1)

9/01/2009   |   原文はこちら (English)

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1時間もしないうちにVMware社最高経営責任者(CEO)のPaul Maritz氏が壇上に登場し、VMworld 2009が開幕する。
今年は昨年より若干少ない1万2500人が参加するが、この経済情勢を考えれば明らかに驚くべき結果だ。

聴衆は多数のデモを予想している。1つ確実なのが、VMware社がTeradici社と共同開発中のPCoIPリモートプロトコルのソフトウェアインプリメンテーションだ。 
そしてもう1つは、2009年中の登場が予想され、「Citrix Xen Client」と競合するクライアントハイパーバイザーだ。


Tod Nielsen氏が壇上に登場する。
Nielsen氏はMicrosoft社出身として初めてVMware社に入社した1人で、2009年に新COOとして招かれた。
同氏は、動作も発言もジョークも、さらにはその笑顔まで、そのどれもがVMware社の基調講演のスタイルとは明確に異なる完全なMicrosoft社のスタイルだった。

Nielsen氏はまず、Fortune 1000にランクインする顧客でVMware社の技術を導入していないところはわずか30社に過ぎず、同社の目標が活性化と救済であるという話をした。 


そして、Paul Maritz氏が壇上に登場する。
VMware社創業者兼CEODiane Greene氏の後継として2008年7月に就任したこのMicrosoft社の元幹部にとって、VMworldの基調講演は今回で2回目となる。
2008年9月に行われた同氏による初めての基調講演は、同社が新たに重点を置くクラウドコンピューティングに完全に話題が集中した。2009年もそのメッセージに変化がないのかどうかはこれから分かる。

Maritz氏はまず、今日のIT業界にとって重要な問題から話し始める。複雑性、非効率性、そして不撓性だ。
インフラにはIT予算のわずか5%しか投資されていない。
既存のデータセンタはどこもがこの問題を抱えているが理解は進んでいる。そして、これらの問題を解決する必要性が、ハードウェアの仮想化が基本的に必須となるクラウドコンピューティング技術の採用を推進している。
したがって、「単純な」サーバの整理統合から、社内/社外のクラウドアーキテクチャ、そして自律コンピューティングという神話の世界への動きがビジョンとなる。

興味深いことに、2009年のMaritz氏は、データセンタの自動化について語る際に「ソフトウェアメインフレーム」という言葉を何度も使った。
Maritz氏は、vSphere 4.0は実際にメインフレーム級のパフォーマンスを実現することが可能になったと話しており、VMware社が数カ月前に発表したパフォーマンスの新記録(サーバ1台で35万IOPS以上)にも言及している。 

VMware社のソフトウェアメインフレームは、同社が1月に発表し、一部は既にリリース済みの「AppSpeed」、「CapacityIQ」、「ChargeBack」、「ConfigControl」、「Orchestrator」などの多数の新しいvCenterモジュールを使い、ハイパーバイザーを基盤にして構築される。

しかし、Maritz氏はVMware社が相互運用性のためにプラットフォームをオープンにしておきたいとの考えを示したいようだ。IBMが壇上に登場し、1台のブレード上で動作する複数の仮想マシンの消費電力をIBM社の省電力測定器とVMware vCenter APIを使って測定する際に「System Director」とvCenterが連動する様子を紹介した。

ここで新しいvCenterモジュールに話が戻る。
先ごろリリースされた「LabManager 4.0」と「ChargeBack 1.0」の簡単なデモが壇上で行われる。

Maritz氏が、サービスカタログという新しい重要なコンセプトについて簡単に触れる。これについては、2日のStephen Herrod氏の基調講演で詳しいことが出るだろう。

Maritz氏が話題をクラウドコンピューティングに戻し、「vCloud Express」という登場予定の新しい構想を紹介する。
vCloud構想には1000社以上のサービスプロバイダーが既に参加しているが、9月1日からは、新しいパートナーがvCloud Expressを使うことでクラウドの採用を一段と加速させられるようになる。

ここでデモだ。
VMware社のパートナーがvCloud Expressポータル経由で自社のVMwareベースのクラウドインフラを紹介する。
そのポータルに接続し、(支払情報の詳細を送信して)登録を行うと、セルフサービスポータルに移り、そこでは、パートナーのクラウド内の仮想マシンおよび仮想ネットワークのカスタマイズとプロビジョニングが即座に可能になる。

Maritz氏はここでデスクトップ仮想化とViewに重点を移す。
HP社が壇上に登場し、「LeftHand Networks」ストレージを採用した自社の仮想デスクトップリファレンスアーキテクチャを紹介する。 
HP社はさらに、「HP Onboard Administrator」インターフェースやパワーマネジメントコントロールなどの各種機能との統合を提供する「Insight Control for VMware View」という新製品も紹介する。

Maritz氏は最後にPCoIPプロトコルについて触れる。
VMware社の顧客であるTelus Communications社が壇上に招かれ、VMware View 4.0とPCoIPのソフトウェアインプリメンテーションのデモを見せる。
複数のトランジション効果が入ったTelus社のPowerPointプレゼンテーションが仮想デスクトップから起動される、フェード効果にすぎないが、十分にスムーズでユーザエクスペリエンスも台無しにならない。
このプレゼンテーションにはスムーズに動く小さいビデオも含まれているが、それがアニメーションGIFなのか、Flashのクリップなのか、あるいは通常のビデオなのかは明らかでない。

PCoIPには戦略的価値があり、VMware社もこれまで力を入れてきたが、Maritz氏はこれに対してそれ以上の時間を割くことはせず、SpringSource社の買収に話題を移す。
2日の基調講演ではもっと具体的なものが見られることを期待したい。

Maritz氏は、エンタープライズJavaアプリケーションの大半がSpringフレームワークを使って開発されていると説明する。
今後、VMware社はSpringSourceアプリケーションサーバと同時にOracle社とIBM社のアプリケーションサーバもサポートし続ける。 
Maritz氏は、SpringSource社の買収はクラウド指向がさらに高い新アプリケーションの開発を加速させると主張し、SpringSource社のCEOを壇上に招く。

ここで、相当数の聴衆が会場を出る。これは、VMware社がSprintフレームワークやHyperic管理レイヤの処遇を明確に説明できなかったためだ。
デモの内容は、VMworldに参加する典型的な仮想インフラ管理者向けというよりも、むしろ開発者層向けのものだった。

この間に第1日目の基調講演は終了となる。1時間後にはPaul Maritz氏によるクラウドコンピューティングに完全集中した非公開の基調講演が行われる。
virtualization.infoはこちらもお伝えするのでお楽しみに。

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