仮想化の隠れた課題 - パート8(20090929-3)

9/29/2009   |   原文はこちら (English)

前回のコラムでは、データセンタで仮想化が引き起こす変化について解説したが、今回は、仮想化プログラムを成功させる売り込みの側面について解説する。

通常、技術スタッフは営業スタッフを避けるが、仮想化プログラムの作成に関しては、技術スタッフが営業スタッフになる必要がある。  幹部には仮想化に関連した価値と節約部分を納得させる必要があり、アプリケーションマネージャとサーバ管理者には仮想技術の安定性とパフォーマンスを納得させる必要がある。

仮想化可能な潜在的サーバ数、これらの物理サーバの現在のコスト、そしてこれらに代わる仮想インスタンスのコストに関するデータを使ったプレゼンテーションを作成し、上層部(CIOなど)に見せる必要がある。  このプレゼンテーションは、営業を基本とし、Physical-to-Virtual(P2V)移行によって実現可能なコスト節約面に重点を置く必要がある。

アプリケーションやサーバの管理者には、パフォーマンス、待ち時間、および安定性に対する懸念を払拭するために詳細を伝える必要がある。  仮想インフラでは、高可用性とVMotionタイプの機能のおかげで安定性が大幅に向上するが、これらはスタンドアロンの物理サーバにはない特長だ。  もし仮想化に適切なワークロードが目標値として設定されていれば、パフォーマンスや待ち時間は問題にならないはずだ。  移行に先駆けてテスト用にPOC環境を構築し、SAやアプリケーションオーナーの懸念を和らげたい。  また、移行後もパフォーマンスの問題があれば仮想インスタンスにCPUやRAMなどのリソースが追加できるという部分を売り込む。

物理環境の詳細な利用データも、物理サーバにあるような専用のリソースがなくてもワークロードに対応できることを技術スタッフに説得するのに役立つ。

仮想化は勝手に売れるものではない。プログラムを成功させるには、社内の異なる階層に技術を売り込む組織的取り組みが必要になる。  プログラムに着手し、それを継続させるには資金が必要であり、技術スタッフの抵抗はプログラム失速させる可能性があるため、上層部とアプリケーション管理者、そしてSAが仮想化の価値を理解することは絶対必要だ。

次回は成功する仮想化プログラムにおけるコミュニケーションの必要性について解説する。