仮想化の隠れた課題 - パート7(20090916-6)

9/16/2009   |   原文はこちら (English)

前回のコラムでは運用業務への即応性について解説したが、夏休みも今年のVMworldも終わった今回は、データセンタが仮想化に与える影響について解説する。

データセンタの大半は完全自動施設であるため、これらを管理するチームは、どのようなハードウェアがインストールされ、どのようなモニタが使用され、そのハードウェア上でどのOSが動作しているのかを常に把握しているわけではない。このことは、仮想化向けハードウェアの利用に関する理解をデータセンタのチームにとってきわめて重要なものにしている。一例として、仮想化ファームやクラスタに関する要望を初めてデータセンタに出すときにハードウェアの利用法やその理由を詳しく説明しないと相手は戸惑ってしまうかもしれない。1台のホストサーバに必要なネットワーク回線数、ホストサーバ同士が近接していなければならないこと、そのネットワークの共通サブネット、物理サーバの数に対して必要なIPアドレスの数など、データセンタにある典型的なスタンドアロンの物理サーバモデルとはどれもが大幅に異なる。

したがって、遅延やDoS(サービス拒否)を回避するには、時間をかけてデータセンタチームに仮想化の教育を施すことが重要になる。企業各社のなかで仮想化プログラムが拡大すれば、データセンタも、長年続いてきたサーバ1台につき1つのOSインスタンスというモデルから集約と最適化の進んだモデルへといずれ変容していくだろう。データセンタのチームがこの変化の発生を理解し、それに合わせた計画を立てることは極めて重要だ。電力や空間の利用量は、仮想モデルと物理モデルとでは大きく異なる。消費電力と空間は、仮想化によって全体的に大幅に削減できなくてはならないのだ。

従来の共有ネットワークと比較してポートに対するIPの利用数が違うため、通常は仮想化専用のネットワークを使う。これらの専用ネットワークは、スタンドアロンの物理サーバよりも仮想ホストサーバあたりのポートを多く用意している場合が多い。これらのポートはゲストトラフィック、管理ポート、もしかするとVMotion、場合によってはNASまで、さまざま目的で利用されるため、ホストを適切にケーブリングすることが重要になる。データセンタのチームがホストサーバのケーブリングやポートと機能の割り当てを理解しやすいダイアグラムを図で示せば、インプリメンテーション中や、さらに将来に発生するであろう問題も削減できるようになる。

重要なのは、仮想化についてデータセンタのチームを時間をかけて教育し、なぜそれが会社にとって重要なのかを教え込み、データセンタ自体を一段と活用すべくプラニングやデザインのプロセスから彼らを参加させることだ。

次回は仮想化プログラムの営業面について解説する。