見えてきたXen 4.0のロードマップ(200908024-11)
8/24/2009
| 原文はこちら (English)
6月、Xenがバージョン3.4に到達し、Hyper-Vをデフォルトでサポートし、同プラットフォームを優れたクライアントハイパーバイザーにするための一連の機能を強化してきた。
Xenは今月初めにさらにバージョン3.4.1へと到達した。これはメンテナンスリリースに過ぎないが、本当に興味深いものがXen 4.0のロードマップのなかにある(以下の強調部分)。
- RDMAライブマイグレーションのサポート
- Linux 2.6.30以降でのDom0カーネル
- Marvell 6480ディスクドライバでのDom0サポート
- PVゲストでのパススルーUSBコントローラ/デバイス
- フォールトトレランス - Remus/Kemariプロジェクト
- DomUsへ流れるネットワークトラフィックの監視、制限、コントロール
- 国際化/Unicodeのサポート
- 実スイッチのような仮想ブリッジのコンフィギュレーション(例:VLANやポートステータスのコントロール)
- VMコンフィギュレーションファイル内におけるNIC単位でのVLanタギング
- 仮想イーサネットスイッチ
- ネイティブUEFI(pUEFI)および仮想UEFI(vUEFI)サポート経由での物理Xenブート/インストールのサポート
- VMの各ディスクのI/O制限(クレジットスケジューラウェイトと同様)
- 過剰割り当てRAMのDMM(Dynamic Memory Management)
- VT-d用のPCI CGAパススルー(Nvidia社やATI社などのベンダー製カード)
- AMD IOMMUの完全サポート
- DomUディスクのオンラインリサイズ
- Xenとモジュラービルドのクロスコンパイル
このかなり興味深いリストに加え、(Xen.orgの会長、XenSourceの創設者、そしてCitrix社の高度製品担当バイスプレジデントでもある)Xen社最高技術責任者(CTO)のIan Pratt氏は、開発協力者を募集している複数の分野に非公式に言及している。また、このリストには多くの貴重な詳細も含まれている(こちらも強調してある)。
- Xen社では、openvswitch.orgプロジェクトで開発されたopenflow vswitchをもうすぐ組み込む。SR-IOVネットワークハードウェアをサポートするには、最初にvswitch経由でトラフィックをルーティングし、それから個々のフローをダイレクトハードウェアパスにルーティングする(SR-IOV VFが外された場合はvswitch経由での通常のソフトウェアパスに戻る)指示をvswitchから受け取れる専用のボンドドライバがゲストに必要だ。
- ケンブリッジ大学で行われたTungsten Graphics社のGalliumをデバイスにもAPIにも依存しない3Dリモートプロトコルとして利用する研究をベースに構築。
- HVMゲスト内で動作するblkback/netbackドライバを取得し、domain0がHVMゲストにもなれるオプションを実現。
- domain0の再起動機能を完全実装し、ほかのシステムの再起動が不要なdom0の再起動やアップグレードを事実上可能にする(これに関しては既に多数の作業が行われているがまだ完成には至っていない)。
- ハイパーバイザーによる大容量NANDフラッシュメモリの最適な利用方法について調査する(ディスクAPI経由だけでなくネイティブのフラッシュとしても)
- xenの確定的再実行(ミシガン州立大学の論文参照)。
- xenのARM移植版の開発を進め、x86ポート版と同レベルにする。
- UBC Remus for HVMゲストを実装し、これをメインのXenツリーに統合。
- GPUをデバイスに依存しない形で仮想化する(だれもがデバイスに依存しない形で行ってきたが、デバイスに特化した形で行っていた方がパフォーマンスや忠実度的に絶対に良かったかもしれない)。Intel GPUドライバはオープンソースであるため、これはIntel GPUで行うことが可能。
- Cambridge/UBC Parallaxを拡張して内容アドレスハッシングをインプリメントしてハードディスク容量を節約。
- PV SCSIをnetchannel2リングプロトコルの使用に切り替え、パフォーマンスを向上する。
現在Xenに依存する主要仮想化ベンダーは、Citrix社、Oracle社、そしてNovell社のわずか3社となっている。
どのベンダーも、この「基本」機能セットに追加されるエンタープライズグレードの機能によって技術革新を試みることになる。
顧客にはこれで3社の方向性がよく見えてきたのではないだろうか。唯一の問題は、上記の機能の全部もしくは一部でもそのリリース日を公表できるベンダーがいないという点だ。
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