VMworldという嵐の前の静けさ(20090826-1)

8/26/2009   |   原文はこちら (English)

注意:以下の投稿は、virtualization.infoが通常お伝えする製品リリースやベンダーの提携、もしくはそのほかの各種業界ニュースとは一切関係がない。
VMworldのような大規模トレードショー開催前にごく当たり前に行われる(たちの悪い)広報やマーケティング手法に対する論評に過ぎない。


2008年開催のVMworld 2008はVMware社史上最高の記録を達成し、同イベントには1万4000人超の参加者と200社超のスポンサーや出展者が集まった。

それは、規模が最も小さい部類に入る新興企業にとっても露出の巨大なチャンスであったことから、関与したすべての広告代理店が、カンファレンスに参加する、もしくは少なくともウェブサイトでイベントをカバーする予定のインフルエンサー(アナリスト、ジャーナリスト、ブロガー、独立系の技術エバンジェリストなど)に対してニュースを文字通り大量に送りつけた。

もちろん、これによって仮想化関連の特定のキーワードでGoogle Newsなどの各種ニュース配信システムを購読する顧客がPR関連のオンライン発表攻めになるケースもあった。

これは大規模トレードショーの前に一般的に行われていることなのだが、だからといってそれが優れた手法だとは限らない。

その結果、2008年の場合は最も有力なインフルエンサーと一部の顧客などが「光栄にも」200件以上のニュース発表を受信することになってしまった。
知恵を働かせ、自社製品のアップデートがあるごとに発表を送信するベンダーもいたり、さらには多いに越したことはないという法則がIT業界にはいまだに残るため、なかには2、3、あるいは4本ものニュースを同時に送信するベンダーもいた。

これらはすべて、ニュースを受け取る側がセッションへの出席、ブース訪問、そして名刺交換などで忙しいショウの開催中に行われたのだ。つまり、200通以上もの電子メールを読むことだけは回避したいタイミングである。

問題なのは、トレードショーの開催中にこれだけ多くの発表に同時に注意を払える人がいるのかという点だ。
会社の生産性に大きな影響力を持つエンタープライズ製品であることを考えると、どれにも慎重な分析が必要とされる。セッション間の休憩時間を使い、2分で内容を読んで理解できるものでは絶対にない。

もちろん、これらのプレス発表はショーに参加しなかった多くの人々も目を通すものだが、ショー開催中に発表を行う大きな目的の1つは、会場にいる人々をベンダー各社のブースに集めることだ。
だがこれとは逆に、これだけ情報が大量に押し寄せると、具体的な発表と無意味な誇張を切り分ける作業に何時間も要するため、最も熱心な読み手も尻込みしてしまう。

実際、長時間かけて分析を行ったところ驚くべき事実が明らかになった。VMworldで出展者がリリースした発表の少なくとも30%はアップグレード製品に関するもので、翌月、次四半期、あるいは2010年に発売されるものまであった。
つまり、ベンダー各社はイベント開催中には絶対に発売できない製品の発表に大変な労力を費やしたのだ。

これはスパムであり、広報やマーケティングの部署がどう考えようともベンダーのイメージに打撃を与えるものだ。


では、2009年のVMworld 2009開催1週間前には何が起こっているのだろうか?

このアプローチの欠陥に気付いたところはイベントの開催1 - 2週間前に近々登場する新製品を発表してきた。

顧客やインフルエンサーには会場で発売される新しいものを冷静に調査する時間が与えられ、彼らが自分たちの目にするものをより明確に理解したうえでブースを訪れることは間違いないだろう。

残念ながら、市場の大半のベンダーはショー開催中のメール大量送信が名案だといまだに考えているため、今週は嵐の前の静けさが訪れているだけだということになる。

virtualization.infoでは例年通り慎重な分析を行ってからVMworldのニュースをお届けするので、読者のみなさまに仮想化関連のスパムが来ることはないので安心されたい。
われわれは、2009年はじめ2008年、そして2007年同様、有意義なダイジェスト版もお届けする

いずれにせよ、それに先立ち同イベントの基調講演やカンファレンス開催中にVMware社が行う主な発表の速報をお届けしていく。

今後もご愛読いただきたい。

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