大胆にもVDIでVMware社と直接対決に臨むCitrix社(20090806-1)

8/06/2009   |   原文はこちら (English)

citrix logo

Citrix社はちょうど2年前、XenSource社買収を発表し、サーバ仮想化(XenServer)とデスクトップ仮想化(XenDesktop)の両市場に正式に参入し、元パートナーのVMware社と直接競合することになった。

Citrix社はこれに5億ドルを投資したものの、ハードウェア仮想化分野における自社の存在を周知させる活動は最小限に抑えた。
もちろん、コミュニティーではオープンソース業界におけるXenSourceの妥当性(Xenプロジェクトに対する影響や新興企業の買収費用)がしばらく関心を引いたが、その後同社は特に何をすることもなく、ターミナルサービス/アプリケーション配信ベンダーのイメージをほかのものへと変化させ、それが競合各社の顧客を大量に誘い込んだ。

Citrix社のマーケティング部門は買収後最初の18カ月、XenSourceが仲間に加わるまでは市場において自社を完全に新しい真の主要ベンダーにするための大規模な措置を何も執らなかったといって間違いない。
したがって、大半の顧客がXenServerをVMware ESXの本格的な代替製品として見なかった(今もまだ見ていない)としてもさほど驚きはない。

それでも、同社がXenServerやサーバおよびデスクトップの仮想化分野における同社の取り組みを売り込むべく唯一利用する武器が、XenSource社の創業者兼元最高技術責任者(CTO)で、現在はCitrix社の仮想化/管理事業部担当CTOを務める有名な Simon Crosby氏の言葉だ。
しかし、VMware社が毎四半期繰り広げる大規模なマーケティング活動や幅広く普及したコミュニティーの疲れを知らない活動に比べれば、同氏の言葉はささやき程度にしか聞こえてこない。
「Virtual Reality Check」ベンチマーク(2009年2月)やXenServerの熟成に関するBurton Groupのレポート(7月9日)がなかったら、競合各社はさらに楽だっただろう。

いずれにせよ、何かが変わりつつある。
Citrix社は、ハイパーバイザーは顧客がOSへの搭載を期待するようなコモディティになる可能性があることからサーバ仮想化市場でVMware社と競合するのはエネルギーの無駄だと判断し、そのためにXenServerを無償公開したのかもしれない。また、同社はデスクトップ仮想化市場でも積極的になりつつある。

Citrix社は買収後初めて、公に、そして直接VMware社との競合を展開しており、しかもかなり果敢に取り組んでいる。
同社の企業サイトにある「Citrix XenDesktop and VMware View: Which Is the Best VDI Solution?」(Citrix XenDesktopとVMware Viewはどちらが最高のVDIソリューションか?)というタイトルの比較表は、公の場での宣戦布告である。

XenDesktopVSView

Citrix社はブログやオンラインセミナーで、「Storage Best Practices for High Definition VDI」(高品位VDI用ストレージのベストプラクティス)について語りながら、NetApp社(VMware社の親会社であるEMC社の最大のライバル)などの仲間を引き合いに出している。

(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)

FAQ:  Citrix社とNetapp社のVDIソリューションの組み合わせとVMware社のものとの差別化要因は?
回答:われわれのウェブサイトにある詳細な競合比較表で概要が示されるとおり、  Citrix社とNetapp社のVDIソリューションの組み合わせは以下の4つの重要な分野で差別化される。 
1.       ユーザエクペリエンス:  Citrix社の「HDX Technologies」は、統合クライアント/エンドポイント側、サーバ側、あるいはネットワーク側の技術を強化し、幅広いアプリケーション(ストリーミングメディア、Flash、オーディオ、3Dグラフィックスなど)においてLANとWANの両方でユーザに最適な高品位ユーザエクスペリエンスを提供することで最適化する。  これは、LANのユースケースでは機能するがWANでは機能しない「VMware View」とは全く対照的だ。
2.       アプリケーション管理:  Citrix社とNetapp社のVDIソリューションの組み合わせには、定評のあるCitrix社のアプリケーション仮想化ソリューションで、「Hosted」もしくは「Streamed」のいずれかのモードで数千種類ものWindowsアプリケーションに対応するXenAppが統合されている。  VMware ViewはVMware社の「ThinApp」アプリケーション仮想化技術と統合されている。  しかし、  VMware Viewソリューションには配信されたすべてのアプリケーションをVMにバンドルする必要があり、これがアプリケーションの配信を格段に厄介かつ難しくしている。
3.       柔軟性  Citrix社とNetapp社のVDIソリューションの組み合わせなら、さまざまなVM Infrastructure(MicrosoftのHyper-V、Citrix XenServer、あるいはVMware ESX)を利用できる柔軟性がIT部門に与えられる。  対照的に、VMware ViewはIT部門をVMware ESXに縛り付けてしまう。  こちらは、最もパワフルで費用効果の高い最高品質のVDIソリューションを選べる柔軟性が顧客に与えられる。
4.       ポリシーベースのアクセスコントロール:  Citrix社とNetapp社のVDIソリューションの組み合わせは、使い慣れたMicrosoft社やCitrix社の管理ユーザインターフェースを活用し、詳細な(  ユーザグループ別や個人別など)データ/アプリケーションアクセス管理を行う。

重要なポイントは、上記の内容の真偽ではない(だが、virtualization.info読者の多くはすぐにそれを確認しようとするはずだ)。ポイントとなるのは、Citrix社がついにXenSource技術をどう扱うか決断し、その計画を実行に移しつつあることだ。
もしこれが本当なら、顧客は判断を下すために必要な戦略に対する具体的な理解を多少は深めたはずだ。

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