EC2をプライベート仮想データセンタ(Xenベース)に変えるAmazon社(20090827-5)
VMware社が自社クラウドコンピューティングのスローガンを新たに掲げた1年前、そこには少なくとも4種類の反応があった。期待、懐疑論、いら立ち、そして混乱だ。
一部は、VMware社の予測どおりデータセンタがわずか2年で電力網のように簡単に幅広く使えるようになることを心から期待した。 一方、(本サイトも含め)このような革命がこれだけ短期間で起こる可能性やSMBにとっての適性について懐疑的な意見もあった。 また、VMware社の新最高経営責任者(CEO)、Paul Maritz氏が公の場に登場してすぐにGoogle社のクラウドコンピューティングに対するアプローチが根本的に間違っていると語ったことに対し、同検索大手はいら立ちを見せた。 そして、そのほかはパブリックとプライベートの両クラウドの登場に混乱するばかりだった。
VMware社の話に出たパブリッククラウドはサービスとしてのインフラ(IaaS) アーキテクチャで、仮想マシンがオンデマンドでプロビジョニングされ、顧客はペイ・パー・ユースモデルで課金される(ほかにもいろいろあるが、全員が記憶しているのはこれら2つの基本的な側面だ)。
しかし、プライベートクラウドとは正確にどのようなものなのだろうか? これは、既に非常に素晴らしく、ハードウェア仮想化が今も重要な部品として残るデータセンタのセット化の概念よりさらに素晴らしく新しい方法なのだろうか? それとも、クラウドのなかにクラウドを入れたソリューションで、ハウジングと仮想化が組み合わさったものなのだろうか? もしくは、それよりさらに異なるものなのだろうか?
XenベースのIaaSアーキテクチャを2年前から提供しているAmazon社が先ごろこれに対する回答を寄せてきた。これは、「Virtual Private Cloud(VPC)」と呼ばれ、基本的には同社で人気の高いElastic Computing Cloud(EC2)内のプライベートセグメントになっており、顧客はVPN回線で接続する。
EC2の新たな進化に関連してAmazon社と提携するRightScale社が、このVPCを顧客がどのようにコンフィギュレーションできるのかについて新たな詳細を明らかにしている。
VPCは現在、まだ限定ベータの段階だが、既にXenにとっての大きな節目となっている。 Amazon社がEC2を拡大し、新しい顧客を集めれば集めるほど、多くの企業がパブリック/プライベートの両IaaSソリューションでEC2を「デフォルト」の選択肢として認識するようになり、Citrix社やOracle社など、Xenを利用するこれらの仮想化ベンダーの信頼性も高まる。
VMware社にはそれが分かっており、だからTerremark社に出資し、SprintSource社の買収を進めているのだ。vSphereがクラウド対応だという認識を維持したいのであれば、VMware社はAmazon EC2に対抗できるものを開発する必要がある。
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