Virtual Machine Manager 2008 R2がRelease Candidateに到達(20090608-8)

6/08/2009   |   原文はこちら (English)

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virtualization.info読者なら既にご存じの通り、Microsoft社は「Hyper-V 2.0 RTM」を「Windows Server 2008 R2 RTM」の一部として7月下旬にパートナー各社、そして10月下旬に顧客に向けてリリースする。

したがって、「System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)2008 R2」が週末にRelease Candidateステータスに到達してもさほど驚くことではない。
だが、Sanbolic社やSymantec/Veritas社のソリューション、あるいは全く新しい「Quick Storage Migration」をサポートするなど、この新ビルドがストレージ方面で多数の改良を加えてきたことには驚かされる。

いずれにせよ、現時点では同製品も機能を完全にそろえているので、製品版に搭載される新機能のリストを以下に紹介する。

  • Windows Server 2008 R2のクラスタ化されたホスト間における仮想マシンのライブマイグレーション
    ライブマイグレーションでは、Windows Server 2008 R2のフェールオーバークラスタノードから同じクラスタ内の別のノードにダウンタイムを発生させることなく仮想マシンを移行することができる。仮想マシンにダウンタイムが発生しないため、この移動は仮想マシンに接続されたユーザに完全に透過的になっている。
  • 仮想マシン配備中のネットワーク最適化の検知
    SCVMM 2008 R2は、Server 2008 R2の機能で、仮想マシンのネットワークパフォーマンスを向上させる「Virtual Machine Queue(VMQ)」と「TCP Chimney」の両方をサポートする。
    VMQ機能をサポートするネットワークアダプタは、各仮想ネットワークアダプタごとにユニークなネットワークキューを作成し、そのキューを仮想マシンのメモリに直接接続することが可能だ。この回線は、パケットをハイパーバイザーから仮想マシンに直接ルーティングし、仮想化スタックの処理の大半を迂回する。
    TCP Chimney機能をサポートするネットワークアダプタは、ネットワーキングスタックからネットワークトラフィックの処理負荷を削減することができる。これらの機能はいずれもネットワークのパフォーマンスを高め、CPU利用率を削減する。
  • 仮想ハードディスク(VHD)のホット登録と解除
    Windows Server 2008 R2では、Hyper-Vを使うことでユーザが仮想マシンの実行中にVHDを登録および解除することができる。
  • Clustered Shared Volume(CSV)のサポート
    VMM 2008 R2はWindows Server 2008 R2のクラスタ化共有ボリューム(CSV)機能をサポートする。CSVは、Windows Server 2008 R2フェールオーバークラスタ上のすべてのホストが共有論理ユニット番号(LUN)上の仮想マシンファイルを同時にアクセスできるようにする。クラスタ上のノードはすべて単一の共有LUNにアクセスできるため、仮想マシンはLUNを実際に保有するノードに関して完全に透過的になっている。これでクラスタ内のノードはすべてどのLUNにもアクセスできるため、クラスタ内での仮想マシンのライブマイグレーションが可能になる。
  • Sanbolic Clustered File Systemのサポート
    VMM 2008 R2は、Windows Server 2008とHyper-Vが動作するホスト上の素早い移行と、Windows Server 2008 R2とHyper-Vが動作するホスト上のライブマイグレーションを実現するサードパーティー製共有ボリュームソリューションの「Sanbolic Clustered File System(CFS)」をサポートする。
  • Veritas Storage Foundation for Windowsのサポート
    VMM 2008 R2は、物理ディスクやアレイから仮想ストレージデバイスを作成するオンラインストレージ管理ソリューションの「Veritas Storage Foundation 5.1 for Windows」(SFW)をサポートする。クラスタリソースグループの一部としてSFWを使って作成されたボリュームは、VMM 2008 R2に検知され、仮想マシンの配備や移行時に選択することができる。SFWのボリュームは1台の仮想マシンにつき1つに制限されている。
  • クラスタ化されたホストでのSANの移行
    VMM 2008 R2は、SAN転送を使ってクラスタからの仮想マシンと高可用仮想マシンの出し入れをサポートする。SAN転送を使って仮想マシンをクラスタに移行する場合、VMMはクラスタの中のすべてのノードをチェックして確実に各ノードからLUNを見ることができ、そのLUN用のクラスタディスクリソースを自動的に作成できるようにする。VMMは自動的にクラスタディスクリソースのコンフィギュレーションを行うが、その認証は行わない。新たに作成したクラスタディスクリソースは、「Failover Cluster Management」の「Validate a Configuration」ウィザードを使って認証することになる。仮想マシンをクラスタの外に移行するには、仮想マシンがCSVを使わない専用のLUN上になくてはならない。
  • iSCSI SANの拡張サポート
    VMM 2008は、ターゲットLUNごとに1つのiSCSIが必要なイニシエータベースのiSCSIターゲット接続を利用する仮想マシンのSAN転送をサポートする。VMM 2008 R2では、iSCSIターゲットごとに複数のLUNを使えるようにし、VMMのiSCSI SANベンダーサポートを拡大するLUNマスキングを新たにサポートしている。
  • Quick Storage Migration
    Windows Server 2008 R2のホストや、Storage VMotion対応のホストでは、動作中の仮想マシンのファイルをサービス停止時間を最小限もしくはゼロに抑えて同じホスト上のストレージの異なる場所に移行することができる。仮想マシンをWindows Server 2008 R2が動作中のホストに移行するウィザードを使い、ネットワーク転送を使う場合は、各仮想マシンの各仮想ハードディスク(.vhd)ファイルごとに別の保存場所を指定するオプションがVMM 2008 R2に用意されている。
  • ホストのメンテナンスモード
    VMM 2008 R2では、アップデートの適用や物理コンポーネントの交換など、メンテナンス作業が必要なときはいつでもWindowsベースのホストでメンテナンスモードを開始することができる。
    高可用仮想マシンのWindows Server 2008 R2クラスタのホストでメンテナンスモードを開始するには次のいずれかの方法がある。
    • オプションがある場合は、ライブマイグレーションを使ってすべての仮想マシンを同一クラスタ上のほかのホストに退避させる。ホスト上のいずれかの仮想マシンで移行が失敗すると、メンテナンスモードが開始されず、VMMが既に移行した仮想マシンに戻らない。
    • ホスト上の仮想マシンはすべて保存ステータスにする。
  • VMware Port Groups for Virtual Switches
    VMMは、ハードウェアコンフィギュレーションの仮想ネットワークアダプタに明記されたネットワークロケーションとタグを使ってホスト上の仮想マシンのネットワーク可用性を判断する。VMM 2008 R2では、仮想マシンをVMware ESX Serverホストに導入する場合は、仮想スイッチが利用できるVMwareポートグループから選択する。
  • Hyper-Vに割り当てられた仮想マシンパーミッション
    VMM 2008 R2では、VMMがHyper-V承認保管場所のrootの範囲内にロール定義やロール会員数に対する変更を保存する。ほかの領域に対するそのほかの変更はすべてVMMのロールユーザリフレッシュ機能によって30分ごとに上書きされる。これは、VMM 2008のロールユーザ処理とは異なる。VMM 2008では、仮想マシン、ホスト、そして資源の利用をVMMがユーザロールに関連づけられたアクセス権とパミッションだけで判断する。VMM 2008はHyper-Vのロール定義やロール会員数には一切変更を加えず、ホストと仮想マシンが管理下にある間はHyper-Vの承認場所を無視するだけとなっている。

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