クラウドコンピューティングに対するGoogle社のアプローチを強く非難するVMware社(20090514-1)
2009年2月、VMworld Europeカンファレンスに初めて登場したVMware社の新最高経営責任者(CEO)、Paul Maritz氏は、Google社が特に神経質になっている分野で同検索大手を挑発することにした。クラウドコンピューティングだ。
同氏は「…彼らは自分たちが自社のアプリケーションやハードウェアのデザインを見直すことでしか拡張できないことに気付いていない」と語り、激しい論争を引き起こした。
Google社がカバーするユーザ層と同社が持ち合わせる信頼性を考えると、VMware社はこれで問題を抱えてしまったといっても間違いないだろう。
クラウドコンピューティングを新しいスローガンにしているVMware社にとって、ここでGoogle社を放っておくことは絶対にできないのだ。
そこで、VMware社で新興製品/市場担当バイスプレジデントを務めるDan Chu氏は5月14日、Google社に対する長文の回答を自社の幹部ブログに掲載し、同検索大手は市場を独占しようとするよりも現実に目を向けるべきである、と示唆した(以下の強調文字はわれわれが付加したもの)。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)…
Google社は有効で興味深いモデルを有しているが、それが企業ITの大半には全く適さないことが徐々に明らかになってきた。
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Google社は、自分たちの規模と、サーバ管理に対するアプローチには重要な利点がある、とブログで主張している。もし企業に無限のリソースがあり、これらのコモディティサーバをすべて使って大規模なデータセンタを構築できるならば、Google社のモデルが適しているのかもしれない。 しかし、今日のデータセンタはそのような状況にはない。仮想化が実現できるのはアプリケーションのパフォーマンス向上、既存リソースの利用率向上、そしてほぼ無制限のスケーラビリティだ。また、VMware社は多くの顧客が必要としているものを提供できる。選択肢だ。
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顧客は自分たちのITプラットフォームを自分たちのビジネスニーズに合わせようとしているのであり、その逆ではない。Google社のアプローチは、全員を無理やり押し込む非統合クラウドサービスの最大公約数的なものを提唱している。顧客はクラウドの効率性に加え、柔軟性と既存の幅広いソリューションを望んでいる。顧客は自分たちのアプリケーションを特定のクラウドで運用できるよう書き直そうとも、修正しようともしていない。特に、マクロ経済的な現状を考えると、既存のアプリをクラウドで活用できるようにするクラウドプラットフォームの方が顧客の優先度は高い。
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Google社のブログは、「一般的にITシステムの進化は遅く」、Google社の方が革新の速度が大幅に早い、と締めくくっている。この仮説は主にGoogle Appsとその新機能投入頻度に重点を置いたものだ。これは、Google社が偶然開発中の機能と全く同じものを探していた顧客にとっては良いが、顧客が抱えているかもしれないほかのIT関連ニーズでは、Google社のスタックは顧客から見てブラックボックスになってしまう。多種多様なパートナーがそれぞれの新技術を統合したり貢献できるコンポーネントアーキテクチャがないのだ。
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社外のクラウドと社内のITの間の行き来が可能な柔軟性を維持しようとする顧客にとって、Google社の独自プラットフォームはアプリが次々に入っていき、そこから決して出ることのできない「ごきぶりホイホイ」のようなものだ。…
VMware社とGoogle社の関係(というものが存在するのなら)は、明らかに危機的状況にあると言えるのだろうか?
ここで大きな疑問となるのは、VMworldにおいてPaul Maritz氏がこの話題を巡ってGoogle社に狙いを定めて攻撃を仕掛けてきた理由だ。
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