VMworld Europe 2009総括(20090304-1)

3/04/2009   |   原文はこちら (English)

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舞台が米国であろうと欧州であろうと、VMware社の新しい最高経営責任者(CEO)であるPaul Maritz氏は、VMware社はクラウドコンピューティングを信じており、それを実現できるのは自社の仮想化技術だけである、という同じメッセージを聴衆に伝える。
つまり、virtualization.infoが9月末に公開したVMworld 2008の総括を既にお読みの方は、まさにすべてを先刻承知ということになる。

いずれにせよ、米国での基調講演と比べるとVMware社の欧州版メッセージの方が多少具体的で、明確で、意欲的に聞こえた。
Paul Maritz氏のVMware社入社から既に6カ月が経過しており、同氏もいよいよリスクを取る準備を整えたようだ。

VMworld 2008と同様、最高技術責任者(CTO)兼R&D担当シニアバイスプレジデントで永遠の大物であるStephen Herrod博士が行った2日目の基調講演は、VMware社の 仮想化にまつわる各種技術についての今後の展開を再確認するものだった。
Herrod博士は自身の基調講演のなかで、vSphere 4.0と一緒に登場するほぼすべての新製品に言及した。
1時間にわたる概要の説明は、同社をこれまで以上に大きく描写し、大規模な品揃えで競合各社を圧倒する準備が整ったことを印象づけた。
社内のデータセンタであれ、ソリューションプロバイダー各社のクラウドであれ、携帯電話やビジネスノートPCであれ、この会社はそこに入り込みたいと考えているのだ。
そして同社は、仮想の世界からもとの世界に戻りたいと考える必要がなくなるよう、顧客が必要とするであろうツールをすべて提供すべくできる限りの手を尽くしている。
このようなことから、VMware社は遅かれ早かれ5番目に大きいインフラ管理会社へと変容を遂げる怪物だとの印象を全体的には受ける。

かねてからの予測通り、広くうわさされていたEMC社とVMware社とCisco社の合併はだれも議論しなかった。
発表するものがあるときは、Cisco社は可能な限り最も大きな場所を希望する

VMware社が相変わらず言及していないもう1つの話題が、SMB市場に対する同社の関心だ。
VMware社が積極的に調査を進めている分野の1つとして幹部が長距離VMotionなどに言及するときは、その焦点は非常に明確であるように思える。
そしてもちろん、VMware社の戦略にこのように大きな穴があるために、顧客やパートナーは無償XenServerの発表を熱い話題にできるのだ。
Citrix社はVMライブマイグレーションやリソースプールなどの機能満載のエンタープライズクラスのハイパーバイザーを無償で提供するのかもしれないが、大半の顧客はそれを取り巻く恵まれたエコシステムを待っている。
そして、パートナー各社は何をすべきかの評価を慎重に進めている。VMware社が同社のパートナーを飲み込み続ける(発表されたばかりの「vCenter Server Heartbeat」はその好例の1つ)一方で、Citrix社がこの措置により本当にマーケットシェアを拡大するのであれば、見送りがたい新しい利益機会が開けるかもしれない。

最後になるが、指摘しておくべき興味深い点が、カンファレンスに参加した秘密のベールに包まれた新興企業の数の多さだ。経済状況は最悪で、ベンチャー事業投資家もこれまでになく慎重になっているかもしれないが、最近のIT業界のなかでは仮想化業界が相変わらず最も元気だ。
今後数カ月の間には新しい企業が次々登場してVMware社と協力し、競合していくだろう。

VMworld Europeに参加できなかった方は、こちらにある豊富なオンラインビデオをご覧いただきたい。

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