Citrix社のEssentials for VMwareリリースはまだか?(20090310-3)
Citrix社は2週間前、考えられない発表を行った。約2年前にXenSource社から5億ドルで買収した技術の1つである「XenServer」が無償製品になるというものだ。
この措置は顧客、パートナー、そして競合各社から前代未聞の注目を集めた。
これは推測ではなく、virtualization.infoの統計からは、この措置に対するこれまで、そして現在も続く反響のすさまじさが明らかになる。
Citrix社では、サポート契約(Sun社がSolaris OSで採用し、まもなく登場するxVM仮想化ポートフォリオでも採用予定のものと全く同じモデル)と、新しい「Essentials」製品にパッケージングされ、XenServer版とMicrosoft Hyper-V版があるプレミアム管理機能の売上から利益を確保する。
Citrix社では、この戦略から以下のように多くのことを得たいと考えている。
- XenServerを無償にすることで、仮想化業界において本格的にブランドを認知させると同時に、エンタープライズ市場におけるVMware社の活動を阻止したい。
- 「Essentials for XenServer」により、企業の見込み客に「VMware vCenter」に対抗できる本格的な製品の存在を示したい。
- 「Essentials for Hyper-V」では、「Microsoft Terminal Server」と「Citrix Metaframe」という、成功を収めて同社の初期のヒットとなった組み合わせを再現したい。
もちろん、この戦略のカギを握っているのはMicrosoft社との相乗効果であり、無償ハイパーバイザーではない。
Essentials for Hyper-Vは3月10日からベータテストが始まっている。
Burton Group社のシニアアナリスト、Chris Wolf氏がこれに関する初期段階の感想を公表しており、満足しているようだ。
…ご覧のように、ネットワークストレージ上におけるHyper-VのVMプロビジョニングに大規模な改善が行われている。同ソフトウェアを使ってみたところ、ベータソフトウェアで期待していたことと基本的に変わらなかったが、克服すべき課題が1つあった。CVSMは問題なくストレージをプロビジョニングし、VMを作成したが、VMパススルーディスクを作成してそれぞれに正しいLUNを関連づけることはしなかった。この手順はHyper-Vマネージャツールを使って手動で行う必要があった。ただ、ほかのベータテスターもこの問題を確認しており、修正が行われている。また、現在はパススルー(未加工)ディスクのみサポートされており、仮想ハードディスクファイルはサポートされていない。発売時にはWindows Server 2008 R2のクラスタ共有ボリュームで仮想ディスクがサポートされることを期待している。
それでも、ストレージレポジトリとVMテンプレートを作成する最初の作業さえ行えば、VMの導入は非常に簡単だった。それに、あっというまに多数の新しいVMを動かせれば不満はないだろう。…
さて、Citrix社が「Essentials for VMware」をリリースしたらどうなるのだろうか?
これはもっともな疑問であり、それはMicrosoft社のSCVMM(仮想マシン・モニタ)プログラム管理チーム所属のRakesh Malhotra氏が書き込んだVMware ESXを管理するSCVMM 2008の機能に関する投稿への反応が要因となっている。
同氏の投稿では、ESXの管理部分を開発したときにMicrosoft社が下した設計上の判断と機能の仕組みが一部明らかになっている。
そして、同氏の最初の文章の一部が先の疑問へとつながった。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)…まず申し上げたいのは、完ぺきなソフトウェアというものはなく、われわれは常に改善を行い、顧客のフィードバックに対応しようとしている。実際、VMware ESXの管理機能はすべて顧客のフィードバックを反映したものだ。平たく言えば、人々が複数のハイパーバイザーをまたぐ仮想マシンの日常的な管理に1つのメインコンソールを使いたいと考えたためにこの問題を追求したのだ。その結果、顧客やパートナーにはSCVMM 2008によるマルチハイパーバイザー管理の人気が非常に高いことが明らかになった。…
通常なら、顧客がvCenterコンソールを捨ててSCVMMでESXファームを管理するようなことは考えにくいが、今は企業の顧客が膨大な数のマシンを異なるハイパーバイザーで仮想化できるという興味深い時代だ。
SAPなどは、既存のVMware Infrastructureと一緒にXenServerで500台のサーバを仮想化しようとしている。
Microsoft社も、VMware社自身よりESXをうまく(もしくは少なくとも同等程度に)管理できると考えている。また、Citrix社はMicrosoft社自身よりもHyper-Vをうまく管理できると考えている。
ならば、なぜCitrix社はEssentials製品をESXの管理にも対応させるべきではないのだろうか?
ライバルを認めすぎてもリスクはない。VMware社はすでにそのマーケットシェアでかなり認められている。
(肯定的な)結果として唯一考えられるのは、Citrix社が市場にある3つの主要ハイパーバイザーすべてを強化する初めての仮想化ベンダーになることくらいだ。
仮想化の管理に1つのメインコンソールを使いたいという顧客がいるというのが本当なら、なぜ彼らがそのような製品に関心を寄せてはならないのだろうか?
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