Cisco社が仮想化フレンドリーなUnified Computing Systemブレードプラットフォームを公開(20090316-7)
virtualization.infoが速報をお届けしてから3カ月以上が経過したが、大きなうわさになっていた「Unified Computing System(UCS)」(コード名:「California」)というのブレードシステムの公開準備をようやくCisco社が整えてきた。
その発表は、Cisco社の最高経営責任者(CEO)であるJohn Chambers氏と、Intel社(Paul Otellini氏、CEO)、VMware社(Paul Maritz氏、CEO)、EMC社(Joe Tucci氏、CEO)、BMC Software(Bob Beauchamp、CEO)、そしてMicrosoft社(Bob Muglia氏、サーバー/ツール事業部担当プレジデント)の各社トップ幹部によってつい先ほど行われた。
Cisco社にとって、「ユニファイドコンピューティング」はデータセンタのネットワーキング、ユニファイドファブリック、そしてプライベートとエクストラネット/イントラネットのクラウドを意味する(Cisco社ではこれを「インタークラウド」と呼んでいる)。
このアーキテクチャを実現するため、同社は前述の各社にとどまらず、Accenture社、BMC Software社、CSC社、EMC社、Emulex社、Intel社、Microsoft社、Net App社、Novell社、Oracle社、QLogic社、Red Hat社、SAP社、Tata社、VMware社、そしてWipro社など、多数のパートナーに協力を呼びかけている。
Intel社はNehalem CPUだけでなく10Gb Fibre Channel over Ethernet(FCoE)の部分でもこのプロジェクトでCisco社とコラボレートしている。
UCSは、FCoE以外にもイーサネット、Fibre Channel、そしてiSCSI経由でストレージ(EMC社が提供)にアクセスできるようになる。
容易に想像は付くが、VMware社はこのプラットフォーム用にまもなく登場する「vSphere 4.0」を認定し、これを「Cisco Nexus 1000V」と一緒に出荷する。
Microsoft社も同じ措置を執り、OEM契約によって「Windows Server 2008」と「Hyper-V」(もしくは「Windows Server 2003」あるいは「SQL Server 2008」)を一緒に出荷する。
いずれにせよ、「System Center Virtual Machine Manager」(あるいはSystem Centerファミリーのほかのコンポーネント)はこのハードウェアに同梱されないため、Microsoft社の関与は限定的なものとなっている。
ハイパーバイザーと各管理ツールに加え、UCSにはBMCソフトウェア管理/自動化技術も付属する。
これらすべてが新しいUCS Manager(GUIとコマンドラインの両インターフェースがある)によって統合される。
さらにCisco社は、管理用にオープンなAPIを提供して「レガシー」データセンタインフラからの移行を簡略化する。
だが今のところは、Cisco社がUCS Managerの実力を明らかにしていないため、技術革新のレベルやソフトウェアスタック統合におけるEgeneraとの競争力を推し量る手段はない。
現在明らかになっているのは、 セグメント化することでプラットフォームが最大320の隔離されたサーバ(そして数千台の仮想マシン)をシミュレートできることと、以下のコンポーネントの存在だけだ。
- 「Cisco UCS 6100 Series Fabric Interconnects」は高ラインレート、低待ち時間のロスレス10-Gbps Cisco Data CenterイーサネットとFCoE相互接続スイッチのファミリーでシステム内のI/Oを集約する。20ポートの1RUと40ポートの2RUの両バージョンとも、Fibre Channelや10 Gigabitイーサネットのコネクティビティを実現する拡張モジュールの収容が可能。
- 「Cisco UCS 5100 Series Blade Server Chassis」は最大8台のブレードサーバと最大2基のファブリックエクステンダを、管理モジュールを追加せずに6RUの筐体でサポート。
- 「Cisco UCS 2100 Series Fabric Extenders」はユニファイドファブリックをブレードサーバのシャシーに収納して、ブレードサーバとファブリックの各相互接続で最大4回線の10-Gbpsコネクションを実現し、診断、ケーブリング、管理を簡略化。
- 次世代のIntel Xeonプロセッサがベースの「Cisco UCS B-Series Blade Servers」はアプリケーションの需要に適合し、消費電力をインテリジェントにスケーリングして、クラス最高の仮想化を実現。各ブレードサーバはユニファイドファブリックへのアクセスにネットワークアダプタを活用。Cisco社独自のメモリ拡張技術が大幅にメモリ容量を拡大し、要求の厳しい仮想化と大容量データ処理のワークロード向けにパフォーマンスと容量を最大限に拡大。さらに、この技術は要求の低いワークロードには経済的なメモリ容量を提供。
- 「Cisco UCS Network Adapters」はライザーカードで提供。アダプタが3種類用意され、仮想化に最適化されたアダプタ、既存のドライバスタックとの互換性、あるいは効率的なハイパフォーマンスイーサネットなど、アプリケーションの要件を満たす各種オプションあり。
- 「Cisco UCS Manager」は、「Cisco Unified Computing System」の中枢部の役割を担う集中管理機能を提供。Cisco UCS Managerは、システムコンポーネントを1つのシームレスな結合力のあるシステムにまとめる組み込みソフトウェア。
価格設定や発売日に関する具体的な情報はないが、同社では一般向けの発売を2009年第2四半期としており(Q&AセッションでCisco社は4月9日という日付に言及)、これはVMware vSphereが2009年第2四半期に発売される可能性を意味する。
最新情報:例によって、UCSに関してはScott Lowe氏が簡単だが非常に興味深い詳細を用意している。
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