VMworld Europe 2009速報:第2日(20090225-1)

2/25/2009   |   原文はこちら (English)

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VMworld Europe 2009カンファレンス初日に行われたVMware社最高経営責任者(CEO)のPaul Maritz氏による基調講演は、VMworld 2008のそれより一段と具体的な内容だった

同氏は「vSphere 4.0」および「Client Hypervisor Platform」(CVP)の公式発表以外に、以下の2つの要点を浮き彫りにした。

  • VMware社はクラウドコンピューティング市場において本格的かつ積極的な立場を取り始めている。Maritz氏はGoogle社のクラウドコンピューティングに対するアプローチは仮想化を抜きにして拡張することはできないと述べて大胆な立場を取った。
  • VMware社は既存のパートナー各社を通じ、ほかの仮想化ベンダーには絶対に競争上優位に立たせないようにする。Maritz氏はIntel社を壇上に招き、Citrix社がほんの1カ月前に発表したばかりのものとほとんど変わらないクライアントハイパーバイザーに関する提携を発表させた。

2月25日に壇上に登場するのは同社最高技術責任者(CTO)兼R&D担当シニアバイスプレジデントのStephen Herrod氏で、同氏からは「vSphere」や「vCenter Suite」など、VMware社が2009年中にリリースする見通しの各種技術について詳細な説明があるはずだ。

Stephen Herrod氏が壇上に登場する。同氏のプレゼンテーションのタイトルは「The Future of VMware Virtualization」(VMware仮想化技術の未来)だ。

まず第一に、同氏はまもなく登場するvSphere ESX 4の機能を解説する。

  • 8基の仮想CPU
  • 256Gバイトの仮想RAM

Herrod氏によると、この仮想ハードウェアセットにより、データベースを仮想化しない理由はもはやなくなったという。

VMware社が最近記録したパフォーマンスを簡単に振り返った同氏は、vStorageの戦略に話題を移して、まもなく登場するシンプロビジョニング提供機能に言及した。

さらに、vNetworkに簡単に触れると、まもなく登場するvSphere 4.0の「Distributed Switch」とCisco Nexus 1000Vにも当然触れた。

Herrod氏はほかの機能に話題を移し、vSphere 4.0では実験的な機能となる「Distributed Power Management」にも言及した。
そして同氏は、将来のクラウドコンピューティングのインフラを構成するような巨大コンピュータのスマートパワーマネジメントの重要性を浮き彫りにする。

Herrod氏はアプリケーションの可用性に話題を移すと、vSphere 4.0プラットフォームの一部として「VMware Fault Tolerance(FT)」に言及する。
既にvirtualization.infoが以前に浮き彫りにしたように VMware FTはLAN専用技術となり、アクティブとパッシブの両方のESXノードが同じバックエンドストレージを共有できる限りデータセンタ内部で動作する。

Herrod氏は、今度はセキュリティへと話題を移し、同じくvSphere 4.0の一部である「VMsafe API」に言及する。
VMware社はVMsafeのほかに、同社が2008年10月にBlue Lane Technology社から獲得したファイアウォール仮想アプライアンスの「vShield Zones」を公表している。

ここから話題は管理へと移り、Herrod氏はまもなく登場するvCenter Suite 4.0の機能を取り上げる。 

同氏が取り上げる最初のモジュールは、Neverfail Group社からOEM供給を受け、既に予告されているホットスタンバイ技術の「vCenter Server Heartbeat」だ(このリリースに関する詳細は来週伝える)。

Herrod氏が言及する2番目のモジュールは「vCenter Server Linked Mode」という、数百台ものvCenterホストをまたいで同じオブジェクトの棚卸しを共有できるようにする新技術だ。
ここでデモが入る。vCenter 4.0が初披露され、新しいLinked Modeの(基本/高度)検索機能のデモが行われた。

Herrod氏は次に、vCenterの棚卸しに組み込まれるとすぐ新しいESXホストコンフィギュレーションのコンプライアンスを確認および実施する「Host Profiles」というまもなく登場する機能に話題を移す(Veeam社は2008年11月から既に提供済み)。

ここでいよいよ長年待ち望まれてきた機能である「vCenter Server for Linux」の登場だ。
VMware社はこれを仮想アプライアンスとして投入し、ベータ版も25日中に入手可能になる。

Herrod氏はここで完全に話題を変えて「vCloud API」の話に入る。
これらは2009年中にリリースされ、管理およびフェデレーション機能を提供する。

Herrod氏はvCloudの「長距離VMotionは実現するのか?」というFAQの1つに言及する(プライベートもしくは公衆データセンタ間のライブマイグレーション実施能力を指す)。
これに対しては、非常に複雑な機能だが、この問題を解決すべく本格的な調査を進め、パートナーとも協力している、との回答があった。

次にHerrod氏は、エンドユーザがクラウドインフラ(vCloudパートナーのみ利用可能)とやりとりできるようにする「Customizable Self-Service Portals」に簡単に触れる。

ここで「vCloud Plug-in for vCenter」のデモとなる。
vSphere 4.0を使っている顧客は、このプラグインをインストールし、自分が契約しているクラウドサービスプロバイダーにログオンし、vCenter GUI内に表示されるクラウドインフラのなかに自分の本番環境仮想マシンをドラッグするだけでよい。 
ほかには何の操作をしなくても、VMがクラウド内に自動的に移行される。

ここからはVMware社の戦略の最後の部分である「vClient」だ。

Paul Maritz氏が前日明らかにしたように、同社はLAN/WANクライアント、シック/シンクライアントを含む法人のあらゆる顧客を一元管理したいと考えている。
これを実現するため、VMware社はLinked Clones、ThinApp、セキュリティポリシー(ACEから登場)を利用することになる。

LANやWANのクライアントに素晴らしいパフォーマンスを提供するため、VMware社は「PC over IP(PCoIP)」プロトコルTeradici社と共同で開発中だ。
PCoIPはローカルクライアントが提供できるハードウェアアクセラレーションを活用することになる。

ここでデモだ。舞台裏では4コアのワークステーション上でGoogle Mapsが動いている。PCoIPを介してこのワークステーションにアクセスし、パリ上空を飛び回る様子が披露されるが、その動きは極めてスムーズだ。

基調講演の最後は次世代技術についてだ。
Stephen Herrod氏がモバイル仮想化について語る。
この分野には複数の難問がある。セキュリティ、ペルソナ管理、自宅/職場コンバージェンス、そしてアプリケーション管理だ。

Herrod氏は先に発表された VMware社の「Mobile Virtualization Platform(MVP)」に言及し、プロトタイプを壇上で初披露する。

このVMwareハイパーバイザーは「Nokia N800」デバイス内で動作しており、「Windows CE 6.0」仮想マシンと「Google Android」仮想マシンを同時に起動している。
VMはそれぞれ40Mバイト未満しか使用しない。Androidが活用するN800のタッチスクリーン機能も健在だ。

この卓越したデモで基調講演は終了となる。

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