Hyper-V 2008のパフォーマンスチューニング指針(20090204-1)
Microsoft社は2008年6月、同社製ハイパーバイザーの評価および選定を進めるすべての顧客にとって重要なドキュメントを公開した。「Performance Tuning Guidelines for Windows Server 2008」(Windows Server 2008のためのパフォーマンスチューニング指針)だ。
同書にはHyper-Vだけを取り上げたセクションが用意されており、そこに書かれているアドバイスは大半が常識もしくは同製品の機能を要約したものに過ぎないが、所々に貴重なアドバイスも隠れている。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)メモリ容量設定を修正する
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各VMのメモリオーバーヘッド標準は、仮想RAMの最初の1Gバイトまで32Mバイトとし、あとは仮想RAMが1GB増加するごとに8Mバイトを追加するのが良い。物理サーバ上でホスティングするVMの数を計算するときはこのことを考慮すべきだ。メモリオーバーヘッドは実際の負荷と、各VMに割り当てられたメモリ容量によって変化する。
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ファイルのアクセス日時チェックを無効にする
Windows Server 2003以前のWindows OSは、アプリケーションがファイルに対してオープン、リード、もしくはライトを実行するとファイルのアクセス日時をアップデートする。これはディスクI/O処理回数を増やし、CPUの仮想化関連オーバーヘッドをさらに増やしてしまう。アプリケーションがサーバ上のアクセス日時を使わないのなら、システム管理者はこれらのアップデート処理が無効になるよう、以下のレジストリキーを無効にすることを検討したい。
NTFSDisableLastAccessUpdate
HKLM\System\CurrentControlSet\Control\FileSystem\ (REG_DWORD)
デフォルトでは、Windows VistaもWindows Server 2008もアクセス日時のアップデートを無効にしている。
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I/Oバランサコントロール
仮想化スタックは、システムのI/O帯域幅が飽和状態になったVMがそれぞれ同様のI/Oレスポンスタイムになるよう、各VMからのストレージI/Oストリームのバランスを取る。以下のレジストリキーを使用すればバランス処理アルゴリズムを調整できるが、仮想化スタックは適度なバランスを取りながらI/Oデバイスのスループットを最大限に利用しようと試みる。最初のパスでストレージのシナリオを決定し、2回目のパスでネットワーキングのシナリオを決める。
HKLM\System\CurrentControlSet\Services\StorVsp\<Key> = (REG_DWORD)
HKLM\System\CurrentControlSet\Services\VmSwitch\<Key> = (REG_DWORD)
ストレージにもネットワーキングにも、前述のStorVspとVmSwitchの両方のパスでそれぞれ3つのレジストリキーがある。いずれも値はDWORDで以下のように動作する。ただし、この高度なチューニングオプションは、具体的に使う理由がない限り推奨できない。これらのレジストリキーが将来のリリースから削除される可能性があることに注意したい
- IOBalance_Enabled
バランサは0以外の値がセットされると有効になり、0がセットされると無効になる。デフォルトはストレージが有効で、ネットワーキングが無効になっている。ネットワーキングのバランサを有効にすると、場合によってかなりのCPUオーバーヘッドがかかる可能性がある。- IOBalance_KeepHwBusyLatencyTarget_Microseconds
これにより、バランス改善のために抑制をかけるまでハードウェアにバランサを適用させる量を待ち時間の値でコントロールする。デフォルトはストレージが83ミリ秒、ネットワーキングが2ミリ秒。この値を下げるとバランスは改善されるがスループットが多少低下する。これを極端に下げると全体のスループットに大きな影響が出る。高スループットで長い待ち時間を持つストレージシステムは、このパラメータに高い値をセットすると全体のスループットが上がる。- IOBalance_AllowedPercentOverheadDueToFlowSwitching
1つのVMが別のVMに切り替わるまでにバランサが取り出せる処理量をコントロールする。この設定は主にストレージ用で、異なるVMのI/Oを細かくインターリービングすればディスクシーク数を増やすことができる。デフォルトはストレージもネットワーキングも8%となっている。…
インタラプトアフィニティ
特定のワークロードでは、1つのネットワークアダプタ用のデバイスインタラプトを1つの論理プロセッサにバインドするとHyper-Vのパフォーマンスが向上する場合がある。高度なチューニングが推奨されるのは、ネットワークの帯域幅を最大限活用する際の特定の問題に対応するときだけに限られる。システム管理者は、「IntPolicy」ツールを使えばデバイスインタラプトを特定のプロセッサにバインドすることができる。
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