Citrix XenServerが無償化(XenCenter、XenMotion、Resource Pools、ストレージ管理機能を搭載)(20090223-1)

2/23/2009   |   原文はこちら (English)

citrix logo

複数のブロガーや有名ジャーナリストは先週、Citrix社が「XenServer」を無償リリースしようとしているとの大ニュースを伝えた。
当然ながら、詳細が明らかになっていなかったため、多数の憶測と混乱が生じたが、同社は2月23日の公式発表でそれを解消した。

まず第一に、Citrix社が無償リリースするのは「XenServer」の「Enterprise Edition」だ。
これは、同ハイパーバイザーをスケールダウンした機能限定バージョンではない。3月末からは、XenServerのエディションは1種類だけとなり、それが無償公開されることになる。

次に、Citrix社はXenServerと一緒に複数のホスト(XenCenter)を管理するエンタープライズコンソール、VMライブマイグレーション(XenMotion)技術、リソース共有(Resource Pools)技術、そしてエンタープライズストレージ管理技術など、膨大な数のエンタープライズ向け機能も無償配布する。 

「VMware ESXi」と早速比較が行われている(もちろん勝負にならない)。

XenServerFreevsESXi

この措置はVMware社にとって大打撃となっている。

Citrix社がこれまでXenServerの普及で問題を抱えてきたのは、同製品の競争力が低いためではなかった。virtualization.infoがNDAを締結して何度か比較分析レビューを行っているが、その結果はむしろその逆であり、Amazon社もElastic Compute Cloud(EC2)で素晴らしい仕事をして、エンタープライズやクラウドコンピューティングに対応できるXenの実力を実証している。  
Citrix社が顧客サイトへの参入に苦戦しているのは、VMware社が約10年をかけて構築してきた忠実な顧客ベースはESXが優秀な製品だとしてほかのソリューションの検討に関心を示さないという単純な理由からだ(また、たとえ製品に懸念を抱いても複数年の「Enterprise License Agreements」に縛られている)。

しかし、Citrix社がこれだけの機能を搭載したエンタープライズパッケージを無償でリリースするとなると、今の経済状況ではXenServerの評価をせずにいられる企業があるだろうか?
そして、XenServerとESXを比較させる立派な口実を見込み客に与えることこそCitrix社の目的なのだ。

さらに、「XenApp」(旧「MetaFrame」、その後「Presentation Server」へ変更)のおかげでCitrix社がエンタープライズ市場にかなり浸透したことも覚えておいて損はないだろう。
これで同社は、顧客全員に無償ハイパーバイザーをプレゼントできるようになったのだ。
また、XenServerがコア機能としてXenAppに搭載されるようになったことをCitrix社が同日に発表しているのもそれが理由だ。 

この措置をさらに称賛するのはやはりAmazon社で、同社では現時点においてEC2施設のXenホストをXenServerにアップグレードしたい考えのようだ

ただし問題は、Citrix社が今後どのように売上を獲得していくのかという点だ。
これに関して同社は、エンタープライズサポートとプレミアム管理機能の2つに賭けている。

1つ目の戦略についてはほとんど付け加える必要はないだろう。いつまでたっても登場する様子のない「xVM Server」でSun社が計画しているのとほぼ同じように、Citrix社もハイパーバイザーのエンタープライズエディションを無償配布すれば採用が大幅に加速し、本格的導入に向けたサポート契約につながると考えているのだ。

2つ目のポイントについて、Citrix社は高可用性、仮想ラボ自動化システムエンジン(OEM版「VMLogix LabManager」)、「Ardence」VMプロビジョニングエンジン(現在の名前は「Dynamic Provisioning Services」)、オーケストレーションAPI(Workflow Studioと一緒に使用)、そしてXenCenterと既存のSAN管理製品(「StorageLink」)を統合する新しい技術セットなど、待望の機能をいくつか搭載した「Essentials」という新しい管理パッケージを開発した。CitrixEssentials

さらに詳しい調査が必要な4種類の機能を新たに搭載するため、この最後の技術はかなり興味深い。

  • StorageLink Gateway」は、発見の自動化とネイティブストレージサービスへのワンクリックアクセスを実現する。
  • StorageLink Resource Manager」は、プロビジョニング、スナップショット、クローニングなど、ネイティブストレージアレイ内部の一般的な動作を仮想化管理環境内部から見えるようにする。
  • StorageLink Image Manager」は、ターゲットになるXenServerホストが何台であっても素早く導入可能な一元管理された仮想マシンイメージのライブラリを提供する。
  • StorageLink Connect」は、XenServer環境をサードパーティーのストレージソリューションやエンタープライズ管理フレームワークに簡単にリンクできるようにする明確に定義された一連のオープンAPIを提供する。

CitrixStorageLink

Citrix社では、Essentialsの価格をサーバあたり1500ドルから5000ドルの間に設定し、(Project Encoreという)Microsoft社との提携見直しの一環として、Hyper-Vを採用するMicrosoft社の顧客にもEssentialsパッケージを提供する

これら2つのエディションは2009年4月7日から発売される。

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