Microsoft社は(Cisco版)KVMでWindowsをサポートするか?(20090116-4)
新しい仮想化プラットフォームを選定する際の最大の課題はISVのサポート確保だ。
それがないと、市場リーダーから、革新的あるいはコストの安いソリューションへの移行にリスクが伴う。
バージョン2.6.20からLinux Kernelの一部として組み込まれ、多数のデベロッパーを集めている(Xenから奪っているとされる)オープンソース仮想化プラットフォームのKVMがそのケースに当てはまる。
KVMはかなり優れているように思われるし、Red Hat社がそのメンテナンスを行う新興企業のQumranet社を買収したことで、同プラットフォームに対する期待が一気に高まることは間違いない。
しかし、現時点ではVMware社、Citrix社、あるいはMicrosoft社のような支持をISV各社から得られるだけの実績はKVMにないのが現実だ。
「Lotus Notes」や「Symphony」などの各種アプリケーションをKVMの「Virtual Bridges」インプリメンテーションで販売開始したばかりのIBM社を除き、ほかの主要ITベンダーはどこもKVMを正式に支持していない。
いつものことながら、この状況を変えるカギはMicrosoft社が握っている。世界中の大半のWindowsマシンの仮想化と集約に仮想化が利用されていることは明白だ。
もしMicrosoft社がKVM仮想マシンで正式にWindowsをサポートすれば、ほかのISV各社も追従し、顧客はこのソリューションを安心して採用できるようになる。
だが驚くことに、起こりがたいことが起こったのだ。
多くの読者がご記憶のように、Cisco社では自社の「Wide Area Application Services(WAAS)4.1」アプライアンスで謎の仮想化プラットフォームを使用している。
同社はWAASの内部で採用されているVMM(仮想マシン・モニタ)について口を閉ざしているが、virtualization.infoではここ数カ月の間、同アプライアンスの心臓部がKVMであるのはほぼ確実との確認情報を複数の情報源から多数入手している。
Cisco社では現在WAAS 4.1を発売中で、その新しい仮想化機能はMicrosoftのコアサービス(Windowsの一部)を集約可能なプラットフォームとしての利用を認定しているのだ。
Cisco社はこのために、2008年8月にMicrosoft Server Virtualization Validation Program(SVVP)に参加している。しかし、SVVPプログラムにはWindowsのサポートが含まれていないのだ。
これは、Microsoft社がSVVPプログラムを通じて同OS本体ではなくCisco WAAS 4.1仮想マシン(われわれはこれおがKVM仮想マシンであるとほぼ確信している)内部のコアサービスをサポートしていることを意味する。
では、正確にはだれがWindowsをサポートしているのだろうか?
考えられる可能性はわずか2つで、(確率は低いと思うが)Cisco社がOSのサポートを担当するか、Microsoft社の方が例外的にKVM内の自社OS(もしくは少なくともCiscoのインプリメンテーション)をサポートしているかのいずれかだ。
これらの詳細が明らかになっておらず、Cisco社の顧客がWAAS 4.1を購入する前に調査しなくてはならないのは、両巨大ソフトウェアの取引関係に理由がある。Cisco社はVMware社と明確に同盟を結んで大々的な発表を行うべく準備を進めており、Microsoft社の方はCitrix社との関係が深く、同社はKVMが早急にサポートされるようになったことをあまり良く思っていない。
もしMicrosoft社がKVMでWindowsを正式にサポートすることが明らかになれば、Red Hat社がまもなく投入する新仮想化プラットフォームで顧客を集めるチャンスがさらに拡大するかもしれない。
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