だれもいないOS仮想化市場に新ベンダーが参入(20081229-9)

12/29/2008   |   原文はこちら (English)

icore logo

ここ5年間の仮想化業界の進化は、市場がどのようなアプローチよりもハードウェアの仮想化を好んでいることを明確にした。

アプリケーションの仮想化が「リキッド」データセンタへと向かう次の大きな一歩であることは間違いないが、今のところこれは本格的な採用にはほど遠い。

virtualization.infoで追跡し、長年提唱しているプラットフォームを仮想化する3つ目のテクニック、OSパーティショニングOSの仮想化だ。

われわれの仮想化レーダーが浮き彫りにしているように、このセグメントに参入している唯一の商用ベンダーがSun社Parallels社(旧SWsoft社)だ。
しかし、この分野におけるSun社の存在感はかなり限定的なもので、同社の「Solaris Containers」(別名:Zones)は「Solaris 10」にしか対応しておらず、同製品はここ2年で非常に柔軟になったものの、同社が投資対象をハードウェアの仮想化に移しつつあることは明確だ。

これにより、この市場はParallels社がリードし、ライバルは存在しない。
競争の心配がない同社は、ハードウェアの仮想化が最良の選択肢ではないニッチで収益性の高いウェブホスティング分野において成長機会を得た。

なぜほかのベンダーが1社もOS仮想化の開発や販売を試みていないのだろうか? 
Microsoft社さえもこの技術に関心があることを2006年に公言したが、実際の行動を起こすには至っていない。
理由は何であれ、iCore Software社という新しいベンダーがステルスモードから出てくるなか、変化は起こっているのかもしれない。

モスクワ物理技術研究所(MIPT)の学生グループが2007年に設立した同社だが、SWsoft社/Parallels社創業者のSergei Beloussov氏もロシア人であることを考えると皮肉な話だ。
同社の共同創業者兼最高経営責任者(CEO)はArtem Prokopenko氏となっている。
現在、同社に関する情報はほかには何もない。

iCore社はOSの仮想化をクライアントで実現し、「Virtual Accounts」と呼ばれるコンテナを業務、ゲーム、ブラウジングなど向けにユーザごとにチューニングを変えて販売している。
現在、同社は製品をWindows XP限定で無償で提供しており、オーバーヘッドはわずか1、2%だと主張している。

独占的立場にあるParallels社と競合する力がこの若い会社にあるかどうかは今後見極めていくことになる。


iCore Software社をvirtualization.infoの仮想化レーダーに追加した。

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