VMware社がTrango社を買収し、ハイパーバイザーのモバイル対応に布石(20081110-7)
仮想化ベンダー各社がモバイルおよび組み込みデバイス市場への参入を目指していることは、virtualization.infoが先月繰り返しお伝えした。
ARMプロセッサ上のXenへの移植を進めるSamsung社、Linuxモバイルの一環としてKVMの配布を計画するQumranet社、さらにはCitrix社先端技術製品担当バイスプレジデントによる予測にまで言及した。
今度は、VMware社がこの新興市場の数少ないベンダーの1社を買収し、このトレンドを確かなものとしてきた。Trango Virtual Processors社だ。
Trango社のハイパーバイザーは、今のところ次のような興味深い(しかしかなり限定的な)各種リアルタイムOSをサポートしている。Windows CE 5.0および6.0、Linux 2.6.x、Symbian 9.x、eCos、μITRON NORTi、およびμC/OS-IIだ。
VMware社は、スケールダウンされ、最適化されて、ARM CPU(新しい「Cortex-A8」や「Cortex-A9」など)搭載組み込みデバイス向けESXだと思われる「Mobile Virtualization Platform(MVP)」をTrango社を通じてリリースする計画だ。
もちろん、そこには解決の必要な2つの複雑な問題が絡んでいるため、VMware社ではこのモバイル革命がいつ起こるのかを明かしていない。
- そもそも、顧客が自分の携帯電話上でWindows XPの仮想マシンを動かせるからといって、それが使いものになるとは限らない。そこで、モバイル市場は特定の要件を満たせるデバイスをリリースする必要がある(Citrix社がかなり前から「Nirvana」電話機と呼んでいるものだ)。
これはわれわれの見解に過ぎないが、ゲストOSとやりとりするには、このデバイスは「Apple iPhone」や「Nokia Internet Tablet」などをはるかに大型化したものでなくてはならないはずだ(おそらくiPhoneの4倍、Internet Tableの2、3倍)。 - 次に、リアルタイムOSを開発するベンダー各社(Microsoft社、Apple社、RIM社、Palm社、そして新たに加わったGoogle社)は、自社のプラットフォームが仮想化される事実を受け入れ、それにしたがってサポートを提供しなくてはならない。
これは、VMware社がサーバ仮想化用の製品を最初に投入したときに経験した時間のかかる困難な作業になるだろう。
今のところ、これら2つの問題は対応が非常に難しいように思えるかもしれないが、Gartner社は楽観的で、2012年までには新しく出荷されるスマートフォンの50%以上が仮想化に対応すると予測している。
もしこれが事実なら、VMware社との競合を望む仮想化ベンダー各社は、場合によってはTrango社の競合を買収するなど、必要なノウハウをかなり早急に蓄える必要がある。
かなり面白いのが、確固たる地位を築いており、Intel社の出資も受けているVirtualLogix社だ。
このGartner社の予測はvirtualization.infoの業界予測に追加した。
ラベル: Acquisitions, Market Trends, Trango, VMware
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