Microsoft社が新たな白書でHyper-V 2.0とVDIの機能に関する詳細を公表(20081124-7)

11/24/2008   |   原文はこちら (English)

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Microsoft社は同社主催のPDC 2008 Conferenceにおいて、Hyper-V 2.0への搭載が予想される機能を示唆した。
同ハイパーバイザーのバージョン2は、「Windows Server 2008 R2」の一部として2010年の登場が予定されている(ただし、最近ではOSの方が仮想化プラットフォームより早い段階に登場するのではとのうわさが多い)。

Microsoft社は今回、「Windows Server 2008 R2 Reviewers Guide(Windows Server 2008 R2評論家向けガイド)」という白書のなかで一連の機能に正式に言及している。

さらに、同書にはわずか数日前に公開されたばかりのVDIに関する今後の戦略についても記載がある:

  • Live Migration
    Windows Server 2008 R2搭載のHyper-Vには待望の「Live Migration」機能が搭載され、これにより、2台の仮想ホストサーバ間でサービスを停止することなく仮想マシンを移動できるようになる。移動中の仮想マシンに接続されているユーザは、パフォーマンスの若干の低下をわずかの間感じるかもしれないが、それ以外は仮想マシンが物理コンピュータ間を移動していることに気付かないだろう。

    Live Migrationは、Windows Server 2008 R2が搭載する「Failover Clustering」の新しい「Cluster Shared Volumes(CSV)」機能を使用する。このCSVボリュームによって、同じフェールオーバークラスタ内の複数ノードによる同一論理装置番号(LUN)への同時アクセスが可能になる。VMから見ると、各VMが実際にLUNを所有しているように見えるが、各VMの「.vhd」ファイルは同じCSVボリュームに格納されている。…
  • 仮想ディスクのホットプラグ対応
    …管理者はvhdファイル、そして動作中のVM上にある仮想SCSIコントローラに接続されたパススルーディスクの追加および削除がリブートしなくてもできるようになる。…
  • Core ParkingとCPUの消費電力制御
    Windows Server 2008 R2は「Core Parking」機能を使うことで、処理を最小限のプロセッサコアにまかせて動作していないプロセッサコアをサスペンドする。…
    Windows Server 2008 R2には、プロセッサの「ACPI「Pステータス」」を調整し、それからサーバの消費電力も調整する機能がある。ACPI「Pステータス」は、ACPI仕様範囲内におけるプロセッサのパフォーマンスステータスとなっている。Windows Server 2008 R2は、プロセッサのアーキテクチャに応じて個々のプロセッサの「Pステータス」を調整し、消費電力をかなり細かく調整することができる。…
  • Second Level Address Translation(SLAT)のサポート
    現行のCPUに搭載されている新機能を使ってWindows Hypervisor上の処理負荷を下げつつVMのパフォーマンスを向上させるSecond Level Address Translation(SLAT)をHyper-Vがサポートするようになった。
  • TCP/IP Offload Engines(TOEs)とジャンボフレームのサポート
    TCP Offloadを使うことで、VMがそのネットワーク処理負荷をホストコンピュータのNICに投げられるようになる。これは物理TCP Offloadのシナリオと同じ仕組みで、Hyper-Vは今回、この機能を仮想の世界にまで拡張することになった。これはCPUとネットワークスループットのパフォーマンス全体にメリットをもたらし、Live Migrationでもフルサポートされる。
    TCP Offloadingと同様、Windows Server 2008ではジャンボフレームも新たにサポートされる。Windows Server 2008 R2搭載のHyper-Vは、この機能を拡張してVM対応にしているだけなので、物理ネットワークのシナリオと同じようにジャンボフレームも仮想ネットワーキングに対する同じような基本的パフォーマンス強化となっている。内容としては、パケット単位のペイロードが最大6倍となり、これが全体のスループットを向上させるだけでなく、大容量ファイル転送のCPU利用率も引き下げる。
  • VDIのサポート
    インボックスRemote Desktop Services機能は、あまり複雑でない導入とパートナーソリューション向けプラットフォームの実現を目指しており、これが要求のきびしいエンタープライズ導入のニーズに対応するスケーラビリティの高さと扱いやすさにつながる。VDIには包括的なソリューションを実現するために以下の技術が搭載されている。
    • Hyper-V
    • Live Migration
    • System Center Virtual Machine Manager 2008
    • Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)のMicrosoft Application Virtualizationバージョン4.5
    • Vista Enterprise VECDライセンス

残念ながら、Microsoft社ではクライアント側のデスクトップ仮想化(ホステド仮想化技術)の計画については相変わらず口を閉ざしている。
同社から「Virtual PC」の後継製品が登場するのかどうか、あるいは同社がまもなく登場する「Windows 7」に専用版のHyper-Vを搭載するのかどうかは顧客にはまだ見えていない。

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