VMスプロール(増殖)後の仮想化管理スプロールへの備えはできているか?(20081014-8)
VMware社がVMworld 2008開催中に行った発表の量や実体を理解し、適切に評価するにはある程度の時間が必要だ。場合によっては、最初の現実的インプリメンテーションが登場するまで詳細を完全に認識されていないこともある。
「Ready Management Initiative」がちょうどそれに当てはまる。
VMware社では、標準化され、相互運用可能な仮想インフラ管理のために「vCenter」(旧VirtualCenter)インターフェースをサードパーティーに公開すべく、この名前で自社のすべての取り組みをまとめている。
上のスライドから明らかなように、この相互運用性は双方向となっており、それは、サードパーティーの管理コンソールが期待と予想通りにvCenterに統合できることを意味するが、vCenterがサードパーティーの管理コンソールに統合できることも同時に意味する。
多数の重要なベンダー各社が既にReady Management Initiativeを支持しているが、前述の最後のシナリオを描写した具体例を最初に出してきたのはSAP社だ。
実際、同社はvCenterの基本機能を「Adaptive Computing(AC)Controller」に統合する作業に取り組んでいる。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)…AC UIは「Virtualization」と呼ばれる新しいタブを搭載し、仮想マシンのコア機能を既存のAC機能(基本的に仮想マシンを物理システムとして扱う)に追加する。「Virtualization」タブではどのアプリケーションサービスがどのESXホスト上のどの仮想マシン上で動作しているのかが分かり、ESXホストと仮想マシン利用率データの情報も得られる。また、VMでスタート/ストップ/サスペンド/レジュームといったVMwareのコアコマンドを実行することもでき、SAP UI経由でVMotionを使って移行を開始することもできる。以下の機能も秀逸だ。VMで「シャットダウン」をクリックすると、そのVMで動作中のSAPサービスを一覧したポップアップウィンドウがAC Controllerによって表示され、シャットダウン処理を継続するかどうかの確認を求められる。…
これはSAPの管理者にっとっては素晴らしいニュースかもしれないが、それ以外の人々にとっては恐怖だ。
- SAPの管理者が全く新しいコンソールから仮想マシンの移行を開始したら仮想化インフラ全体を管理するシステム管理者はどうなってしまうだろう?
- 全体像の分からないSAP管理者は、シャットダウンやライブマイグレーションを行う適切なタイミングをどのようにして知るのだろうか?
- SAP管理者が仮想マシンを移動もしくは再起動した場合、配備済みのセキュリティ対策のなかでどれが無効になってしまうのだろうか?
- 仮想インフラのシステム管理者にとって、SAPなどの副管理者の活動を調整する作業はどの程度難しいのだろうか?
ほかにもまだまだある。
もしかしたら、VMware社はデリゲーション用に非常に堅牢なインフラの準備を進めており、新モデルで発生するすべての技術的問題には既に対処済みかもしれない。
とはいえ、サードパーティー製のすべての管理コンソールがvCenterを提供するような世界では、VMware社が解決できない大きな運用の問題も発生するだろう。
その流れを管理する最良の手段を考え出すのは仮想化を採用する会社次第だが、われわれの見る限り、これらの企業はわずか1台の管理コンソールでさえも堅牢な運用フレームワーク構築にまだ苦戦している。
仮想化管理のスプロールはあるのだろうか?
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