Amazon社がEC2でWindows仮想マシンを提供へ(20081009-7)
Amazon社は、Xenハイパーバイザーを使ってオンデマンドで利用可能な仮想インフラの「Elastic Computing Cloud」(EC2)を2006年8月に立ち上げた。
われわれの知る限り、現在同サービスを利用中の顧客数は公表されていない。だが、当初はセキュリティの問題が発生し、障害も何度が発生したが、virtualization.infoが信頼性の高い情報筋から入手した情報によると素晴らしい数字を記録しているという。
とはいえ、Windows仮想マシンを提供し始めればAmazon社はさらに顧客を増やせるかもしれない。
実際、同社では今のところLinuxのインスタンスしか提供していない。これが技術的な問題(現在利用中のXenのバージョンなど)によるものなのか、方針の問題(EC2にはWindowsをホスティングする膨大な数の顧客をサポートするだけの堅牢性がないといった感触など)、あるいはライセンスの問題(このような大規模なインフラにはMicrosoft社の正式な承認が必要など)によるものなのかは明らかでない。
だが、今になってようやく変化が見え始めているようだ。Amazon社はネット上に簡単なメモを公開し、EC2が今秋からWindowsインスタンスを持つことになると発表した。
現時点では、このページでは最新情報の通知を受信するための申し込みしかできないが、大変興味深いことに、ここでは以下のような選択肢を用意し、読者にWindows仮想マシンで想定する使用方法のアンケートも取っている。
- Web Server(ウェブサーバ)
- Video Transcoding(ビデオトランスコーディング)
- MS SQL Server Database(MS SQL Serverデータベース)
- Desktop Software(デスクトップソフトウェア)
- Microsoft Software(Microsoft製ソフトウェア)
- Backoffice Software(バックオフィスソフトウェア)
- Development(開発)
- High Performance Computing(高速計算処理)
もちろん、これらのオプションのなかで最も興味深いのが(Amazon社がそれを認める保証もないが)デスクトップソフトウェアだ。これはつまり、EC2が世界最大のホステドVDIインフラになる可能性を秘めていることになる(Brian Maddenでは、このシナリオに対して興味深い疑問を呈している)。
ここで、Citrix社がXenコミュニティーに影響を与えていることと、VMware社に挑む同社にとってはVDIが主戦場になることを考えると、同社がこのプロジェクト全体にどのようにかかわるのかをぜひ知りたいところだ。
また、新興企業のDesktone社が関与するのかどうかもぜひ知りたい。ホステドVDIのシナリオ向けの技術を現在提供するのは同社が初めて(virtualization.infoの記事はこちらを参照)であり、すごい偶然だが、同社にはCitrix社も出資している。

