クラウドコンピューティングの普及は近くないのか(20081021-1)

10/21/2008   |   原文はこちら (English)

Gartner社は先週、Xen社最高技術責任者(CTO)であり、Citrix社の先端製品担当バイスプレジデント(旧XenSource社の共同創業者)で、Xen.org会長であもるIan Pratt氏との素晴らしいインタビューを公開した。

Pratt氏はインタビューのなかで、クラウドコンピューティングと仮想化の次のステップに関する複数の質問に答えている。その回答のいくつかは特に興味深いものとなっている。

(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)

質問:今日の平均的な組織にとってクラウドコンピューティングのビジョンはどこまで現実的なのですか?ITの各種機能は大量に外部のサプライヤーに移行していくことになるのですか?

回答: ベンダー各社の提案通りになることは絶対にありませんが、徐々に動きは出てくると思います。ITインフラ全体をクラウド環境でホスティングしており、物理インフラの全くない新興企業も既に多数存在します。Amazon社などの企業が便利なサービスを提供していることは確かです。
しかし、これはデータセンタでうまく運用されているものを無理にクラウドに移行しようとするよりはるかに大変なことです。言うまでもなくセキュリティ関連で多くの懸念が生じるでしょうし、データが安全に管理されることを納得させるのには大変な作業が必要です。今日あるクラウドは、それが可能な形に進化すると思います。われわれにはハイパーバイザーがあります。多くの関連作業に関するノウハウがありますし、このように強力な切り離しは今後進化し、これらを保証できるようクラウドコンピューティングファームに徐々に組み込まれていくと思います。実際、仮想データセンタをクラウド内に作成すれば、実際にメモリ上にあるときも、ディスク上にあるときもネットワークを流れていても、データが管理されている安心感が持てます。

したがって、VMware社がクラウドコンピューティングへの移行は今後2年以内に進むとの考えである一方で、大規模汎用クラウドコンピューティング(Amazon EC2)のインフラとして現在利用されているのが自身のハイパーバイザーだけであってもPratt氏の方が慎重なようだ。

同氏の話では10年かかるという。

(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)

質問:もしわたしがCIOだったら、クラウドへの機能移行を目指すとしたら今でしょうか、あるいは2009年でしょうか?それとも今は静観すべきでしょうか?

回答:今は試験フェーズだと思います。現時点の候補アプリケーションは多くのCIOが特定できます。特に、社外のネットワークに目を向け、顧客やパートナーとのコミュニケーションをポイントにしたアプリケーションです。これらをまず外部に出す、もしくはそれを検討することがおそらく理にかなうでしょう。なぜなら、そうすることで結果的にエンドユーザエクスペリエンスが実際向上するからです。
これは、ちょうど仮想化と同じようなプロセスです。最初に特定のアプリケーションがいくつか選ばれましたが、データベースのようなものは今も自分たちのネットワーク上で運用されています。このような形が続くと思います。少なくとも、自社のデータセンタ内にはとどまるでしょう。これをクラウドに移動させるというのは盲信です。いずれはそうなると思いますが10年程度の時間はかかるでしょう。良く例えられるのが発電です。多くの人が以前から自家発電機を所有しており、送電網に依存するのは良くないとし、今でもバックアップとしてそれを保有しているのは分かります。でもやはり、多くの場合は自家発電機を保有するよりも送電網を利用した方が安いし、理にかなうし、信頼性も高いのです。

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