金融危機は企業を仮想化やクラウドコンピューティングへ向かわせることができるのか?(20081015-1)
10/15/2008
| 原文はこちら (English)
virtualization.info Vanguardsコミュニティーのメンバーが新しい掲示板を利用できるようになって数週間が経過した。
機能自体がかなり新しいため、1800人のメンバー全員がこれを利用するまでには至っていない。それにもかかわらず、興味深いスレッドもいくつか登場してきた。
そのなかに、次のような文章で始まる興味深いものが1つある。今の金融危機は、「クラウドコンピューティング」サービス(Amazon EC2やSalesforceなど)の採用によるIT関連コストの削減をCEOやCFOやCIOに決断させると思うか?
これに対し、著名な仮想化アーキテクトやエンジニアが複数の観点から回答を寄せており、どれも紹介する価値のあるものばかりなので、これらを以下にまとめる。
- …1台のVMにつき1カ月あたり約60ドルを使うことになるところで設備投資を劇的に削減し、月次営業費用も削減する支出削減目的から、ますます多くの企業がクラウドを利用するようになっていくと思う。 …
- …最近の経済の混乱がクラウドコンピューティングサービスの採用率増加につながるとは思わない。この市場では、幹部らが資金を蓄えることと費用を削減することに重点を置いているが、現在確立されているデータセンタからクラウドサービスプロバイダーへと一気に移行するソリューションは、コストのかからないものではない。このソリューションには先行投資、契約をまとめるための工数、社内リソースのトレーニング、詳しい人が少ないソリューションの構築、ソリューションの適切な吟味が必要だ。開発の選択肢の1つとして気軽に手を出す人もいるかもしれないが、多数のデータセンタが少なくともいくつかのコアサービスをWindows環境で運用していることを考えると、クラウドでホスティングされたWindowsベースの仮想マシンは登場から間もなく、本格的な普及はまだ何年も先だと思う。…
- …企業各社はまだコスト削減よりも信頼性を考えていると思う。Amazonなどの各社は、時間の面でも信頼性の面でも、企業が自社のコアシステムを任せられるほど十分な実績をあげているとは思えない。…
- …クラウドコンピューティングの実体は、アップデートされ、自動化されたアウトソーシング手段の1つだと考えている。自分の経験だと、景気低迷時にはアウトソーシングがたいてい多少伸びるが、アウトソーシングは責任の移行であって、CEO/CIO/COO(CXO)が資本コストを移行できるようにすることであり、IT業務の確実性が上がったように見せることでもある。残念ながら、サービスの障害発生時に責任を転嫁する目的も多々ある。CXOたちがアウトソース先を非難して責任を転嫁するのは簡単なのだ。…
ご覧のように議論はかなり興味深い内容となっているが、クラウドコンピューティングが(主流技術として)普及していないことは確かだ。その一方で、仮想化は普及している。(ここで最初の質問を言い換えておく)金融危機は企業を仮想化へ向かわせることができるのか?
ラベル: Market Trends
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