Xen 3.4を視野に入れたデスクトップの導入(20080904-2)
Xen 3.3が先ごろリリースされ、Xen.orgも同オープンソースハイパーバイザーの次期バージョンのロードマップを既に公開している。
このドキュメントを読むと、デスクトップの導入に大きな重点が置かれ、Xenを素晴らしいクライアントハイパーバイザーにするための主要機能強化がいくつか行われていることが明らかになる。
- クライアントデバイスの仮想化(例:バッテリステータスなど)
- GalliumによるGPUの仮想化
- USB 2.0のサポート、PV USBのサポート
- トラステドHID
- シンプルなVGA/テキストモード管理コンソール
以上のなかで最も重要だと思われる新機能は、ハードウェアの仮想化で実現が最も難しい作業の1つであるディスプレイカード(GPU)の仮想化だろう。
Wikipediaには次のように書かれている。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)Gallium3Dは3Dグラフィックスのアクセラレーション用ソフトウェアライブラリで、Linuxとオープンソースのグラフィックス技術に関する専門知識を有したエンジニアリング会社のTungsten Graphicsによって開発が進められている。Gallium 3Dは、ドライバの開発を容易にすることを最大の目標に、グラフィックスAPIとOSの間で動作し、重複してしまう複数の異なるドライバのコードを一カ所でバンドルしている。
…
Gallium3Dは統一されたAPIを提供し、最新ハードウェアに搭載されたシェーダユニットなどの標準のハードウェアファンクションを公開する。したがって、OpenGL 1.x/2.x、OpenGL 3.x、OpenVG、GPGPUインフラ、あるいはDirect3D(Wine互換性レイヤにあるような)のようなものまで、各種3D APIが必要となるのは「ステートトラッカ」と呼ばれ、Gallium3D APIをターゲットにした1つのバックエンドだけになる。…
完全なGPUの仮想化を実現するには、ディスプレイカードベンダー各社(主にIntel社、AMD/ATI社、およびnVidia社)が、同技術をサポートしていく必要がある。
ただ、現状ではあまり楽観的な材料がない。
最初にインプリメントされ、既に一部動作しているのはCellとIntel GPUの両ドライバだ。各種ATI Radeonカードではスケルトンドライバが提供され、Nouveauチームは古く、ファンクションが固定され、プログラマブルシェーダがないnVidiaカード用のソリューションなどを含むGallium3Dへと開発を移している。
現在は、Xenをクライアントハイパーバイザーにする作業に複数の企業が取り組んでいる。BIOSをリードするPhoenix Technologies社(HyperCore)、設立間もない新興企業のNeocleus、そしてDell社、HP社、およびLenovo社などの主力OEM数社だ。
もし本当にXen 3.4がこれらの機能を開発すれば、これらの企業はその大きなメリットを享受し、市販製品への実装を前倒しできるかもしれない。
いずれにせよ、まもなく登場する新バージョンは単にデスクトップだけの話ではない。これには以下のようなありとあらゆる新機能が搭載される。
- Intel VT-c(VMDqおよびSR-IOV)のフルサポート
- OVFのフルサポート
- フォールトトレランスに向けた仮想マシンの同期
- SATAコマンドの仮想化
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