リリース:VMware ThinApp 4.0 (20080716-1)
Thinstall社をあっという間に買収、そして統合したVMware社は7月16日、同社初のアプリケーション仮想化製品である「ThinApp」(旧「North Star」プロジェクト)を正式に発売する。
このリリースにより、VMware社は社内構造改革プロセスをスタートさせ、ハードウェア仮想化ベンダーという今の姿を何か新しいものへと変容させることになる。
VMware社は先月、自社のビジョンがクラウドコンピューティングをどのように考えているのかを明らかにしたが、同社がそこに到達するためには、前代未聞の高い柔軟性と自動化を実現する必要がある。
virtualization.infoでは、このような柔軟性をリキッドコンピューティングと呼んでおり、従来のアーキテクチャの抽出をさらに進めるために何層もの仮想化が必要だと考える。
ThinAppの発売は、VMware社にとってそのための第一歩だと思われる。
これまでは十分でなかったが、VMware社では今回のリリースによってMicrosoft社やCitrix社との競争を激化させることになる。
ThinApp 4.0(ビルド2200)は、2007年9月にリリースされ、既に次のような豊富な機能を搭載していた旧「Thinstall Application Virtualization Suite 3.2」の次期メジャーリリースとなる。
- ゼロランタイム実行(エージェントのインストール不要)
- ユーザモードでの実行(管理権限不要)
- ブロック単位でのアプリケーションのストリーミング(SMBファイル共有もしくはiSCSIターゲット)
- ポータブルプロファイル/ユーザ設定を使ったUSBメモリからの実行
- 64ビットOSのサポート
- MSIパッケージのサポート
- Active Directoryの統合
さらに、今回の新ビルドには次の2つの新機能が投入される
- 「Application Sync」
この機能を使うことで、アプリケーションのアップデートが導入できるようになる。Application Syncは、使用中のパッケージアプリケーションのアップデートを自動的にチェックしてインストールする。アップデートには、新バージョンなどの変更や、サービスパックアップデート、あるいは「package.ini」ファイル内のコンフィギュレーションの変更などが含まれる。 - Application Link
この機能は、導入済みのアプリケーション同士を結びつける。たとえば、導入済みの「Microsoft Office 2003」のインスタンスと、新しい「Microsoft Office」プラグインの間で関係を構築することができる。Application Linkを使えば、同じ実行イメージパッケージにカプセル化することなくアプリケーション間のリンクを確立できるようになる。
ThinAppは「ThinApp Suite」という名前で「VMware Workstation」とのバンドルで提供される。
このような選択にしたのは、仮想パッケージの作成を簡略化するためだ。ユーザは、仮想化したいアプリケーションをインストールする前に、クリーンな状態のOSのスナップショットを保存する必要がある。こうしておけば、ThinAppが環境の変化を分析し、適切な仮想EXEもしくはMSIを生成できるようになる。
仮想マシンのスナップショット機能を使うことで環境を無修正のままにしておけるVMware WorkstationのゲストOSでは、プロセス全体が大幅にスムーズかつ安全になる。
このことから、同製品の将来のバージョンではWorkstationとの統合が進み、仮想パッケージの作成が合理化されることが予想される。
VMware社はこの製品で大企業だけをターゲットにしており、同時クライアント数50のスターターパッケージは6050ドル(営業時間内対応のGold Supportの年間サポート契約料を含む)となっている。
追加クライアントは1台47.19ドルから(営業時間内対応のGold Supportの年間サポート契約料を含む)。
試用版のダウンロードはこちらから。
これに従ってvirtualization.infoの製品ロードマップを更新した。
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