ストレージの仮想化は存在せず(20080721-8)
virtualization.infoは2003年9月に立ち上がり、それから5年近くの間に数千通の電子メールとコメントを受け取ってきた。 一部は繰り返し出てくる質問なので、その上位3つについてFAQを用意しても良いだろうとの判断に至った。
- AMD社とIntel社では、どちらのプロセッサのパフォーマンスが高いのか?
- 仮想化に最適なストレージアレイは?
- virtualization.infoではなぜストレージの仮想化を扱わないのか?
さて、最初の2つについてはとりあえず先送りしたい(これらの質問には公平な回答を用意すべく意欲的に準備を進めている)。 今回は、3つ目の質問に回答する。virtualization.infoがいわゆる「ストレージの仮想化 」を扱わないのは、現時点ではこの言葉が何の意味も持たないからだ。
ハードウェアの仮想化、OSの仮想化、そしてアプリケーションの仮想化とは異なり、ストレージベンダー各社では一致した定義を見つけられないでいるようだ。 この言葉はほぼすべてのメディアで乱用され、少なくとも10種類のアプローチを指す可能性がある。
そのときどきのベンダーによって、ストレージの仮想化はディレクトリの抽象化であったり、ローカルボリュームの抽象化であったり、リモートボリュームの抽象化であったり、アレイの抽象化などであったりする。 したがって、RAIDや分散ファイルシステムといったよく知られた概念でさえ、ストレージの仮想化にされ、全く新しい最先端の技術として販売されている。
2003年初頭以来何年もの間、世界中のメディアは新しい主流技術としてのストレージ仮想化の出現を主張するマーケティング関係者を追いかけてきた。しかし、市場は見込み客が技術に不信感を抱くほど極めて混乱しているというのが現実だ。 ベンダー各社でさえ一意的に認識できないものをどうすれば信用できるというのだろうか?
ベンダー各社がサーバの仮想化に対するのと同じレベルの関心を集めようとして数年前からこの言葉を乱暴に使用していることは明らかだ。 彼らが分かっていないのは、それが全く逆の効果を生んでいることだ。
サーバの仮想化(およびVDI)は、ストレージ市場で数年ぶりという素晴らしいものだ。 virtualization.infoが追跡するVMware社、Citrix社、Microsoft社をはじめとする各社のおかげで、共有ストレージの必要性はSMB各社でさえもすぐに熟慮する必要がある最高のレベルに達している。
商品をもっと売るという目的でストレージの仮想化という言葉を使って市場を混乱させる必要はない。
独立系調査会社のBurton Groupが同様の見解であるのはうれしい限りだ。
(※下記は引用部分の参考翻訳として掲載。)virtualization.infoには、業界が顧客の誤解を招く行為をやめ次第、いつでもストレージの仮想化をカバーする準備がある。…
重要なのは何だろうか?「ストレージの仮想化」という言葉は忘れて構わない。機能と仕様に重点を置くのだ。そして、自分が究極のストレージエコシステムのなかで何を探し求めているのかを決めるのだ。すべてを網羅した情報ライフサイクル管理を実現したいのか?ならば、ストレージの各層間をデータを魔法のように自動的に移動させ、コンテンツ管理機能まで多少そろえたストレージベンダーを探したい。ボリュームの容量管理はもうたくさんだろうか?それならば、シンプロビジョニングを検討したい。サーバ仮想マシンにどこでもついて行くボリュームが必要だろうか?それなら、VMと一緒に身軽に移動できるストレージを探したい。バックアップとアーカイブが必要ならデータのデデュープリケーションだ。共通の管理ポイントに入れたディスクアレイをすべて整理統合して機能をいくつか組み入れるのはどうだろうか?それも可能だ。何であれ、考え方はお分かりだろう。それをどう呼ぼうと、探し求めている機能を説明し、それを提供できるベンダーを探せばいい。そのストレージベンダーがそれを仮想化と呼びたいならちょうど良いではないか。わけ知り顔をして、背中をたたいて発注すればよい…
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