リリース:VMware Site Recovery Manager 1.0 (20080621-1)

6/21/2008   |   原文はこちら (English)

VMware社は6月21日、増え続ける同社のポートフォリオのなかで最も待ち望まれていた製品をリリースした。「Site Recovery Manager(SRM)1.0」(ビルド97878)だ。

同社によるセキュリティ市場参入の試みは今回で2回目となる。VMware社では、効率的なエンドポイントセキュリティソリューションになる可能性を秘めながら普及が進まない「Assured Computing Environment(ACE)」を最初に投入している。
VMware社はSRMで災害対策分野に進出するが、その手法はACEのそれとは異なる。この製品は、どの環境でも利用できるセキュリティソリューションではないのだ。SRMは「VMware Infrastructure」専用(「Standard」もしくは「Enterprise」エディション)のDRソリューションとなっている。

SRM 1.0は「VirtualCenter 2.5」用のプラグインで、VMware社の顧客はこれを使うことにより、本番サイトとリカバリサイト相互間の仮想マシンのシームレスな移行をデザイン、テスト、および実行できるようになる(SRMに両サイトを双方向で保護させたい場合)。

同製品を使えば、異なるリカバリ優先事項(単純にオフのままにしておく不要なVMを含む)を持つ仮想マシングループ、シングルVMの再起動順、そして復旧したVMのSLAを定義できる。
さらに、SRMはどのサイトが書き込み可能状態になっていて、どのサイトが読み込み専用になっているのかにもプロセス全体を通して対処する。 

SRM10

言うまでもなく、仮想化はリカバリサイトのインプリメンテーションコストを大幅に引き下げるが、SRMの本当のセールスポイントは、顧客がDRプランを実際にテストできるところにある。
災害対策プランの検証にはかなりの費用と時間がかかり、サービスの提供も止まってしまう。
また、ミッションクリティカルなサービスこそテストが必要であるため、リカバリ手順を実際に試す企業はごく一部に限られる。そのほかのところでは、動かないもしくは補助のサービス上でこれをシミュレートすることになり、テスト全体が役に立たない。
それに対し、SRMではシステムをダウンさせずにデータセンタ全体でリカバリプランをテストできるようになる。

このすべてを実現するために、SRMは両サイトのストレージアレイ間のブロックレプリケーションをコーディネートするが、それには各ストレージベンダーがプラグイン(Storage Replication Adapter:ARA)を開発して機器をSRM対応にする必要がある。

SRM10_architecture

リリースの時点で、VMware社はDell EqualLogic社、EMC社、FalconStor社、LeftHand Networks社、そしてNetApp社の5社のストレージベンダーをサポートしている。

SRM単体の価格はプロセッサあたり2187.50ドルとなっており、これには1年間のPlatinumサポートが付属するが、これは少なくとも2ライセンスの購入が必要であることを暗示している。
その上で、まだなければVI 3.5のライセンスを2つと、言うまでもなくサポートされている共有ストレージを両サイトで購入する必要がある。

試用版のダウンロードはこちらから。


これに従ってvirtualization.infoの製品ロードマップを更新した。