リリース:Microsoft Hyper-V 1.0 (20080626-1)

6/26/2008   |   原文はこちら (English)

3年もの開発期間(当初の発表はWinHEC 2005カンファレンスで行われた)を経て、Microsoft社は6月26日、ついに同社初の基盤仮想化プラットフォーム、「Hyper-V」をリリースする。
ここまでの長い道のりのなか、同製品はスケジュールの遅れ、名称変更、そして予定されていた重要な一部機能の削除を経験してきた。

「Virtual Server」や「Virtual PC」と異なり、Hyper-Vはタイプ-1の仮想マシンモニタ(別名:ハイパーバイザー)となっており、Xenや、その各種市販バージョンとかなり似通ったアーキテクチャを持っている。
これにより、「Citrix XenServer」、「Virtual Iron」、まもなく登場する「Sun xVM Server」の各プラットフォームと、そして言うまでもなく「VMware ESX」との直接比較が可能になる。

後者(「VMware ESX」)と異なり、Hyper-Vはゼロから開発されたマイクロカーネル(つまり、Windowsカーネルではない)を採用している。これは、容量が1Mバイトに満たないほか、いわゆる「親パーティション」に作業を委ねる。
親パーティションは、採用したコンフィギュレーションに応じて「Windows Server 2008」もしくは新しい「Windows Server 2008 Core」のフルコピーを自動的に読み込む。

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第一世代の製品となるHyper-Vは、機能的にはこれらとほとんど勝負にならないが、パフォーマンスを大幅に引き上げることは明らか(ディスクI/O処理で最大107%増)で、「Virtual Server 2005 R2」と比較して大幅な改善も図られている。

  • 32ビットおよび64ビット仮想マシンのサポート
  • VMあたり最大4台の仮想CPUのサポート(実際の数はゲストOSに依存)
  • VMあたり最大64GバイトRAMのサポート
  • Windows 2008/2003/2000、Windows XP/Vista、そしてNovell SUSE Enterprise Linuxの各ゲストOSのサポート
  • クイック移行(VMをサスペンドし、別のホストに移行して、レジュームする機能)
  • Windows UpdateとWSUSを使った自動パッチ

Virtual Server 2005と同様、Microsoft社は自社のアプリケーションの大半を仮想マシン内でサポートしている が、(どのハイパーバイザーでも)唯一未サポートのままなのが「Exchange 2008」だ。
Microsoft社は現在、Exchangeのチームがサポートに関する声明を本日から60日以内に公表することを明らかにしており、待望のメールサーバ集約プロジェクトがついに前進する。

同社はまた、オプションの認定プログラムによってサードパーティーアプリケーションもサポートしている。発売日には、Diskeeper社、IBM(DB2)、そしてSymantec社の3社の企業が既にHyper-V上における自社製品の動作認定を受けている。

Hyper-Vにより、Microsoft社は組み込みハイパーバイザー市場でもVMware社(ESXi)やCitrix社(XenServer Express)と競争を繰り広げていくことになる。HP社、Dell社、IBM社、富士通、日立、NEC、およびUnisys社などのOEM各社の大半は、ハイパーバイザーを統合した自社ハードウェアの出荷準備を既に進めている。
既に発表されているように、これらのコンフィギュレーションでのHyper-Vの価格は28ドルとなる。

新ハイパーバイザーは、Virtual Serverに導入済みのライセンススキーマを変えていない。「Windows Server 2008 Standard Edition」のライセンスでは仮想マシンは1台、「Enterprise Edition」では最大4台、「Datacenter Edition」では無制限となっている。

Microsoft Hyper-VはWindows Server 2008の64ビット版に完全に統合されているため、同OSをダウンロードするとこれが必ず付属してくる。試用版のダウンロードはこちらから。
既にHyper-Vのベータもしくはリリース候補者を使用中の場合は、7月8日からWindows Updateサービス経由でアップデートすることができる。 

Microsoft社は、この製品に対する自社の意気込みを示すため、Hyper-Vをしばらく前から社内で採用しており、TechNetやMSDNの両サイトを運営するウェブフロントエンドのすべてを既に仮想マシン内に移行している。

顧客は現在、(Virtual ServerやVMware ESXと一緒に)Hyper-Vを集中管理するための「System Center Virtual Machine Manager 2008」(現在ベータテスト中でまもなく登場する)と、正確なキャパシティプラニングを行うための「MAP 3.1」(やはりベータテスト中の)を待っているところだ。


これに従ってvirtualization.infoの製品ロードマップを更新した。