VMware社がB-hive社を買収 (20080528-5)
VMware社は5月28日、B-hive社を未公表額で買収することを発表する。同社は仮想データセンタの自動化に向けてかなり高度なアプローチを展開するカリフォルニア州サンフランシスコの新興企業。
B-hive社の仮想アプライアンスである「Conductor」は、仮想インフラ内の各仮想マシン内で動作中のアプリケーションを発見し、これらとエンドユーザとのやりとり、そしてアプリケーションと各種リソース(ストレージ、ネットワーク、ほかのアプリケーション)とのやりとりを追跡することができる。
現段階で、Conductorはサービスレベルアグリーメント(SLA)にしたがってVMware Virtual Centerと対話し、関連アプリケーションを実行するこれら仮想マシンのパフォーマンスを向上させることができる。
これを実現するには、ダウンしているVMは再起動する、物理リソースへの高い優先アクセス権を与える、もしくは負荷の低い仮想ホストに移動するなど、いくつか方法がある。
Conductorはさらに、不要なアプリケーションをホスティングするVMをシャットダウンしたり、サードパーティーの負荷バランシングアプリケーションと対話し、仮想化アプリケーションの実行状況に応じて負荷共有設定を変更することもできる。
B-hive社は「VMware Infrastructure 3」と「Citrix XenServer」の両方をサポートするが、この最後の製品に関するページを表示しようとすると既にエラーが出る状況だ。
単なる偶然かもしれないが、買収による結末を想定しなくてはならない可能性が高い。
B-hive社を加えると、VMware社が買収した企業は(分かっている範囲では)8社に達する。
- Akimbi社(仮想ラボ自動化システム)- 2006年6月
- Propero社(仮想デスクトップインフラ)- 2007年4月
- Determina社(侵入防止システム)- 2007年8月
- Dunes Technologies社(VMライフサイクル管理)- 2007年9月
- Sciant社(ソフトウェア開発)- 2007年10月
- Foedus社(コンサルティングサービス)- 2008年1月
- Thinstall社(アプリケーション仮想化)- 2008年1月
今回の買収により、VMware社が空の容器としての仮想マシンを管理する役割からどんどん離れ、仮想マシンの内部(データセンタで実際に重要な役割を担うアプリケーション)をその支配下に置こうとしていることがますます明確になった。
また、これはデータセンタの自動化による長期的な形勢逆転が可能になるというだけでなく、「われわれはアプリケーションだけでなく仮想マシンも支配下に置いている」(すべてを「System Center Virtual Machine Manager」に集約せず、「Operation Manager」や「Configuration Manager」に一部の仮想化機能を統合しているのはこのため)というお決まりの危険な姿勢でVMware社と既に競合しているMicrosoft社への対抗という部分が大きい。
プレスリリースには、ほかにもかなり興味深い情報がある。VMware社がイスラエルに新しい開発センターを建築中だという。同国で次々と仮想化関連の新興企業が誕生していることを考えると洞察力のある措置だ。
これに従って仮想化レーダーを更新した。

