サービスプロバイダー向けVDIソリューションを投入してその姿を現すDesktone社 (20080421-5)

4/21/2008   |   原文はこちら (English)

4月21日の今日、競争の激しいVDI市場に新しい新興企業が参入する。Desktone社だ。

同社は、2007年には既に自社技術の詳細をいくつか明らかにしていたが、自社の戦略と製品を発表するのは今日が初めてとなる。

Desktone社は2006年設立の米企業で、本社はマサチューセッツ州。
同社は1回目の資金調達で、Highland Capital Partners、SoftBank Capital、Tangee International、そしてCitrixの各社から合計1700万ドルを調達している。

Desktone社には、同社最高経営責任者(CEO)のHarry Ruda氏(Softricity社の共同創業者)、戦略事業部ディレクターのJeff Fisher氏(Softricity社の元同職)、製品管理担当バイスプレジデントのJulian Weinstock(同じくSoftricity社の元同職)など、Softricity社で成功を納めた複数のメンバーをはじめ、著名幹部が経営に参加している。

Desktone社はVDI(仮想デスクトップインフラストラクチャ)市場に新しい手法でアプローチしている。同新興企業は、この業界の競合各社の大半と同じくコネクションブローカを投入するのではなく、ホスティングされたデスクトップの再販用に設計を見直したアーキテクチャによってサービスプロバイダーをターゲットにしている。

Virtual-D」と呼ばれるDesktone社のVDIソリューションは以下のような複数のコンポーネントで構成されている。

  • ISP管理者向けの管理コンソール
  • 顧客向けのセルフサービスポータル
  • サードパーティー製ハイパーバイザーと統合され、実際にコネクションブローカ機能を提供するデスクトップマネージャ
  • SLAなどの各種パラメータによってプロビジョニングルールを定義するポリシーマネージャ
  • ポリシーマネージャにしたがって仮想デスクトップのパフォーマンスを監視し、プロビジョニングを自動化するゲストOSエージェント(Windowsのみ)

これらの層は、P2Pネットワークを使って相互に対話する「エレメント」ごとに並んでいる。
さらに、サービスプロバイダーが一部のエレメントをVMware製品やDell製品などを使って立ち上げ、それから徐々にCitrix製品やHP製品などを追加していけるよう、各エレメントとも、異なるハイパーバイザーと異なるハードウェアをサポートできる(ただし、最初のリリースはVMware ESXのみサポート)。

このアプローチは、エレメントをデザインするにあたって、最大限の柔軟性と、製品を徐々に拡張できるスケーラビリティをISP各社に提供する。
唯一のリスクは、顧客が成功を実感できるだけのパフォーマンスを引き出すエレメント設計がISPにできないかもしれない点だけだ。Desktone社ではいずれ、このような欠点を回避し、顧客に指標を提供するため、「エレメント認定プログラム」のようなものを用意する可能性も考えている。

同製品にはほかにも、「Microsoft Active Directory」や「RSA SecureID」との統合、マルチテナント・コンフィギュレーションのサポートや、サードパーティー・ソリューションのプラグイン(請求製品など)用APIなど、複数の興味深い特長がある。

同社はVirtual-Dの価格を明らかにしておらず、販売パートナー経由でのみ販売する。


これに従って仮想化レーダーを更新した。