SCVMM 2008ベータを公開し、Hyper-VとVMware ESXに対応するMicrosoft社 (20080429-2)

4/29/2008   |   原文はこちら (English)

仮想化市場での勝利を目指すMicrosoft社の当面の戦略は明確だ。基本的な管理機能を搭載した低価格ハイパーバイザー投入により中小企業を集め、VMware ESXからHyper-Vへの移行を簡略化する集中管理コンソールを提供して大企業を集め、パートナーのエコシステム全体にサポートと相互運用性を呼びかけて両者を集めるのだ。

同社は4月29日、Microsoft Management Summit 2008においてこの戦略のもう1つのパーツを明らかにし、待望の「System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)2008」ベータプログラムを公開した。

同製品が期待されていたのは、ようやくHyper-Vのホストが管理できるようになるだけでなく、VMware ESXホストのシームレスな管理も約束されるからだ。

Microsoft社は、競合ハイパーバイザーを既にインプリメントしている自社の顧客が「VirtualCenter」の利用を中止し、どのような作業(「VMotion」まで含まれる)でもSCVMM 2008に移行してくれることを期待している。今回の試みがいくつかの制限があることを考慮すると、残念ながらこの目標達成は困難のように思える。
たとえば、VMware社の顧客が何年も前から要求し続け、新しい「Update Manager(VUM)」によって「VI 3.5」でついにインプリメントされた重要な機能であるESXホストのパッチ管理も、今のところは計画されていない。Microsoft WSUSがゲストOSに簡単にパッチをあてることができても、これがESX本体にもパッチをあてられなくては、顧客はVirtualCenterコンソールを毎日オープンしなくてはならない。

このことに加え、Microsoft社が永遠に苦しむ「機能の遅れ」があることも明らかだ。自社のコンソールを必須のコンポーネントもしくは少なくとも非常に望ましいものにすべく、VMware社がVirtualCenterの新機能をすぐに投入してくるのだ。 
ただ、SCVMMがESXホストを直接コントロールできればこれが大きく違ってくる。そうなれば、Microsoft社は製品を数分の1の価格で販売し、顧客を獲得することができる。しかし、VMware社はESX管理APIをVirtualCenter経由でしか提供しないため、こうなる可能性は低いようだ。

とはいえ、SCVMM 2008はかなり興味深い。同製品には、Hyper-VやESXの管理に加え、仮想インフラを継続的に監視してバーチャルマシンの性能向上方法(仮想ハードウェアのアップグレード)やパフォーマンスを最大限に引き出すための仮想化ホストの移動方法を提案する「Performance and Resource Optimization(PRO)」という新機能も搭載された。

PROエンジンはあらかじめ定義されたポリシーの影響を受け、SCVMM管理者が各提案を承認/無視したり、プロセスを自動化することができる。
さらに、PROはサードパーティー製の管理パックで拡張することが可能で、それが仮想データセンター内での作業負荷の移動方法をSCVMMに指摘する。

Microsoft社では、SCVMM 2008のセカンドベータにほかにも機能を追加してくる見通しだ。


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