InstallFree社、Bridge 1.0でアプリケーション仮想化市場に参入 (20080407-5)
4月7日、競争の激しいアプリケーション仮想化市場にまた1つ新興企業が参入する。InstallFree社だ。
InstallFree社は、Microsoft社に買収されたGteko社に在籍していた最高経営責任者(CEO)のYori Gabayと最高技術責任者(CTO)のNetzer Shlomaiの両氏が2006年に設立したイスラエルの会社(正式な本社は米国)だ。
そのほか、EMC社出身でマーケティング担当バイスプレジデントのDavid Karofsky氏や、Microsoft社の元バイスプレジデント(16年在籍)で2007年に買収を2件(Secured Dimensions社とM-System社)成功させている顧問のYuval Neeman氏が主要経営陣として名を連ねている。
同社は、複数のエンジェルファンドやベンチャーキャピタルから170万ドルの出資を受けて設立された。
「Application Virtualization」(旧 SoftGrid)を擁するMicrosoft社や、「Thinstall」を擁するVMware社といった膨大な数の競合各社があるにもかかわらず、InstallFree社には市場に売り込む面白い能力がある。
同社初の製品である「Bridge」は、再仮想化が不要でアップデートや差分パッチの可能な自律(エージェントレス)仮想アプリケーションの開発を可能にする。
ユーザが仮想化されたアプリに適用するカスタマイズ部分は、暗号化された専用のファイルに保存される。これは、保存と再配布が可能で、アプリケーションがアップデートされても影響を受けない。
さらに、InstallFree社では「Microsoft Active Directory」と完全に統合された集中管理コンソールを用意しており、これを使って企業ユーザに仮想アプリを配布する。
そして、管理者はアプリケーションとパッチをパッキングし、これらをユーザやグループに適用して配布し、これにしたがって利用可能なソフトウェアライセンスを管理することもできる。
これらの仮想アプリケーションは、1つのパッケージを複数バージョンのWindows(32ビットと64ビットの両方)上で動作させることが可能で、InstallFree社は最初からVDIとTerminal Servicesの両環境を標準サポートしている。
いずれにしても、同社はWindowsファイルシステムへのアクセスとレジストリを仮想化しているだけではない。
これは、大半のOSコンポーネントのエミュレートが可能なアプリケーション用の完全な仮想環境を作成する。ユーザにハイレベルのパーミッションがないOS(インターネットキオスク端末など)に仮想アプリを配信するセキュリティアクセスシステムなども含まれる。
さらに、同じパッケージに入っていない仮想化アプリケーションが相互に対話することもできる。
InstallFree社の技術にはストリーミング機能もある。アプリケーション(およびユーザのデータファイル)がアプリのレポジトリとクライアントマシンの双方向にシームレスにストリーミングされる。いずれにせよ、ネットワークへの依存を回避するため、Bridgeではアプリをローカルでキャッシングできるようにしている。
InstallFree社では、法人向け仮想デスクトップ市場でMicrosoft社(Kidaro Workspaces)、VMware社(ACE)、Sentillion社(vThere)、そしてMokaFive社(新しいVirtual Desktop Solution)に対抗すべく、「Desktop」と呼ばれる新製品の開発も進めている。ただし、ハードウェア仮想化技術を利用しないソリューションは同製品だけとなっている。
InstallFree社がBridgeの機能とロードマップにあるDesktopだけで参入に成功するかどうかはまだ分からない。
InstallFree Bridge 1.0の試用版は現時点ではまだ公開されていない。
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